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「ライバー価値」について考えよう

■はじめに

この記事は、Pocochaにおけるライバー価値を下げる行動と
そこに関連する適切な距離感についてのお話をまとめたものです。

数ある配信アプリのなかで、
Pocochaが少し複雑だと言われている理由のひとつに、
リスナー/ライバー間やリスナー同士、ライバー同士の"距離感"を正常に保ち続けることが難しいという点があります。
ここでいう距離感は精神的なものです。

みんなと一定の距離感が保てれば、枠の雰囲気もよくなり一体感も生まれるでしょう。
逆に特定の人とだけ距離感が近すぎるあまり、仲良くなりすぎてもじつは枠の成長や発展に悪影響だったりします。

これはリスナー、ライバーともに意識する必要があること。
(ちなみに私は双方の立場を尊重したいので、この記事も含めて、主語を明確に描くか、逆に主語が複数ある場合は書かないようにしていることご了承ください。)

これから書くことは、前提として"頻度"や"関係性"、"タイミング"によっても違う場合があるため、決して正しくない場合もありますが、
それぞれの立場でのリスナー活動での立ち回り方や、配信枠の作り方を見直すきっかけ程度になればと思い、筆をとらせていただきます。

■距離感を複雑にしているものは何か?

そもそも、どうしてPocochaの配信で距離感を保つことが難しくなるのでしょうか。

結論からいいます。それは他の配信アプリに比べてPocochaには仕組みや用語がたくさんあるからです。
もっというと、そういったPocochaのシステムのほうばかり考えてしまう人たちが複雑にしがちだったりするからです。

ランク/メーター/ボーダー、おやすみチケット、
応援ptに関係するアイテム、コメント、いいね、パチパチ(拍手回収)...などなど
Pocochaならではの仕組みや用語があり、ときにそれらは複雑に作用しています。
そのシステム自体は創意工夫のために用意されているシステムなのですが、
これを枠の応援の主体にしてしまい、「Pococha」は楽しめても
肝心の「ライブ配信そのもの」が楽しめなくなってしまった人をこれまで数多く見ています。
(とはいえ、そのシステムに助けられたことで長く続けられている人もいるのですべてが悪とは思ってません)

ちなみにどういったケースがあるかというと、

case1: ライバーさんの体力や予定を考えていない意見
「いいねがたくさんあるから配信切るのはもったいない」
「ここまで応援ptあるからもったいないし、配信延長したらどう?」

case2: 戦略通りにうごけない人しか楽しめない雰囲気にするコメント
「ファーストアイテムはできるだけ大きいものでお願いします」
「アイテムや拍手回収の邪魔になるので、今はコメ上げやめてください」
「〆前のボーダーをプラスにもっていくためにはボーダー下から叩いたほうが得だよ」(仰るとおりなんですが!)

case3: リアクションとるべき配信者自身がシステム主体の発言
「今すごい応援ptあがった。〇倍あがったよ」
「〇〇さんこのタイミングでないすー!(リアクションとらず、どれくらい応援ptあがったか確認)」 (〆前とかは別よ?)

case4: 枠主のポテンシャルをとめてしまう発言
「もうメーター十分だから、ここからノーアイテムで。あげた人は自己責任で次のボーダーまでお願いします」
「〇帯でこのメーターはあがりすぎだよ。明日に温存しとけばよかったのに」

もちろん状況に応じて言ったほうがよいタイミングもありますし、
枠主自身がそういうタイミングに気づいて、そういう雰囲気にしたいと公言することもあるので、それは枠主が大事にしてる方向性に合わせるのがいいでしょう。
毎日じゃなければ、枠の教育というか成長のためにそういった時期も必要でしょうから。

ただ、そんな中で気をつけてほしいこともあります。
日々あたりまえのようにPocochaでは枠内のシステムを見ながら戦略をたてて、より枠内で連携をとる必要が出てきて、そのためにファミリー内での意見交換が必要になり、場合によっては配信やファミリー外で作戦会議する枠もでてきたり。どんどんコミュニケーションが密で複雑になってくるケースもあります。

そうすることによる副産物(副作用?弊害?)といいますか、
精神的にライバー/リスナーともに距離が近くなるあまり、

・友達感覚でツッコミを入れたつもりが枠主を傷つける形になったり
・他のリスナーのコメントに腹が立って枠の雰囲気が荒れたり
・無意識に枠主の価値をこのへんのランクとかって決めつけたり
・身内感が強くもはや初見さんが入れる余地がない枠になったり
・枠主自身のライバースキルが足りないと𠮟責したり

そういった場面も残念ながら出てきます。
(マネジメントする側の私からしても当時の反省点は多いです...)

