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初めてのワークショップ

出勤4日目。実は帰宅してから2時間半ほど仮眠をとって、今これを書いています。帰宅途中のバスで気づいたら少しだけ寝てて、自分が思いのほか少し疲れていることに気づきました。

いくらスウェーデンとはいえ、海外なので、公共交通機関で寝てしまうようなことは避けたいです。スリとかあると怖いですもんね。気を付けます。

1日の流れ _ Feb. 21

今日の授業は、Blå(青)とgul(黄)の2つのグループに分かれて、音楽とスウェーデン語の授業から始まりました。青と黄色はスウェーデンの国旗の色です。このとき、日本でもよく赤と白に分かれるのは日の丸の色だからなのか!と気づきました。(私が非常識なだけなのかもしれない)

音楽の授業では、少し歌を歌ったあと、電子ピアノでちょっとしたメロディーを弾いていました。2人に1台ピアノがあって、子どもたちはヘッドホンのおかげで自分たちの音に集中することができます。

私は小さいころにピアノを習っていたので、子どもたちに教えることは容易でした。子どもたちは私をすごく褒めてくれて。小さいころにピアノを習っていたことがこんなところで活かされるとは。

音楽の先生は日本にルーツを少しもつ方でした。4歳の頃にスウェーデンへ来てからずっと住んでいるみたいです。日本語をほんの少し話せます。また今度じっくり話してみたいです。

スウェーデン語の授業は主に読み物でした。子どもたちはソファなど自分の好きなところでくつろぎながらテキストを読んでいました。なるべくストレスを感じることなく勉強できる環境になっているんですね。にしてもすごいくつろぎよう(笑)

あと、ちょっとした隙間時間に子どもたちは塗り絵をしていました。8歳ってこんな細かい塗り絵するんだな、と思いました。子どもたちはみんな白ペンポーチをもっていて、そこには絵や名前がかわいらしくかいてあります。何かの時間につくった作品の1つなんだろうな。

また外で遊ぶ時間です。このブランコは校庭で1番人気。私も、何度も乗せてもらいました。日本の学校ではブランコって危ないものとしてよく撤去されているイメージですが(少なくとも私の小学校はそうでした)、こんなに楽しい遊具なのにもったいないなあと思いました。

この巨大ブランコは1つしかないのですが、子どもたちは仲良く順番につかっていました。

メラがこんなものをもってきました。名前は何?と聞くと、必死に考えてルーダと命名してくれました。彼の好きな食べ物はりんごとにんじんと、あとジャムだと教えてくれました。放課後の先生であるバネッサが、大きな靴下とまくらをつかってつくったものらしいです。私も何かつくりたい!

また教室に戻って今度は英語の時間です。まずはビデオを見ました。レニーヤは私によりかかりながら見ていました。甘やかしすぎかな。

" I like ○○ " " She likes ○○"を勉強していました。たくさんの子どもたちが、I like Kyoko! I like Japan! って言ってくれていました。日本人が苦手な3単元のsも、子どもたちは口にすることで自然と身につけていました。

ベラが私に何が好きなのか聞いてきたので、私はこの学校とみんなが大好きだと答えました。嫌いなものも聞かれたのですが、気の利いたものがぱっと思い浮かばず、ゴキブリが嫌いだと答えました。あとで、嘘つきが嫌いだと言えばよかったと後悔しました。

ベラにも聞くと、私はこの仕事が好きだ、と子どもたちに堂々と言っていました。嫌いなものはfake peopleだと言っていました。さすが。

ちゃんと手を洗ってくれています。この蛇口からはあったかいお湯が出るので、冬でも子どもたちは手洗いを嫌がることはないです。

今日のお昼はパスタでした!美味しい!

私がいつもお昼の写真を撮っているので、子どもたちも撮りたいと言い出しました。これはエミが撮ったもの。緑がない!まあにんじんがあるからいいのか。

食堂でバッセム校長が話しかけてくれたので、日本の給食とスウェーデンのビュッフェ形式のお昼の違い、それぞれの是非を私なりに伝えてみました。バッセム校長は、子どもたちが食事を存分に楽しめるのがスウェーデンのお昼の良いところではあるが、たしかに栄養のバランスについては問題も少なからずある、と言っていました。これはなんとかしたい。

食べ残しも簡単に捨てられてしまう。日本も残飯はあるけど、スウェーデンのほうがひどく見えました。ビュッフェ形式で食べ物が次々と出てくるので、食べ物は有限にあると思っているのかもしれない。

