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少しずつ日本の色を

3日目。今日は少し寒かった!アイセックで1年弱一緒のチームで活動した先輩が、出国前にくれた手袋が大活躍でした。あったかい。

学校に着くと子どもたちとハグして、先生に挨拶して。昨日の午後見ていたビデオに関してイーダに内容を詳しく聞いてみると、昨日ニーノが言っていた通り、あのビデオはある病気の症状に加えて、他の人への理解力を向上させる内容でした。

本当はスウェーデン語の授業を予定していたそうなのですが、子どもたちの集中力がないことを考慮してビデオの授業に変更したみたいです。柔軟で効果的。すごくいいなと思いました。

朝、子どもたちはこんな紙をもっていました。他の学校で誘拐事件があったみたいです。誘拐は失敗に終わったみたいですが、ほんとに怖い。この紙はもちろん親への連絡のためでもあるけれど、子どもたちに意識させるためでもあるとルーラが言っていました。

今日の午前中は実験の授業。子供たちは氷がどのように溶けるのかカメラで記録したり、どのくらい早く溶けるのかタイマーで計ったりしていました。

実験の授業に関してイーダは、子どもたちは科学者が証明していることを実際に自分たちがやってみることで、自分の目で確かめ、学ぶことができると教えてくれました。往路のフライトでEricが言っていたことを思い出しました。

実験のあとはまた動画を見ます。実験で学んだ氷と水の関係についての動画でした。これなら飽きずに楽しく、かつ定着するように学ぶことができる。

ビデオが終わるとイーダから元素記号を用いて氷、水、水蒸気の関係の説明がありました。そして授業が終わるとプリントが配られました。

あとでこのプリントは何か、これまたおしゃべりで英語の得意なニーノに聞いてみると、これは日々意識出来たらバツをつけていく宿題のようなものだと教えてくれました。どんなものがあるのか聞くと、大切にしたい人がいたらハグをする、人には優しくする、というような道徳的な内容みたいでした。

今日のお昼はタコス!子どもたちはタコスだと分かると飛び跳ねるようにはしゃいでいました。聞くところ、このタコスは3か月に1回登場するレアなお昼で、子どもたちに大人気だそうです。その3か月に1回が私の研修と重なっていて本当にラッキーでした。

タコスは1人2枚まで。2枚も食べたらもう満足でした。エスニックな感じで、本当に美味しかったです。飛び跳ねてた子どもたちの反応がよくわかりました(笑)

ご飯を食べたら外で遊ぶ時間。走りたい人は走れるように記録のカードが置いてありました。このカード私もほしい(笑)

外で遊んでいるとき、音楽がかけられています。授業中も、絵を描く等の内容であればゆったりとしたBGMを流しています。音楽があるのとないのとでは、子どもたちの活動の質も違ってくると思いました。

私はそのあといつものように30分の休憩をもらいます。自由にコーヒーや紅茶を飲んでもいいので、コーヒーを飲みました。副校長が話しかけてくれて、一般的な先生とFritids(放課後)の先生の違いなどを教えてくれました。

休憩を終えて教室に戻ると、子どもたちは時計の勉強をしていました。

そのあいだ、私は鶴の折り方のガイドブックを完成させることにしました。ベラが、私が昨日準備した鶴の折り方の英文をスウェーデン語に訳してくれました。鶴はスウェーデン語でTranaと言います。

なかなか可愛くできました。☺

これで私が帰国しても、鶴を折ることができる環境に近づけたんじゃないかと思います。完成したものをベラやルーラもすごく気に入ってくれました。

でも1つしかないので子どもたちが仲良く使うことができるかはわかりません。そこで、ベラの提案で、明日のFritidsの時間にワークショップのようなかたちで、興味のある子たちと折り紙をする時間をとることにしました。

Fritidsの表に折り紙と私の名前が加わりました。たのしみ!

ガイドブックが完成して、教室に戻ると神話に関するビデオを見ていました。授業で本当によく映像をつかっています。レニーヤを膝の上にのせて一緒に見ていました。スウェーデン語を知らない私でも、映像ならなんとなく流れをつかむことができます。

神話を映像で見ながら、日本も古典の授業をこんな感じで映像を用いたらいいのに、と思いました。温故知新、古来の日本を知ることが一番の目的であるならば、文法や古文単語を暗記するよりも本質的だと思いました。

今日のおやつです。このパン、素朴で美味しいんです。

おやつのあと、スウェーデン語を母国語としない一部の子たちが、アラビア語(?たぶん)を勉強しに教室へと戻っていきました。この学校にはいろんな国籍をもった子どもたちがいます。その授業を受けない子どもたちと私は外で遊びました。

これは私のためにつくってくれたチョコレートケーキだそうです。かわいすぎる。

校庭にはいろんな遊びができるようなしかけがたくさんあって、子どもたちは飽きることなくずっと遊び続けることができそうでした。私が、日本の手押し相撲を教えると、はしゃいでその遊びを楽しんでくれました。

語学の勉強を終えた子どもたちがかけよってきて、今度は中で遊びました。

日本から2つだけけん玉を持ってきていたのですが、今日までどのタイミングで出そうか迷っていたところ、今かな!と思って子どもたちに渡しました。

めっちゃ気に入ってくれて、ずっと誰かがけん玉で遊んでいました。もっとたくさん日本のおもちゃを持ってきたらよかったと思いました。

ただこのけん玉、100円ショップで買ったものなので壊れやすいです(笑)

セロハンテープでたくさん補正して、もうFritidsの時間のおもちゃの仲間入り。すでに私より上手にけん玉をする子もいました。

***

今日は鶴の折り方のガイドブック、手押し相撲、けん玉など、日本の文化を少しずつ子どもたちに伝えることができました。

日本人である自分がこの学校にきた意味が少しでもあれば、と思うとちょっとした変化が嬉しいです。明日のワークショップ、子どもたちが楽しんでくれたらいいなと思います。


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