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ちょうど1週間

今日で、スウェーデンに来てちょうど1週間がたちます。毎日が新鮮で、想像以上に早かったです。

今日は少し早く起きて、日本にいるアイセックのみんなと少しビデオ通話をしました。たくさん元気をもらって、早起きしてよかったなと思いました。いつものように朝ごはんを食べて、支度をして、学校へ向かいました。

Feb. 22

今日は学校の近くのバス停で降りてから、男の子が話しかけてくれました。アレクサンドルという名前で、アレックスと呼びます。6年生の男の子で、私が何を学びたくてこの学校に来ているのかを知りたがっていました。何かの文献で、スウェーデンの教育では「なぜ」を大事にしていると読んだことがあったので、それを体現しているアレックスの姿勢に感心しました。

朝礼の時間まで、アレックスとソファに座って話していました。彼はとても英語が上手です。卓球が好きなのと、あと日本のアニメもいくつか知っていました。ワンピースにナルト。漫画よりアニメが好きみたいです。ドラえもんを知らなかったみたいなので、写真を見せておすすめしておきました。

これは昨日ベラが作成していたお知らせの手紙のようです。私の名前がありました!ベラ、ルーラ、バネッサ、イーダ、そして私!

今日は数学の授業から始まりました。まずビデオを見て、筆算の仕方を学んでいました。そのあとはテキストを用いて各自が計算をしていきます。

しきりをたてることで、子どもたちは自分の勉強に集中しているようでした。イーダに集中するためか聞いてみると、そうだと教えてくれて、加えて、他の子の答えをうつしたりしないようにするためのものだと教えてくれました。

ヘッドフォンをしている子もいました。集中できる環境のつくりかたがすごい。一方で、教室を出て自分の好きな場所、テーブルやソファでくつろぎながら勉強する子もいました。

テキストが終わると、なにやらサイコロをつかって数の勉強をしていました。ルールはあんまりわからなかったけど、面白そうでした。

外で遊ぶ時間をはさんで、スウェーデン語の時間です。ビデオをみるとき、今日はケニヤが私の膝に座っていました。彼女はベニン出身の親をもつ子で、青い髪が入っていてとってもきれいです。

この学校には30以上もの国にルーツをもつ、さまざまな子どもたちが一緒に生活しています。今日私が子どもたちに聞いただけでも、タンザニア、イラン、イラク、ポーランド、ジョージアなど、たくさんありました。

こうした環境のなか、子どもたちは異文化に対する理解力をもつことが自然とできている、とバッセム校長が教えてくれました。これから日本も外国人を受け入れるようになって、彼らにとって居心地の良い環境になることができれば、いずれ日本もこのような景色が学校で見られることになるんだろうな。

今日のお昼にはスープがついていました。それにしても豪華!!!

ベラに美味しさの感動を伝えると、実はここ数週間前に新しいシェフがきて、キッチンで調理したものを出してくれるようになったのだと教えてくれました。以前は他の学校から運んだものを食べていたみたいで、全然美味しくなかったそうです。これまた私は運がいいなと心底思いました。

今日は一段と天気がよかったです。実をいうと、想像していたより寒くありません。聞くところによると、私が来たころからあったかくなってきて、雪もほとんど溶けてしまったそう。過ごしやすくて嬉しいような、雪一面の景色を見たかったような、複雑な気持ちです(笑)

お昼に休憩をもらったとき、昨日のFicaで残っていたお菓子を少し食べてもいいかベラに聞いてみました。ベラは、「だめに決まってるじゃない、私のなんだから」って言ったあと、「ジョークよ、食べなさい」って言ってくれました。

ベラはジョークが大好きです。私がそのことに気づいて伝えると、「私はジョークが大好きだけど、私があまり好きじゃない人に対しては絶対にジョークを言わないわ」と言っていました。これもジョークなのか。(笑)

ちなみにこの残っていたお菓子は、スウェーデン語で「夢」という意味の名前がつけられています。私はこのお菓子が大好きです。

私もだんだんと英語に慣れてきて、自分の想いを素直に伝えることができるようになってきました。今日はすごく会話がはずんで、ベラのジョークは止まりませんでした。

私はこの1週間でスウェーデンと日本の教育の在り方に多くの違いがあることを知りました。私がこれを伝えることで、先生たちにとっても学びになると思い、私はそれをまとめた資料を先生たちに渡しました。

ルーラもベラも、この資料を興味深く読んでいました。特に気になっていたのは、日本ではお昼の後に歯磨きの時間があること、机や床に座ることは行儀が悪いとされていること、でした。

