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ヴンダーカンマーから始めましょう

というのが、わたしのメタバースに対するスタンスです。

ヴンダーカンマーというのは、日本語で『驚異の部屋』と訳される、15〜18世紀に流行した博物陳列室のこと。
大航海時代のヨーロッパには、世界中から様々な珍品が集められましたが、それらを集めた部屋が『ヴンダーカンマー』です。

要するに、コレクションルームですね。

骨とか、貝とか、甲羅とか・・・


やがて、エジプトが欲望の対象になると、ピラミッドが掘り起こされ、王の棺や埋葬されていた宝飾品もコレクションに加えられます。
そこは今も返還問題でもめているところですが、ともかく、世界中から貴重な品を集めた部屋がヴンダーカンマーだったのです。

その中で、壮大なコレクションを築き上げたのが、ハンス・スローンという人でした。
そして、スローン氏が亡くなった際、大量の遺品が国家に寄贈され、世界最初の美術館:大英博物館が誕生しました。

持ち帰った遺品が、やがて遺産として国家に吸収されたのが『美術館』の始まり


つまり、美術館の土台は、あくまで個人のコレクションだったわけです。

「そこから、始めましょうよ」
というのが、わたしの考えです。
人に見てもらうのは次のステップで、まずは自分の好きなものを並べる空間として利用してみましょう、と。


逆に言えば、いきなり立派な美術館を立ち上げて、たくさんの人に来てもらおうとするのは、歴史的な知恵を飛び越えている感じがするんですね。

たとえて言えば、「空を飛びたい」と思った時に、ハンググライダーやスカイダイビング、セスナや気球といった個人でできる楽しみをすっ飛ばして、いきなりジャンボジェットの操縦を勉強し始める感じ。

「絶対に無理」とは言いませんが、段階的に進める方が実現性が高く、堅実ですよね。
特にメタバースはデジタルデータですから、本来は『複製』が簡単です。
その特性を小回りよく活かすところから、大きなプロジェクトにふくらませていくのがいいのではないでしょうか。

「小さく産んで、大きく育てる」
わたしがつくったいくつかのメタバース空間は、そのサンプルです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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