見出し画像

「幸せの探し方/ハートカウンセラーkokko著」ビブリオエッセー

《私は「ありがとう」にすくわれた》

30代の主婦は無敵だ。
子供たちを支配し、その勢いで世の中までも支配できると勘違いしてる節がある。
少なくても私はそうだった。

車を運転していて、前の車を追い越さないと気が済まない。
それを、人間関係や関わる組織にも持ち込んだ。
家族にも、PTAにも、活動仲間にも、負ける気がしていなかった。

その挙句、大したこともやっていないくせに「忙しい」「寝てない」「誰もやってくれない」しまいには悪口合戦に参加したり、絶賛文句太朗の暗黒時代に突入した。

最初に救いになった教えが、言葉には入る器があり、上から良い言葉をどんどん入れてやれば、下から悪い言葉がところてんのように出て行き、やがていい言葉でいっぱいになると言うものだった。

それからが「ありがとう」の出番だった。
それまで「やってくれてあたりまえでしょ」と思っていたことでも、どんな小さなことにも「ありがとう」をいっぱい言ってみた。
何度も何度も言っていたら「ありがとう」が苦手だった家族も言う回数が増えていった。
私は「ありがとう」を更に深く習得していった。

仕事で街中やデパートなどで販売することがある。
販売は苦手で、なんでこの仕事をしているんだろうと自分を恨んだこともあった。
それが、お客様への「ありがとうございました」を心から言えるようになると、だんだんと楽しくなってきた。
よく、お客様が見えるようになり、大切な人として接客できる。
今では、接客の様子を誉めてもらうことが増えてきたぐらいだ。

私が今、こうして誰かに読んでもらうための文章を書いていられるのは
「ありがとう」という魔法の言葉のおかげに違わない。

『幸せの探し方:「ありがとう」の言葉でつくる幸せな毎日」を読んで、「ありがとう」に出会えたことに改めて感謝し、さらに深く習得しようと思えた。

そしてそして、私の「ありがとう」の本が書きたくなった。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?