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時間との闘いPartⅡ(司法書士試験攻略編)

私が司法書士試験に合格したのは、平成23年のことです。2回目の受験でした。

司法書士試験受験を決めて予備校に入った時、1年で合格ラインまで届くような戦略を考えて勉強したのですが、1年目は落ちました。

司法書士試験は、当時難関と言われていました。その要因は「試験範囲が広い」、「何科目も学ぶ必要がある」、「試験が1年に1回で、かつ1日の内に全科目の試験がある」、「試験時間に余裕がない」、「足切りの基準点が高い」などがあると思われます。

私は、予備校に貼ってあった「昨年の基準点」と「合格体験記」を読み、「80%の正答」を目指すことにしました。足切りを避けつつ、合格ラインにぎりぎり乗せることを目指すのが合格への最短ルートだと考えたからです。

最初に読んだのは、参考書ではなく択一過去問でした。書いてあるのは日本語のはずなのに、全く意味が分かりませんでした。それもそのはず、当時の私は、実務経験ゼロ、民法は初見、印鑑証明書も見たことない、というまっさらの状態だったのです。

不思議なことに、「1年位勉強すれば受かるだろう」という根拠のない自信だけはあったので、分からないなりに講義を受け、過去問を解き、半年くらい勉強しました。

転機が訪れたのは、予備校で模擬試験を受けた時でした。模試が終わった後、試験時間が全く足りなかったという感想しかありませんでした。いろいろ考えると、1問につき3~5分位で回答しないと、全ての問題に当たることすらできないのだと気づきました。ここから、ただ過去問に当たるだけでなく、時間配分に相当気をつかうようになりました。

そんなこんなで、1年目の本試験を迎えたのですが、商業登記の書式がほとんど書けなかったので、落ちてしまいました(泣)。

ただ、1年の勉強で足切りも突破できたし、択一ではかなりの手応えを感じていたので、2年目の合格に向けて、新たなタイムスケジュールを練り直しました。

2年目は、モチベーションとの闘いという新たな課題にも直面しましたが、結果的にはうまく合格ラインに乗せることができ、最後まで気を抜かず合格通知を受け取ることができました。

こうして振り返ると、最初に直感した「80%の正答を目指す」という指針と、根拠のない自信があったからこそ、ブレることなく最後までやれたのだと思います。

司法書士試験こそ、まさに時間との闘いでした。


全世界の受験生に幸あれ!!


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