今日のニーノの服がめちゃくちゃかわいかったので写真を撮らせてもらいました。これ、お母さんがつくってくれたみたいです。ビーズが入ってて、こんなの日本で見たことないな、と思いました。

一方、子どもたちも私の服をいつも褒めてくれます。ニットを着ていくとその肌触りが心地いいのか腕を放してくれません。おかげでニットは少し伸びてしまいました。ちょっと嫌だったけど許せてしまう(笑)

いつもはお昼のあと外で遊ぶのですが、今日はイーダが絵本を読み聞かせていました。子どもたちはあちこちに寝そべって、イーダの声に集中しているようには見えませんでした。それでもイーダは関係なく、感情をこめて読んでいました。私も読みたい。スウェーデン語~~~。

先生たちのところにいくと、ベラは保護者に送る資料を作成していました。毎週木曜日にお知らせとして作成するそうです。日本人のKyokoが学校に来ていることもかいてあるみたいです。良いお知らせと捉えてもらえるよう、がんばろう!

スウェーデンでは、Ficaと呼ばれるコーヒーブレイクの文化があります。この学校では毎週木曜日にあるみたいで、すごく豪華!

先生たちは1つの部屋に集まって会話を楽しみます。Ficaはただの休憩ではなく、こうしたコミュニケーションを目的ともしています。普段は違う棟で働く先生たちも、Ficaのおかげで顔を合わせて話していました。

今週で退職される先生が2人いて、花束とプレゼント、そしてバッセム校長とソフィア副校長から感謝の言葉が送られていました。この学校は、先生たちの心理的安全性が保たれていて、素敵な職場だなと思いました。

Ficaの時間に私が食育にまつわる話をしたので、ベラがこんなプレートをもってきてくれました。これを使って授業をしたことがあると言っていて。すごく可愛いけれど、子どもたちにはあまり定着していないのがもったいないなと思いました。

この食育に関して少し良い案が思いついたので、さっそく準備をしています。なかなかいいんじゃないかな。実現したらまた記事にかきます。

子どもたちが授業を受けているあいだ、私はベラと一緒にワークショップの準備をしていました。ベラが看板をつくってくれました。日本からいろんな柄の折り紙をもってきてよかったと思いました。

1回に4~5人ずつくらいで鶴の折り方を教えました。8歳の子どもたちには難しいようで、何度も何度も繰り返し伝えました。これを3回ほどくりかえして、最後のほうはかなりへとへとになりました(笑)

途中で諦めそうになる子もいたけど、みんな最後まで完成させようと頑張っていました。教えるってすごく難しいし体力つかうんだな、と身にしみて学びました。全体的に混沌としてはいて、点数をつけるとしたら40点くらいかな(笑)手裏剣をつくりたいと言っている子が多かったので、また別の機会にもっとうまくできたらと思います。

持って帰っていた子もいたけど、作品の一部は飾ることになりました。難しそうでしたが、楽しんでもらえてたみたいなのでひとまずよかったです。

あ、今日のおやつには卵がありました。今日は食べすぎて、夜ご飯はいりませんでした。

ワークショップを終えてからは、絵をかきながら遊んでいました。子供たちが描いて!っていう動物を私が描いて、子どもたちはその動物に名前をつけてくれました。発想力が豊か。私の絵、特に馬としまうまはなかなかひどい(笑)(泣)

昨日渡したけん玉は今日も人気で、誰かがずっと遊んでくれていました。いつ飽きられるかなと思うとこわいです。今日はルーラも挑戦していたけど、子どもたちのほうが格段に上手でした(笑)

あ、あとスウェーデンの配色でブレスレットをつくってくれました。もう、もらってばっかりです。まだこっちに来て1週間もたっていないけど、すでに青と黄色が大好きになりました。

***

なかなか濃い毎日を過ごさせてもらっています。子どもたちは帰るときに必ずハグしてまた明日って言ってくれます。

私は少しの日本文化しか教えていないけど、もう子どもたちは私のことを先生と呼んでくれるみたいです。嬉しすぎる。

あと子どもたち、それから先生まで、私の髪がすごく好きみたいです。毎日ボサボサだけど(笑)きっと私たち日本人が海外のブロンドヘアーや青い目、色白な肌に憧れをもつように、日本人の髪は目新しくうつっているんだろうな。人間、みんな結局ないものねだりです。

明日は金曜日。1週間、思いのほか早い。

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