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「あのとき流せなかった涙が流れた」

泣くと、心がスッキリすることってありますよね。
なーんにも問題解決していないのに、心が軽くなったりする。

子供は痛かったら泣くし、怒られても泣く。とにかく泣く。すぐ泣く。
もうあやす親のことなんてお構いなし。周りの人なんて気にもしません。
自分の感情にひたすら素直、泣きたくなったら泣く。

あー、大人も簡単に涙を流せたらいいのに...
恥じらいや周りのことが気になって、泣くに泣けない。
失恋しても、祖母が亡くなっても、どこかでブレーキを踏んじゃう。

「人前じゃ泣けない」
そんな風にしているうちに、涙はどこかへ行っちゃう。

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今日、Twitterでこんな漫画を読みました。

読み終えたとき、少しだけ涙が流れた。

完全に感情移入。
僕が子供のころ、弟が膝の病気で入院しました。
父も弟に骨を提供するため入院することとなり、母はふたりの付き添いのため家を空けることになりました。

僕は祖母と夏休みを過ごすことになった。
正直、祖母と暮らしていた日々のことはあまり覚えていません。もしかしたら僕は、漫画の女の子ようにワガママを言っていたのかもしれない。

そんな祖母が亡くなった。
告別式では、伯父(母の兄であり、喪主)の鼻をすする音が聞こえた。最も親しく、最も長い年月を故人と過ごしてきた人が、涙を流すことを躊躇っているような気がした。
そんな人が我慢しているのに、僕なんかが涙を流しちゃいけない。そんな風に考えていた。

Twitterにあげられたこの漫画を読んで、あのとき流せなかった涙を流すことができたような気がした。

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泣くことが苦手な大人は、泣くための補助輪が必要なのかもしれません。
漫画だったり、小説だったり、映画だったり、音楽だったり....

皆がみんな、僕みたいに泣くことを我慢しているわけじゃないと思うし、感情移入しやすい人間でもないと思うけれど...
涙を流したところで、何か問題が解決するわけでもないけれど...

きっと、理屈じゃない。
意味なんてこじ付けだし、心が軽くならそれで良いよね。そう思う。

頑張り過ぎなあなたへ伝えたいこと。
泣きたいなら泣いても良いんだよ。涙を流しても良いんだよ。
泣けないときは、素敵な作品がその気持ちを後押ししてくれるはずだよ。

いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。