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時間 @リストラーズ

いわゆる「聖地巡礼」の場のひとつが 閉店されたという。
いつぞやの 顔じゃない本じゃないの画像にあがっていた メンバーが訪れていた あのコーヒーショップだ。

このことは Xの投稿で 推し活仲間が教えて下さった。

いつか行ってみたい、今度は訪ねてみたい、そう思い描いていたファンは
多いのではないだろうか。
あのソファー席に座ってみよう、あのテーブルに肘をついてみようと、
そこでコーヒーを飲んで こっそりドキドキするんだ、と。

 
店は リニューアルオープンされるらしいのだが 店内の内装は一新されて
あの席はもはや見られないかもしれない。
(追記:  6月9日に 完全閉店してしまった。ああ 無情・・・)
 
そのことをとても残念に思うとともに 思い立ったことは早めに体験しておかないと「明日なんか 無いぜっ」になるのだなと思い至った。
 
ことさら 聖地巡礼のことだけではない。

食べてみたかったもの
また会いたいと思っていたひと
いつか行くんだと思っていた場所
どこかのタイミングで謝ろうと思っていたこと
お礼を言いそびれてしまっていたこと


間に合わなくなる前に 叶えておくことも ときには大切ではないだろうか。


いそがしく暮らしを送っていると 知らず知らず日常に埋没してしまう
わたしたちの

「いつか」


 だが 突然に叶わなくなることは数多くあると思う。

 
筆者が初めて 家族を亡くしたのは 5歳のときだった。
旅行帰りに交通事故に遭った祖父母のうち、祖母のほうが その場で逝ってしまった。
まだ小さかったこともあって 葬儀の準備の間、ワケも知らされないまま
大叔母宅に預けられていた。

大叔母は、珍しい9人兄弟姉妹の末子。亡き祖母は長子だったため、20歳以上の歳の差があったようだ。
 
曾祖母は 臨月の大きなお腹をかかえた状態で、長子の初産を手伝いに行っていたというから その後生まれたそれぞれの赤ちゃんは、同い年の叔母と姪ということになる。
 
その逸話はさておき、
どんなことにも変化はあって イヤでも それを受け入れて超えていくしかない。食いしばった歯の隙間から漏れる父の悔し泣きを 早熟だった5歳児が
頭の上に聞いていて 強く印象に残っている。
 
湿っぽい話にするつもりはなかったが 変化は喜びをもたらすことも 哀しみを伴うこともある。
そのなかで何を得るのか、それは分からない。
だが 後悔は少ないほうがいい。

 
そう、そして もうひとつ。


このnoteで出会ったSさんのことを後悔しているので 私信のようになるが
少し書かせてほしい。
 
筆者が 煮詰まってしまったあげく、10日あまり SNSを離れていた時期に
そっと閉じられていたnote主さん宛に綴っておきたい。

 
ご縁の始まりは こちらからお声をかけてしまった。
初めから短期間のアカウントとされていたから いずれは閉じられることも
分かっていた。
筆者は Sさんの文章が好きで、いつも読みに行っていた。
 
ここで詳しい話を書くのは控えるが、繊細で 優しく 正直で 誠実、感性ゆたかなかただった。

紡がれる文章に そのお人柄があらわれているようで 素直な心が巧みな文章に織り込まれていた。
いつか またアカウントを取り換えてでも 発信いただけると本当に嬉しいと心待ちにしている。


Sさまが いちばん心ひかれたと話してくださった曲

 
 
Sさまへ

 
いまさら どう書けばいいか・・・
noteの壁を超えて 会って話してみたいかたのお一人でした。
読書量もきっと多い方だと思いますが 何より綴られる言葉の選び方が好きでした。

読んでいて、何と多くの人生の選択肢が用意されたこの世であることよ、 とたびたび自分や周りに重ねて読んでいました。
文章のなかに 優しく靭(つよ)い お人柄と ほかにない感性を読み取っていました。

リスさん達への感謝メッセージは 文字が読めないくらい目の前に水が溢れて困りました。
「青春の影」の野村さんの「きみ・・・」の「き」で 胸いっぱいになること
本当によく分かります。
以降は 最推し 加藤さんのお声もイヤホンで 聴いていらっしゃるでしょうか。  
 
もしネットがなければ その文章にも出会えなかったのですが
この、手の届かなさ加減は 今、どうしたらいいか分かりません。
ただただ Sさまが 望まれる結果になることを心から祈っています。
 
でも もし 億が一 そうならなくても、 Sさまのファンが この世のどこかの
片隅に生息していて、Sさまに出会えたことと その存在に感謝の気持ちを
持っていることを伝えておきたいです。

お身体 どうぞ 大切にお過ごしください。
お話できて光栄でした。本当にありがとうございました。
(画像は Sさまの愛娘さんイメージで選びました)

 
 
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