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逮捕された新卒OLの罪(2,451文字)

割引あり

第20章 度重なる受難

わたしの勾留取り消しが決まってから一夜が明けた。
とにかく、泣き疲れていつの間にか寝ていた。

すると担当さんがわたしの番号を怒鳴りつけるように呼んだ
「066番、朝です!いつまで寝ている!」

最悪の目覚めだ。できれば夢であって欲しかったが、そうもいかない。

ただ、久しぶりに熟睡した感覚があり、体が少し軽い。すぐに布団を畳む。
わたしは、便意を催したので担当さんに対して担当さんに申し出て「官チリ」を貰う。

固くて品質が良いとは言えないが、ここではトイレットペーパーの代わりだ。

しかし、喉に詰まらせたり自殺を防ぐために一度に少しずつしか貰えない。

ここにいると、トイレすら紙をもらわないとできないのだ。

トイレは一応区切られた空間にはなっているが長方形の大きなガラス張りの窓があり、顔と上半身が廊下からも見える構造になっているが、防音性は皆無だ。

音が鳴るため、とても恥ずかしい。

少なくとも同部屋の莉子には丸聞こえだ。

そんな羞恥心を持ちながらも生理現象である以上仕方がない。

一通り終えると、留置場の朝にまずやる事は房内の掃除
面倒だなと思いつつも素手でトイレの床と便座を拭く。

掃除が終わって、朝食を摂る。ただし冷めていて美味しくない。
でも、食欲は戻ってきたので留置所に入って初めて完食した。

すると、担当さんから接見が入ったとのことだったので、房の鍵が開けられるとそのまま弁護士さんと接見室であい見えた。

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