この違いは面白いから、学校だけでなく文化的なことも一緒に、授業で子どもたちにも教えよう、ということになりました。私が月曜日までにパワーポイントにまとめてくると伝えると、先生たちの目はもっとキラキラしていました。特にルーラはパワーポイントが好きなようです(笑)

そのあとルーラはもっとこの学校のことを知ってほしいと思ってくれたのか、私をあちこちに案内してくれました。この学校の壁にある資料の意味を丁寧に教えてくれました。

これは、みんなさまざまな権利をもっている、というものでした。名前をもつ権利、話す権利、詳しくは忘れたけど、素敵な権利ばかりでした。

ここには遊びや日々の生活を通して学べることがかかれています。創造力、コミュニケーション能力、問題解決能力、マインドコントロール、柔軟性。どれも大事なことばかりでした。

ルーラに、スウェーデンの学校ではどこもこのようになっているのかを聞くと、この学校は少し進んでいると言っていました。だからこそ先生たちは自信をもって教えることができているんだな。

今日はおやつに梨もありました。こっちに来て、私は毎日のようにフルーツを食べています。

子どもたちは、私のイラストを気に入ってくれたみたいですごく嬉しいです。今日も、外で遊ぶ時間にもかかわらず、描いて描いてと集まってきてくれました。

それにしても毎日のように、子どもたちは私に新しい遊びを教えてくれます。これは玉入れのようなゲーム。ちゃんと色によって点数を分けていました。

そのあと、学校の隣にある公民館のようなところへ行きました。ここは近くに住む人なら誰でも利用できる場所になっていて、赤ちゃんを連れたお母さんなどもいました。

図書館のような場所もあって、とても楽しかったです。図書館の横には自由スペースがいくつもあって、年齢の違う子どもたちが共有していました。いちいち各所にデザインの工夫があって、本当にかわいい。

絵本も北欧らしくて本当にかわいい。こんな世界に住みたい。こっちにいるあいだに、1冊絵本を買って帰国しようと決めました。

マンガもたくさんありました。朝アレックスが言っていた2つが置かれていました。もしかしたらここで読んだのかな。

ゲームもありました。私はこのゲームをしたことがなかったのですが、子どもたちはこれがすごく好きみたいです。私がコツをつかむまでは、子どもたちに何回もシュートを決められました。

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学校が終わって、今日は現地のアイセックメンバーに会う約束がありました。

いつもと違うバス停で降りて、電車への乗り換えだったのですが、よくわからず迷っていました。通りかかった方に聞いてみると優しく教えてくれました。スウェーデンには本当に優しい方がたくさんいます。

スウェーデンの電車は、時間が本当に正確です。交通機関のアプリも1つしかなく、みんなそれを使っています。シンプルでいいなと思います。

中央駅でメトロに乗り換える際に、一度見てみたかった青の洞窟のような場所を目にすることができました。

スウェーデンの駅は各駅に工夫をこらしたアートが隠されていて、いつも新しい駅に行くときは注意深く観察するようにしています。スウェーデン人の遊び心あるデザイン性や、その発想力が私はすごく好きです。

会う約束のされていたショッピングモールへ着きました。無料のWifiが飛び交っていてびっくりしました。

こっちにきて乾燥肌に悩まされていたので、いろいろな店でおすすめのハンドクリームとボディクリームを聞きながら、1番自分が気に入ったものを買うことができました。

お店は、私が想像していた場所とは違っていました。そこには、スウェーデンのアイセックメンバーだけでなく、私と同じようにスウェーデンでのインターンシップに参加している人たちがたくさん集まっていました。

みんなそれぞれ興味関心をもっていて、今を楽しんでいるように感じました。多種多様な国籍の人たちと知り合うなかで、去年の夏に参加したアイセックの国際会議を思い出しました。

私は今のところ自分の研修生活を楽しめて、かつ充実させることができていると思っていたけど、活き活きした彼らをみていて、まだまだ自分の世界は狭いな、と痛感しました。教育機関でたった6週間のインターンに参加する私とは違い、実際にビジネス、特にマーケティングやエンジニアを目の前にして1年以上研修に参加する人もいました。

彼らとの時間は楽しかったけれど、帰りの電車でどっと疲れを感じました。睡魔もひどくて、スウェーデンにきてから1番頭がぼーっとしていたように思います。

帰宅してから、お風呂に入って死んだようにベットに入りました。

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最初の1週間は本当に濃かったです。改めて、このインターンシップを通してスウェーデンに来てよかったと心から思いました。

楽しみつつ、でも現状に満足することなく頑張りたいです。まだまだ充実させられるはず!

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