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18きっぷ芸人になるために

どうもケーすり(@K_sr)です。

今回はまた別の趣味について書きたいと思います。今回のテーマは「旅行」。自分は昔から旅行が好きで 、遠足や家族旅行が大好きな子供でした。

行きの電車バスの移動自体に楽しみを見出せるそんな人が出会う切符といえばそう、「青春18きっぷ」。このきっぷは12,050円でJRの全ての路線が5日間乗り放題になる夢の切符。そんな18きっぷのシーズンが今年も始まった。この文章は静岡の普通列車の中で書いています。

18きっぷでの旅行を愛してやまない人のことを敬意を込めて「芸人」と呼んでいる。(「18きっぱー」がメジャーな呼称だが。)自称することもある。今回はそんな18きっぷ芸人になるための注意点とおすすめの行先を紹介しようと思います。

1. 心構え

心構えとして大事なことを1つあげると、「安い交通手段だとは思わないほうがいい」に尽きます。安いから18きっぷを使おうと思うと、思ったより大変なことに気づかされます。18きっぷは移動を楽しめる人の切符であるゆえ、移動時間が苦痛かつ安く済ませたい人は深夜バスのほうがコスパがよろしいと思います。電車の時間、乗り継ぎを調べたり、途中下車駅を探してみたり、「移動自体を楽しむ」という心構えを持って臨むのがいいでしょう。

2. 乗車のルール

18きっぷにはいくつかの制限があります。
・普通列車限定
普通列車以外の特急・新幹線などには乗ることができません。ただし、快速は普通列車に含まれるので乗車できます。追加料金の必要な列車には乗車できません。18きっぷに追加料金だけ払って特急や新幹線には乗車できません。これが出来ちゃうと18きっぷ買わない人いなくなるのでわかるかと思いますが、とにかく特急や新幹線では18きっぷは無効化され、その区間の乗車券+特急券の満額を払う必要があります。乗ろうとして係員さんに迷惑をかけないようにしましょうね。
例外として、特急しか走ってない区間は特急の自由席に乗ることができます。新幹線しか走ってない青函トンネルは別途オプション券を買えば乗ることができます。

・JR限定
乗っていいのはJR各社が運営している路線のみです。JRと直通している第3セクター鉄道などは、その区間の乗車券を買わないといけません。「JR線」と書かれていない路線では料金が掛かること覚えておくとよろしいです。JRが運営している東北のBRTと広島の宮島フェリーには乗れます。例外として、通過利用の特例があったりするので、自分が行きたいところの18きっぷ特例を良く調べておくといいと思います。

・補償なし
もし台風やらが来て電車が止まった場合でも、料金の返金などの対応は一切ありません。予定の都合でやむを得ず特急を利用した場合、特急が2時間以上遅れていたとしても乗車券+特急券の満額を支払う必要があります。自分も昔台風で9時間の待ちぼうけを喰らいましたが、そんな時でも慈悲はありません。覚悟が必要です。

・普通車指定席とグリーン車自由席は追加料金で乗れる
知っておくといい情報として、普通列車(快速含む)に付いている指定席やグリーン車自由席(関東でよく見る特別車など)については、指定席料金あるいはグリーン料金を払えば乗ることができます。ただし、グリーン車指定席には乗れません。つまり、マリンライナーの1階席は普通車指定席なので乗れますが、2階席はグリーン車指定席なので乗れません。

・0時まで有効
18きっぷは1日有効な切符ですので、日付のはんこが押された日のみ有効になります。0時をすぎる場合は、原則0時を過ぎて最初に到着した駅まで有効です。ただ、東京大阪の近郊区間内に限り、終電まで有効になるので、東京周辺か大阪周辺で旅の終わりを迎える場合は心配要りません。それ以外の場所で0時を越える際は注意が必要です。

