見出し画像

教師の話し方、それ、正しいの?(小学校)

【気になる先生の話し方】


【学年集会やクラスで児童に話す時】
「話しますよ。大丈夫ですか」「聞いてくれますか」「顔を上げて聞けますか」
児童に教師が話をする時というのは「話す必要がある」から話すのです。休み時間の雑談ではないのです。これは「話す」というより「指示」「指導」です。ですから本当のいい方は
「話すから、聞きなさい」「顔を上げて聞きなさい」です。
児童に「大丈夫か尋ねたり」「聞いてくれるか尋ねたり」する必要はないのです。児童が「いやです」「聞けません」と言ったらどうするのでしょうか。(そんなことは言わないのですが)
教師は「教える」「指導する」プロです。「教えなければならないこと」は児童が嫌だと言っても、聞かせなければならないのです。

【授業中】
「わかる人は発表してくれますか」「発表してもらっていいですか」
授業の中で、意見を発表させる必要があったら、「自分の考えを発表しなさい」です。
「間違えたら恥ずかしい」「笑われたらいやだな」と思って、発表を渋っている児童がいるとしたら、「間違えたからと言って友達を非難したり、笑ったりしない」学級経営をすべきです。児童が安心安全に、自分の考えを発表することができる学級を作ることが「教育のプロ」としての指導力の見せどころです。

【やたらに誉める】
登校してきて挨拶ができた、「おはよう」と言えただけで「よくできたね」「すごいね」とやたらに誉める教師がいます。
「ほめて育てる」とよく言いますが、自分の能力のちょっと上、高いレベルのことができた時に、タイミングよくほめられると児童は「うれしい」と感じます。「自信」にもなるし、さらに高い目標に向かって「頑張ろう」と思います。児童がそれぞれ持っている「レベル」は人によって違います。だから教師は、その児童の持っている「レベル」のちょっと上の目標(課題)に取り組ませて、できた時に「ほめる」のです。できて当然のことができたからと言ってほめられても、ちっともうれしくないはずです。

幼稚園の子供に「きちんと挨拶ができて偉いね」と言えば「ほめられた」と思いうれしくなるはずです。次もちゃんと挨拶しようと思うはずです。
けれども、小学6年生の児童に「挨拶ができて偉いね」と言ったら、「できて当然」「馬鹿にされた」と思うかもしれません。

「ほめて育てる」ためには、「ほめるための種」をまき、「見届け」「ほめる」「励ます」必要があります。児童一人一人が持っている能力のレベルを把握し、少し上の課題を設定し、取り組ませ、ほめることができる指導力が教師には必要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?