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IVS2022 LAUNCHPAD NAHAを終えて

先週末(2022/7/6〜2022/7/8)にIVS2022 NAHAが開催され、私はその最終日に行われる「IVS2022 LAUNCHPAD NAHA」に登壇してきました。
pippinの結果は残念ながら入賞もできず、大変悔しいものでしたが
このイベントにまつわる想いが鮮明なうちにnoteに綴りたいと思います。

まずは応援してくれた多くの方に心から感謝

自分の番のピッチを終えて、席に戻り、スマホを見るとSlackやメッセンジャーには健闘を讃えてくれる多くのメッセージが届いていました。

応援してくれた人達が本当に沢山いて、メンバーもみんな讃えてくれたことが何より嬉しく、メッセージを見て涙が出てきてしまい、なんとか周りの起業家にバレないように、必死に涙がこぼれないようにしていました。
あの時の気持ちは一生忘れないと思います。

今回のLAUNCHPADのPrizeが総計1億円を超えた、と言われていましたが、LAUNCHPADで最も価値の高い賞品はいろいろな人から貰える応援だと思います。

今回応援の声をくださったみなさま、本当にありがとうございます。
ピッチ前日から当日、終わってからも健闘を讃えてくださるメッセージには本当に素晴らしい力があります。
スタートアップの起業家の多くは、時に否定され、時に諦めたくなるような出来事を経験している人ばかりだと思います。

比喩表現として事業のビジョンやKPI(North Star Metric)が北極星ならば、この応援や励ましは太陽のようなものです。

辛い出来事や落ち込んだ時に起業家の心を温めてくれる、起業家にとって無くてはならないもの。

だからこそ応援してもらえるようにチャレンジしつづけ、困難を乗り越え、ビジョンに向かい続ける姿勢と行動が起業家には大事なのだと再認識ができました。本当にありがとうございました。

LAUNCHPADが起業家の登竜門な訳

入賞できなかった悔しさは当然あります。
優勝目指して本当に多くの時間を掛け、苦悩しながら当日を迎えていたからこそ順位発表のあとは、呆然としていましたし、登壇者集合での写真撮影でなかなか上手に笑うことが出来なかったのは私だけではないはずです。

しかし、応援されたことと同様に、今回IVS2022 LAUNCHPAD NAHAに一緒に登壇させてもらった起業家のみなさんとの出会いはここからの大きな糧となります。

よりイベント翌日に登壇者グループに送ったメッセージの方が手触り感があるので引用します。

イベント翌日にLAUNCHPAD出場者のメッセグループに送らせてもらったメッセージ

普段の起業家同士の交流の場で、その人がどれほど真剣に事業に賭けているか、どれほどの努力をしているのか、というのはあまり伺い知ることは出来ません。
よほど近い存在で毎日のようにコミュニケーションを取らない限りそれをつぶさに感じとるのは難しいでしょう。

しかしLAUNCHPADの舞台裏ではそれがヒシヒシと伝わってきました。
あれほどスタートアップ起業家の「勝ちたい」という想いが見られる場所というのはなかなか無いと思います。

そんな風にLAUNCHPADに向けて、強い思いで最高の準備をしてきた全ての登壇者の方を心からリスペクトしましたし、これからも良い刺激を貰い続けられる仲間であり同志だと"勝手に"思っています。

だからこそPETOKOTO大久保さんのピッチや優勝という結果は、心から素晴らしいと思えたし、同時に死ぬほど悔しいとも思いました。
(大久保さんがいかに舞台裏で鬼気迫る姿で練習していたかは全ての登壇者が見ているはずなので)

LAUNCHPADに応募するような起業家は、大なり小なり負けず嫌いな性格のはずです。そんな人達が250社から14社まで集められ、大きな舞台で戦い、勝った負けたが判断される。

これであっさり辞められる人はそうそう居ないはずです。

彼らは成功するだろうと私は考えている。~中略~
彼らがただ這い出していって死ぬことはないはずだ。彼らは頭が切れ、有望な領域で働いており、そしてあきらめるわけにいかない立場にいる

