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逮捕された新卒OLの罪(3,000文字)

割引あり

第8章 地獄の牢屋

わたしたちは、今検事さんに呼ばれるまでこの狭い牢屋に10人ほどで待機している。

それぞれの椅子に番号が書かれており、指定された番号に座る。
わたしたちを繋ぐ縄を担当さんが手際よく解き、わたしの腰に縛りつけている腰縄も手錠から外された。

今までは、胸から上に手を上げることができなかったが、それだけでも開放感がある。

とはいえ、嵌められている手錠は、わたしの手首に固く食い込んだままだ。
腰縄を外されると、担当さんに指示された椅子の番号の座った。

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