・有人改札限定
切符といえば改札機に通すものというイメージを持たれている方も多いと思いますが、18きっぷは自動改札機に通してもゲートは開きません。駅員さんのいる窓口に持っていき、当日の日付の入ったハンコを見せて通ります。ハンコがない場合は押してもらいます。駅員さんのいない駅で改札機がない場合はそのまま入って後から押してもらいます。改札機がある場合はインターホンでコールセンターに18きっぷを見せて通り、ハンコは後から押してもらいます。

3. おすすめの行先

ここでは自分がやって楽しかった18きっぷ旅の一例をあげます。行きたいところが思いつかなければ参考にしてみてください。

・大阪⇄香川日帰り
大阪に住んでいたときによくやりました。18きっぷ1日分で行ける上、新快速、山陽ローカル、瀬戸大橋と乗ってて楽しい区間が目白押しで、眺めも良いです。お昼は香川でうどんを食べれば、2400円+うどんでだいぶ楽しい旅をした感じになります。近畿に住んでいるかたにおすすめです。

・東京⇄銚子日帰り
東京近辺で手軽に行けるところ、まあまあありますが銚子が一番満足感ありました。海をみて、ぬれ煎餅と海鮮を食べて満足しましょう。銚子電鉄も楽しい。距離的にはもう少し遠いところに行きたい感じもありますが、成田方面をぐるっと回ってもよし、乗り放題を活かしていきたいですね。

・大阪→広島
少しがっつり目な移動にはなりますが、広島まで行くと得した感も強いです。山陽本線は電車の本数も多いし、乗り継ぎにはあまり困らないし、姫路の駅そばなど途中下車を組み込んでも良さそうです。呉線経由がおすすめで、天気が良い日には海の綺麗な景色が見えます。

・東京→新潟
関東からのおすすめは新潟。なんといっても上越線が最高です。「国境の長いトンネル」で有名なトンネルの中にはモグラ駅として有名な土合駅があり、トンネルを超えると気候が一気に変化するところが見どころです。新潟では日本酒の飲み比べなど名物を味わえていいと思います。

・木次線
普通列車しかないローカル線に挑戦するなら18きっぷは適格です。中でもおすすめは木次線。3段スイッチバックの出雲坂根駅とそこからの眺めがいいです。真冬は運休になることが多いですが、春の始めに行くと綺麗な雪景色も見れます。そのあとは闇の備後落合から芸備線を味わいましょう。乗り継ぎはしっかり調べてね!

・只見線
関東からだと只見線が楽しかったです。今只見線は観光路線化目指しているようで車内販売が来たりしますし、眺めもよいです。途中の区間は現在バス代行ですが、代行バスも18きっぷで乗れるので心配は要りません。キハE120の座席は硬いですが…。

・東京⇄大阪
最後に、おすすめはしませんが最も利用客が多いであろう東京大阪間について。やっぱり2400円で東京大阪を移動できるのは安すぎるので、移動が好きで節約したいのならばいいのかもしれません。18きっぷシーズンでは多くの人が乗るので、タイトな乗り継ぎにすると混雑でしんどいです。乗り継ぎの合間の電車は空いているので人混みを避けると精神的に余裕があります。静岡区間も長いです。ホームライナーが使える時間ならかなり楽です。事前調査をして乗る電車を決めておきましょう。

4. 小ワザ

・ワープ
18きっぷ利用中に別途乗車券+特急券を払って特急や新幹線に乗ることをワープといいます。乗り継ぎが悪い時、特急を使って前の普通列車に追いつくなど使い道はいろいろあるので、時間がかかる時は選択肢に入れてみましょう。

・金券ショップ
少し邪道ですが、金券ショップで残り回数を選んで18きっぷを買うことができます。1回あたり少し高くなりますが、5回も使えないならいいかもしれません。また、5回分は少し安くで売っているので、残ったら売るという作戦もあります。その場合、同じ店で売ると相場より高く買い取ってくれるので(購入時に紙を渡される)シーズンの序盤だとこの作戦はうまくハマります。

それでは、18きっぷに関する大まかな知識がついたところで早速旅に出ましょう!あなたもいずれ朝から晩まで電車に揺られるような芸人になれますよ。



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