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AI動画をメタバース空間に飾りました

このところ、画像生成AIでアバターをつくり、発声AIでしゃべらせることに凝っていましたが、わたしの興味の中心は引き続き『メタバース』です。

それは『流行りそうだから』とか「儲かりそうだから」といった理由ではなく、少し大げさに言えば『人生の軸』に関わるから。

その軸というのは、『線的遠近法』です。
線的遠近法は、ざっくり言えば「写真のように、上手に絵をえがく」技術。

小さい時に、ウルトラマンや仮面ライダーをかくのが好きだったことに端を発し、長じて美大に進んだり、17〜18世紀のイギリス絵画を研究したり、マルセル・デュシャンに傾倒したり・・・


それらは、すべて「リアルに世界を写しとる」線的遠近法の問題を突き詰める活動だったと言えます。


原理的には、線的遠近法は「固定された1つの視点から世界を写しとる」技術です。
美術史では、レオナルド・ダ・ヴィンチを発明の巨匠とします。

視線がキリストの1点に集中していく、線的遠近法の傑作
『最後の晩餐』レオナルド・ダ・ヴィンチ


実は、カメラもこの原理を応用しています。
レンズの1点に、世界の光を集める技術だからです。
つまり、わたしたちが『リアル』と感じる画像や映像のほとんどは、線的遠近法にもどついてるんですね。

で、基本的には便利で楽しいテクノロジーなんですが、線的遠近法には怖しい落とし穴があります。
それは、『動かない視点=権力の頂点』なので、エスカレートして絶対的になると、憎悪や腐敗を引き寄せてしまうこと。

フランス革命と線的遠近法的絵画のどんづまりが期を同じくしたことは、偶然ではありません。

ヒエラルキーの頂点『ルイ14世』イアサント・リゴー


そんなわけで、線的遠近法を楽しみつつ「いかに、崩壊を回避できるのか?」というのが、長い間、わたしの思索のテーマだったのです。


メタバースは、その可能性であり、希望と言えます。
なぜなら、その空間は線的遠近法の原理にもとづきながら、コンピューターによって消失点を後退させ続けるからです。
つまり、原理的には『終点』がないんですね。
それは、思考の地平を無限に広げる『シンギュラリティー』の同時代文化とも言えるでしょう。

もちろん、やや楽観的過ぎるだろうことは、わかっています。
「AIが人間を滅ぼす未来は絶対にこない」とは言えません。

しかし、「自分が世界の頂点だ」と錯覚し続ければ、待っているのはわかりやすい『崩壊』
今のところ、AIやメタバースは、そのどんづまりを回避するための一縷いちるの望みなのです。


なんだか深刻な語調になってしまいましたが 、『崩壊の回避』というイメージを強めれば、そっちに引っ張られちゃいますね。

ここは、無理やりにでも笑うところです ❣️

ふざけたセリフをAIにしゃべらせ、その動画をメタバースに並べたのも、明るい未来に思いをはせたいから。
まぁ、その考え自体が硬過ぎるとも言えるわけですが・・・ 😊

まじめか!



早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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