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KILINワークショップLABO

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ワークデザイナーとして数々のワークショップの実施・運営に携わってきたキリンノツバサの、ワークショップにまつわる思考やテクニックの整理と体系化が目的のマガジン。 ワークショップに携…
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

Case3.ワークショップの意義

いろんな場面で開催されているワークショップ。そのレベル感やバリエーションが増えてきていることは、これまでの記事のとおりである。 今回は「ワークショップ」と呼ばれるものについて、結局のところ何を目指す手法なのかということを読み解いていきたい。 ワークショップワークショップと言われるが、なぜ「ワークショップ」でなければならないのか。なぜ「会議」とは何が違うのか。なぜ「講義」ではダメなのか。 「ワークショップ」という手法がもたらす効果とその意義について考えていく。 参加者一

Case2. ワークショップをデザインする②

ワークショップをつくり込むワークショップデザインについての考察である。 前回は昨今意味するところの多くなった「デザイン」という言葉について、言葉が持つ守備範囲や機能から、含まれている要素について整理した。(前回の記事はコチラ) 今回はそれを踏まえて、ワークショップデザインとは何を考えることなのかを読み解いていきたいと思う。 ワークショップデザインに係る要素 デザインには「設計」「組立」「表現」の要素が含まれている。 ワークショップデザインを考える上でも、この3つの要素

Case1. ワークショップをデザインする①

ワークショップデザインという言葉がある。 ワークショップをつくり込んでいくプロセスを、ワークショップデザインと表現される。 ではそのワークショップをつくり込んでいく「デザイン」とは何なのか。「ワークショップデザイン」とは何なのかを解いていきたい。 ワークショップデザインの現在 デザインという言葉も汎用性の高い言葉である。 昔は工業や芸術の現場で使われていた言葉だったが、今はごく一般的に使われるようになってきた。 その反面「デザイン」という言葉1つで、いろんな捉え方が

Case0. KILINワークショップLABOについて

「ワークショップ」という言葉が世に出てきて久しい。 ワークショップという言葉も、ワークショップを実施する機会も、様々な場面で見かけるようになった。 時同じくして「ワークショップデザイン」という言葉も生まれてきた。 ワークショップをいかにつくり上げていくのか、そのプロセスや手法が体系化され、形式知として伝えられるようになってきた。 ワークショップデザインを冠する講座や書籍等も多数見られる。 一方「ワークショップ」と呼ばれるものが普及し、一般化する中で、様々な分派やバリ