枠主からみて助かる言動だったらよいのですが、それを決めるのは枠主なので、リスナーがよかれと思ってやった行動も、枠の成長を妨げるような発言になる場合だってあります。逆にリスナーに別の狙いがあることに気づかず、何も聞かないまま行動を叱責するライバーさんもいるので、必ずしもどちらかを責めるわけではありません。

重要なのは、それらを繰り返すたびに「ライバー価値を下げる行動」につながってしまうということなんです。

ちなみにPocochaのシステムに対して筆者個人としては、
もちろんPocochaでのいろいろな立場や経験を終えての気持ちになりますが、

「検証というものをたくさんしてきたけど、すべてが同じ状況なんて作れないし、大きな要素を逃してないか気になるし、ましてその〇〇やったほうがいい!の行動に引っ張られすぎて、他の配信において大切なものを捨てることになるのはイヤだし、それぞれのリスナー体験をつぶしたくない
その一方で、それらを一切考えないで身勝手に応援する人を野放しにして
ちゃんと枠のボーダークリアにコミットしようとしてくださっているリスナーが冷めていなくなるのもイヤだ
すべてはバランス!いろんなリスナーがいてくれて枠は強くなる!
です。
そう考えていたほうがリスナーに対して寛容になれるし、配信生活も長続きしそうっていう感情のコントロールもかねてるんですけどね。


■ライバー価値を下げる行動について考えよう

例)ランクとメーターを予測するだけの人

さて、先ほどから述べている「ライバー価値」を下げる行動としてわかりやすい例があります。
Pocochaに慣れた方でよく、自身はアイテムを使わないのに「ランクとメーターを予測する"だけ"」の人たちがいます。彼ら・彼女らの多くは、一度は自枠なり推しさんのところでメーター管理をしたことのある人で、メーターに詳しいという強みを大事にしています。
(状況によるし、頻度の問題なので、たまにはいいんですよ?)

「たぶん〇月下旬で〇曜日だからメーターはこれくらいですよ~」
「〇時〇分でこのメーターだったら今日はこれくらいですね」
「あと花火〇発分くらいですね」
「これで今日のメーターはクリアですね」
「思ったよりのびましたね」
「〇〇さんナイテムでした~」
「クリア達成のタグづけしておきました~」

どうでしょう。毎回1coinすらアイテム投げてないのに、
自枠でこんなメーター評論家もとい、なんちゃってメーター管理人みたいなのがいたらイライラしますよね
こんな人がずっと住み着くと、他リスナーさんも応援する気力がどっと減ってしまい、ライバー価値を下げる結果につながる可能性があるというわけです。
こういう人たちには「そーなんですね!私はよくわからないけど応援助かります!」で返しておくとプライドを傷つけず無難に枠の雰囲気を守れます。

ということで、
今回はこれ以外にも「ライバー価値を下げる行動」について具体例を交えつつ、いくつか紹介していきたいと思います。

#シチュエーション別でOK,NGな行動

例えばこういったコメントや行動があったとします

  1. 枠主とではなくリスナーさんとばかり絡む

  2. 「配信してくる」「〇〇枠へ行ってくる」

  3. TwitterやInstagram等のDMでメッセージを送る

  4. 食事いこう、遊びにいこうと気軽に誘ってくる

皆さんはこれらについてどういう印象をもちますか?
関係性によっては別にダメなものばかりじゃないと私は思うんですよね
まずはシチュエーション別にOK、NGを具体的に以下にまとめてみました

  1. 枠主とではなくリスナーさんとばかり絡む

〇初見さんが話に入ってきやすいように、アシスタントがコメントに返して盛り上げる
×女性リスナーやお目当てのライバーにアプローチする目的でコメントを返す
×メンション機能を多用する(リスナーに返信する形のコメントを多用する)

2.「配信してくる」「〇〇枠へ行ってくる」

〇(あなたへの応援力を増やすために)コイン・ダイヤ稼ぎにいってくる
×(私が〇〇枠で頑張ってるの知ってるよね?)時間になったから行ってくるね
×(わたしもライブ配信してますので~)配信してくるね