そして君たちみんなも、最初の2つはすでに手にしている。みんな頭が切れるし、有望なアイデアを持って働いている。あと生き残るか死ぬかは3番目のものにかかっている。あきらめないということだ。

だから今言っておこう。これからひどいことが起こる。それはスタートアップの常なのだ。ローンチしてからIPOや買収が行われるまでに何らかの災難に見舞われないようなスタートアップは1000に1つというものだ。だからそれでやる気をなくしたりしないことだ。災難に見舞われたら、こう考えることだ。ああ、これがポールの言っていたやつか。どうしろと言ってたっけな? ああ、そうだ、 「あきらめるな」だ。

Paul GrahamのHow Not to Die日本語訳より

スタートアップが成功するため≒死なないため、には"諦めないこと"が重要であるとポール・グレアムも言ってます。
これが真理である前提に立てば、いかにして"諦められない"環境を作るかは起業家にとって重要なイシューとなります。

たくさんの応援の声、チームメンバーとの約束、起業家の同志(戦友)
それらを同時に貰えるのが、IVS LAUNCHPAD。

これだけ手に入れて、ハードシングスの一つや二つで簡単に諦めるやつはそうそう居ないですよね。

つまり、このIVS LAUNCHPADが登竜門と言われる所以は、さまざまなチャンスがここから生まれるから、というだけではなく、

ここで負けた2位以下の起業家たちが勝つまで諦めないようになるから
ではないでしょうか。
(すみません、、入賞者の方々も一緒にしてしまって、、、でも2位以下の方も悔しいのは同じだと思うので)

反撃の狼煙はあがりました

そんな私たちの、次の成長を始めるための闘いはすでに始まっています。
LAUNCHPADの結果発表と同時に社内のSlackには「成長率を爆上げして見返してやりましょう」というメンバーの強い意気込みを見て震えましたし、登壇者同士で「ECはこんなもんじゃない、やったりましょう」と大きな成長を誓っています。

そして、LAUNCHPADが終わったその日の深夜に、CTOの神谷とこっそり二人で打ち上げし「こっからまた立ち上がりましょう」と固く手を握り合いました。

ここからのpippinはさらに面白くなります。
既に仕込んでいる事もあり、プロダクトはもっと進化していきます。
プロダクトをもっと素晴らしいものにしていく道をガンガン切り拓いていく仲間を集めます!
そして、資金調達中なので同じ船に乗ってくださる投資家の方々も募集中です!

IVSのピッチで語りきれなかったのは「ユーザーのEコマース体験が豊かなものになったその先」です。
抽象度の高い話になってしまうため、今回6分のピッチの中で語ることは避けました、機会があればnoteに綴りたいと思います!

最後に

この素晴らしいイベントを作ってくださったIVS社の皆様、ボランティアスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

数ヶ月にわたる準備からイベント中の運営まで、本当にお疲れ様でした。
多くの参加者が素晴らしい経験ができたのは皆様のおかげです。
心から感謝いたします。

会場設営にはIVS LAUNCHPADファイナリストであり、同じ沖縄起業家でもあるURAKATAの山田さんも参加されており、素晴らしいなーと。
(ソトリストめちゃくちゃ便利です)
自分たちも今後何かの形で恩返しできたらと思っております。

IVS2022 NAHAは終わりましたが、これからもIVSが生み出す起業家たちやスタートアップコミュニティが日本や世界をより良くしていくのは間違いありません。(私がこんな大層なこと言える立場ではありませんが、本当にそう思ってます)
私たちもその一助となれるようにまた闘っていきたいと思います。

スタートアップは何かと揶揄される事もありますが、そんな時はポールの言葉を思い出しましょう。

災難に見舞われたら、こう考えることだ。ああ、これがポールの言っていたやつか。どうしろと言ってたっけな? ああ、そうだ、 「あきらめるな」だ。


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