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事業責任者1年目を振り返る

はじめまして、株式会社groovesでクラウドエージェントの事業責任者をやっている根来と申します。今回、マネジメント Advent Calendar 2021に参加し、記事を寄稿させて頂いております。

自己紹介

groovesに経営企画として入社後、マーケティング/セールス部門のマネージャーを経験し、今年よりクラウドエージェント責任者として事業統括と組織マネジメントを担当。なお、前職はメガベンチャーで事業推進(企画)を担当していました。

このnoteは、事業責任者1年生である私が、10ヶ月の経験から得た学びを総括する記事です。これから事業責任者を志す方や、駆け出し責任者としてマネジメントに切磋琢磨されている方の一助になると嬉しいです。

自ら志願した事業責任者ポジション

事業責任者になるきっかけは、人によってそれぞれ違うと思う。会社に任命されるケースや、自ら事業を立ち上げて責任者になるケースなど。ただ、私の場合は、「事業を統括したい」とそれとなく会社に志願したことがきっかけだ。どうしても、自分で挑戦してみたかった。

なぜ、責任重大な役割に挑戦したかったのか?恥ずかしげもなくいうと、そこそこ上手くやれる自信があったから。

過去にメガベンチャーの企画として、組織の事業推進に関わってきた。また、groovesではマーケや営業チームのマネジメントを経験することで、一定の成果を残すこともできた。この延長線上にある役割として、事業責任者をどこまでやれるか試してみたかった。

事業責任者1年生の通知表

責任者になって10ヶ月。ここまでの私の通知表(自己採点)は、小学校でもらうスタンプで表すと「がんばりましょう」かせいぜい「よくできました」くらいだと思う。組織のメンバーは本当に頑張ってくれているので、事業は順調に成長している。また、お客様からサービスに対して頂く期待や感謝も、日々拡大している。ただ、私自身についていうと、事業責任者や組織マネージャーとして「たいへんよくできました」と自信を持てるレベルには、まだまだ程遠い。今回は、来年への自戒の念を込めて、今年感じた学びや反省点について振り返りたい。

来年は「たいへんよくできました」と言い切りたい


自らの欲求を満たす仕事ではなくチームの感情が湧き立つ仕事を生む

自ら発案するアイデアが形になり、事業が動くことに強い達成感を得る人がいる。私は完全にこのタイプだ。特に企画畑出身者など、良い戦略や計画、施策アイデアを打ち出すことが評価につながりやすい職種を経験してきた者は、この感覚が強いと思う。

ただし、事業トップの大事な役割は、中長期的に事業を成長させていくことにある。メンバーの考えや感情を重視せず、自らの考えやアイデアを組織に押し付けるようなやり方では、仮に短期的には成果に結びついたとしても、持続的な事業成長にはつながりにくい。

「なぜ、こんな良いアイデアをもっと素早く実現したいと思えないのか?」

冷静に見るととただの傲慢としか思えない考え方だが、熱量高く発したアイデアがなかなか動かない状況下で、メンバーに対してこんな気持ちを抱くことことが何度かあった。自らのアイデアを形にすることへの欲求に縛られるがあまり、メンバーの感情を軽視してしまっているのだ。仮に、百歩譲ってアイデアは優れていたとしても、こういった気持ちの先に、良い仕事が生まれるはずがない。

そもそも、トップダウンで降りてくるアイデアは、メンバーにとっては想像以上に重いものだ。メンバーがどのように感じ、何を考えているのかを真摯に受け止める。実現困難な仕事を形にしていってくれるのは、いつもメンバーであることを忘れてはならない。

合理性だけで事業を推進することは出来ない

過去担当していた事業企画というポジションは、事業計画や目標を設計し、組織に承認してもらうことが仕事の大きなゴールだった。計画や目標を事業に承認してもらうためには、”合理性”を語りつくすことがとても重要だった。

しかし、事業責任者は、”合理性”だけで一定規模の組織を推進することは難しい。計画や目標が組織に浸透し、成果につながる動きを生み出すには、メンバーの”共感”が必要。計画や目標という情報に意味や意義がセットされ、メンバーの感情と有機的に結びつくことによって、情報が組織内を循環するようになる。どのようにして、計画や目標に血を通わせることができるか?これを考え抜き、メンバーの共感を獲得していくフェーズが事業責任者の腕の見せ所であると痛感した。

チームと一緒に働くことを最大限に楽しむ

事業を統括する、というのは一定規模の組織を率いることである。ちなみに、私が関わる事業は数十名のメンバーが所属する。先に述べたように、組織規模が大きくなればなるほど、自らの欲求をベースに仕事をすることや、合理性だけで物事を進めていくのは困難になっていく。事業に責任を持つということは、また経営者とのコミュニケーションや、現場のトラブル対応における判断など、これ以外にもやるべき仕事がとても多い。

「正直、そんな役割・ポジションは面倒じゃないですか?」

そう思う方は多いかもしれない。これだけ聞くと、とても面倒な役割だと思える。

ただ、事業責任者を任せていただいたこの10ヶ月、色々あれど心から楽しく仕事をさせてもらっている。今までよりも断然楽しい。「なぜだろう?」この記事を書きながら考えてみた。おそらく答えはこれだろう。

「この会社、このチームと一緒に働くことが好きだから」

経営企画として入社する時、本気で事業を伸ばしたいと思った。なぜそう思ったのか。それは、この会社のためなら頑張ってみたいと思える人達がいたからだ。「ヒトでこの会社を選びました!」というお決まりの文句は、まさに私の入社理由である。組織やメンバーの感情の話つらつらと書いたが、結局、私自身も分かりやすい感情の生き物である。そんな感情を持ちながら、大好きなメンバーで構成された組織を率いて、成果を出す方法を最大限に考え抜く。こんな面白い仕事は他にあるだろうか。

さいごに

本稿は“マネジメント”がテーマだったはずが、最後は取り留めのない自分の感情の話になってしまいました。これからも失敗と反省による学びを繰り返し、(会社がOKと言ってくれるうちは)事業責任者として走り続け、どこかで2年目以降の活動記録を書きたいと思います。

最後に、お勧めサービスのご紹介です!
私のように日々マネジメントに挑み悩みを抱えていらっしゃる方は多いと思います。そんな方にぴったりな法人向けプログラム/個人向けプログラムがあるので、興味ある方はのぞいてみてください!(私もプログラム認定トレーナーとして関わっております!)

また、Twitter DM大歓迎です✨
@negoro_grooves

最後までお読みいただきありがとうございました。

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