3.TwitterやInstagram等のDMでメッセージを送る

〇数日~数週間お姿を見てないので返答不要とする形で気遣いさせないで済むようメッセージを送る
△ファミリーじゃなくあえてDMでメッセージ送る(日頃応援してるリスナーさんならね..うむ)(ファミリーじゃない人が動画リンクを送る場合とか、ね)
×「今大変みたいだね。ぼくならこの状況を変えられるんだ、良かったら連絡してくれないか」
×「枠が大変だから応援してほしいな💦おねがい!」
×「だいじょうぶ?何かあったの?おれが話を聞いてあげようか?あ、ちなみに"あげる"ってのは言葉のあやで君が望むなら"さげる"けど、どう?(笑)」

4.食事いこう、遊びにいこうと気軽に誘ってくる

〇ネタコメントで今日食べたいものを話し合うスタイルならGood!(定期的な楽しい遊び)
△いっしょに遊ぼう?同性もいてサシじゃなければ大丈夫でしょ?
△食事いこう?ちょうどいいとこあって一緒に食べると楽しいよ?
△いまライバー休憩中なの?良かったら食事いこうよ

4.はちょっとジャッジが難しいですね。たとえば、仮にリア友が枠にきて上記のようなことを言ったとします。ふだん応援してるトップファンのリスナーさんは、そんな話を横で聞かされると少し(だいぶ?)嫉妬するかもしれません。
もちろん立場が違うのですが、大前提Pocochaの配信中はそのライバーさんの職場なわけですから、トップファンを差し置いて発言するのは配慮にかけるかな?と思います。リア友としてではなく、あくまで枠主としてたてるべきでしょう。
他のリスナーさんも、応援してくれる私たちより他の人を優先してるのはなぜ?と思ってしまい冷めたり気持ちが離れる原因になることもあります。信頼感、大事。
まあ、枠主がふだん頻繁に遊びにいくって公認してるリア友さんなら問題ないですけどね。

#「ライバー価値」という観点でOK,NGな行動

さて、シチュエーション別にまとめた場合のNGについては、
いったんNGとしたものの、それはタイミングとか関係性でぜんぜんOKだったりします。
ライバーも人間なので、誰かにグチりたいときだってあるでしょうし、息抜きも必要でしょうし、
そこに"ゼッタイ"を持ち込んで寛容になれないようでは、推し活も安定した配信もうまくは続かないでしょう

ただし、シチュエーションによってOK,NGなこれらの例も、
「ライバー価値」の上げ下げという観点でいえばNG!じつはすべて下げるほうの行動にあたります。

それぞれ、どう下げることになるのか説明します。

  1. 枠主とではなくリスナーさんとばかり絡む

・仮にアシスタントさんと仲良くするリスナーさんがいたとして、枠内トラブルがあってそのアシスタントとライバーの意見が割れたときや、アシスタントさんがいなくなったときはそのリスナーさんもいなくなるときだったりします。なぜなら、少なくとも枠主だけが目当てのリスナータイプではないから。
視点の問題ですが、「好きなコメント」を見るリスナーではなく、少しずつ「枠主自身」を見るリスナーに育てていかないと、ライバー価値が下がる局面もあるということです

2.「配信してくる」「〇〇枠へ行ってくる」

例えばあなたがリスナーという立場ならプロライバーさん相手に、こんな発言しないですよね。「配信してくる」ということで他のリスナーが数分でもその枠にとられるリスクのある発言です
例えばあなたがライバーで、自枠のリスナーさんがつけてる配信だったとしても、推しはあなただけとは限らないですし、その配信は枠主が主役なので同様にNGです。
枠主を一番に立てず、他枠の話をするということ自体が、枠主のライバー価値を下げてます。
聞いてないのに自枠の状況を開口一番に話しにくる"配信者さん"はライバーとしてもリスナーとしてもNGです。なぜなら、その枠は枠主のものであなたの枠ではないからです。もし自枠の相談に乗ってもらいたいときは、状況を待って一言そういえばいいと思います。あくまで流れに沿った形でね。

(補足すると、私が尊敬するライバーさんは皆、当時リスナーあがりの時期の私の配信でさえ一切これいったことないです。ふつうに「またきます」って言ってくれました。
こういったところの所作ひとつとっても、私はライバーと"配信者さん"という言葉を使い分けてます。)

