【読書メモ】「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」スティーブン・R・コヴィー

第4の習慣 Win-Winを考える
人間関係におけるリーダーシップの原則
p.285〜336

人間関係のうえで、勝つか負けるかの勝負(自分が勝とうと考えようとも、あえて負けようと考えようとも)をすることは、長い目でみたときに失敗である。
それは、ゼロサムゲームでしかなく、全体としての価値が増えない。

Win-Winの原則がうまくいかないようであれば、潔く「今回はなし」とすることもありだ。
下手に互いの利益になることは何かを探りすぎて疲弊するくらいなら、関係が壊れる前に離れることも考えるべきである。
次の機会を残すためにも。
ただし、「なし」といえるのは、新しく関係を結ぶときに有効であり、家族や友人同士、かなり近しい取引先との関係では成り立たない。

Win-Winの原則は、自分の根本にある価値観に誠実に従い、時に厳しく時に優しく自分の気持ちを伝えられ、相手も自分も社会も同時に豊かになれるという確信に満ちた人格を持ち合わせる必要がある。

そして、何より相手との信頼関係が大切である。
この信頼をもとに、具体的な達成目標を考える必要がある。
その際に大事なことは、各自で自分の達成結果を評価することである。だからこそ、達成基準も具体的でなければならない。

相手を理解し、本当の課題を見極め、結果を受け入れる条件を明確にし、その結果までの新しい道程を見つけることができれば、Win-Winにたどり着ける。

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