「電力」から逃げない
突然ですが、当社は電力事業をスタートすることになりました。
早速古巣のTCIさんからも営業メールをいただいており、ありがたいことです(笑)。
Facebookの方にも簡単には書きましたが、個人的な今の心境を書き残しておきたいと思っています。
僕らは電力において依存しまくっている
さて、日本の電力の4分の3は「化石燃料」でまかなわれています(2020年時点)。
そしてこの化石燃料も、ほとんどが海外から輸入しているものなんですね。つまり、「エネルギー自給率」という観点で言ったら、たったの11%程度です。食料自給率の比ではありません。
サッカーW杯のアジア最終予選で目の敵にしているあんな国やこんな国のおかげで、僕たちは24時間湯水のごとく電気を使うことが出来ているんです。
僕のつたない説明よりも、資源エネルギー庁のページを見たほうが分かりやすいと思うので(本当に)、おとなしくリンクを貼っておきますね。
…悲しいけどこれが現実です。
自然エネルギーの割合は少しずつ増えてきていますが、まだ全体で見れば20%強。伸びしろも伸びしろです。
(当たり前だけど)限りある資源だからこそ
もちろん、化石燃料にも限りがあります。石油も天然ガスもあと50年、石炭だって130年経てば使い果たされてしまう見込みです。
実際、僕もそれは遠い未来の事だと思っていました。SF映画を見ているかのように、どこか現実として捉えることができていなかったのが事実です。
でも、50年後をリアルに考えると、きっとまだうちのひとり娘は生きている確率が高いでしょう。まもなく還暦間近といった年頃で。
ただ、変化はもっと早く訪れると思われます。
アジアの発展途上国が急成長を続けており、世界のエネルギー需要量は2040年には2014年の約1.3倍になるといわれています。
つまり、いまから20年後にはみんながこぞって資源を奪い合うようになるわけです。ガソリンも1Lあたり200円を超えてもおかしくはないでしょう。
電気自動車に買い替えたとしても、その電力はどうやって生産するんだろう…と考えていくと、暗澹たる思いです。
こんな状況から都合よく目を背け続けていたら、それこそ子どもたちが将来大きくなった時に「パパもママも資源を食い逃げした」って言われかねません。
電力に対する責任の負い方
今回、ソーラーシェアリングというひとつのソリューションを提案させていただいていますが、現実問題としてすべての生産者さんが実現できるものでもないことは理解しています。ただ、可能な状況であれば選択肢としてこの機会に考えてみていただきたいとも思っています。
さらに言うと、「電力に対する責任の負い方」は人それぞれで良いと思っています。もちろん、僕自身にも負うべきところは当然あります。
情報発信によって現実を伝えること、実際に再生可能エネルギーを使う選択をすること、自宅の屋根にソーラーパネルを設置すること、少しでも生ごみの燃焼を減らすためにコンポストを使ってみる事、エネルギー政策に注力している政治家に一票を投じること…。
とにかく、責任を特定の誰かにだけ押し付けようとしたり、「誰かがそのうち何とかしてくれるだろう」と思っているだけでは、1ミリも状況は変わりません。私たちが少しずつでもいいから、変化に関わっていかなければ。
「無駄だ」と思ったり、考えるのをやめたりした時点で負けです。それは僕の嫌いなDIOやカーズのしたことと一緒です(分からない方、この一文はきれいに無視してください)。
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僕個人としては、そんな思いでカスタマーサポートの面からこの事業を支えていこうと思ってます。
いろいろなご意見をお持ちの方がいらっしゃることは分かっています。ですが、これを機会に少しでもいいので、エネルギーの選択について考えてみていただければ嬉しい限りです。
改めて、どうぞよろしくお願いいたします。
投げ銭的なサポートも、ありがたくお受けしております。 今後のコンテンツ作成のためのモチベーションになるのはモチロンですが、いただいたサポートは家族(妻・ムスメ)に100%還元させていただきます( *´艸`)