3.TwitterやInstagram等のDMでメッセージを送る

・これに関しては単純に、「送るのは自由だけど、返信を求めないでください」です
・人によって基準は違いますが、DMが気軽に遅れちゃうというのも問題です。本当にDMじゃないとダメ?緊急性ある?
せめてPocochaの配信中にコメント(長文の場合は、目が疲れるので小分けに)してくれたほうが話題も増えるし、応援ptアップするので助かるでしょう。まぁ、ずっと話せないほどコメント順番待ちしてるような配信なら別ですが、そんな枠で人権を得るためにDMするというのも何か違う気がします。
DMや通話を特典にしてるライバーさんに対してはとくに気をつけたいところです。「おれだけ、わたしだけ特別」なんてものは存在しません。
他の、より応援してくれてるリスナーさんに失礼だと思うし、枠内で「DMみて」なんて発言するときは(もちろん関係性によりますが)当然アイテム応援も欠かさずお願いします、ということになります。

4.食事いこう、遊びにいこうと気軽に誘ってくる

これについては理解してもらえるか不安なところです。「めったに会えない人」と思ってもらえること自体が、実はライバー価値を上げているのです。その逆のことをしているのだから、多用するともちろん下がるでしょう。

例えば、実際に会ったぶん絆が深まるのはいいことですが、そのライバーさんと精神的に距離が近くなったあまり、配信中の遠慮がなくなりすぎて他のリスナーからみて"ヤジ"に見えるコメントをしたりすることもあります。他のリスナーに無意識にマウントをとっていたり、逆に応援の熱が下がったりも人によってあるかもしれません。
やっかいなのが、そういうふうに枠の雰囲気をもっていくと他のリスナーさんが落ち込んでしまったり冷めてしまう場合だってあるということです
ライバーはふだん本業の仕事をしてたり家事・育児したり別のことで忙しくしてたりするので、配信をつけるだけでもやっとなんです。ふだん時間も余裕もないなかで配信をつけてるのに、枠にいて状況を知ってるはずのリスナーなら「プライベートの時間を作ってほしい」とは本気で言わないはず。たいてい会いたいという人に限って応援してなかったり、必死で自分の配信枠を作ろうとしていることや、そのために、配信ボタンつけたくない時期でも頑張って配信継続していることへの理解が乏しかったりします。
つまり、ライバーとしては評価してくれてないのです。

ライバーは「オリジナルな配信枠」を作り上げてるのであって、「身内話のグループチャット部屋」を作ってるわけじゃないんです。
前述しましたが「おれだけ、わたしだけ特別」なんてものはありません。
優秀なライバーは、その配信枠を作っていくという目標のもと、等しくみなさんのことを評価してることを、頭の片隅にでも置いておいてください。
そして、その配信枠をぜひ純粋に楽しんでください。そうすれば、ライバーからの信頼もきっと得やすいでしょう。

■ライバー価値が下がってると感じたら

他にもこういった例はありますが、まだあるのかよ。。。って声が聞こえてきそうなのでやめときます(笑)
例を一個ずつ守るというアプローチよりは、根本的にその人をライバーとして尊重しようと思えることが大事だと思いますので。

ライバー向けになりますが、ご自身のライバー価値が下がってると思ったらぜひライバーっぽいことをやってみるとよいかもしれません。

・特典でオリジナルな絵を描いたり、グッズを送ったりして日頃の感謝をライバーとして伝える
・背景や椅子や机などのインテリアを豪華にして、「ライバーっぽさ」を演出する
・オフ会をひらく

オフ会をひらくと、開催場所との距離の制約、金銭的な制約、スケジュール調整の制約など発生するので、そんな中できてもらえる人は枠主にとってありがたい存在になります。もちろん来られなかったからといって評価が変わるわけではないですが、差別ではなく区別するための一要素として参加意思を問うことで反応を見るというのもよい手ではないかと思います。

■さいごに

ここまでかなり細かく、発言や行動レベルでまとめてみましたが、
これらをすべて守れている人はそうそういません。
あくまでこれらの行動が重なると、ライバー側が自分の価値をその人から下げられてると感じて落ち込んでしまうというだけの話なので。

日々忙しい時間を削って頑張っている人もおります。すべてのライバーさんに対して模範解答のような動きができるわけでは当然ないでしょう。
ぶっちゃけ、推しさん以外は別にどう思われてもいいって思ったり、そこまで大事じゃないからいざというときは離れればいいかって思ったり、日頃頑張っててストレスフルな環境に身を置くみなさんから、投げやりな意見だってつい出てくるかもしれません。

そんなライバー/リスナーさんの立場を尊重して、お互い少し歩み寄ることも必要かと思います。大事なのはリスナーとライバーどちらも意識して行動すること、それが配信枠を育てることにつながるということ。
皆さんのPococha生活が、ぜひ維持しやすく続けられるものになることを願ってます。

以上


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