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中学受験算数『予習シリーズ5年下 11回~14回のポイント』

こんにちは。三上圭です。札幌の塾で中学受験の算数を指導しています。
今回は四谷大塚 予習シリーズ5年下の第15回総合(第8回組分けテスト)のポイントをまとめた内容です。

第11回 速さと比(3)

1.円周上の旅人算
・問題を解くときに、登場人物が進む様子を図に書けているか?
・速さの和や差が出てくる仕組みが理解できているか?
の2点をしっかりと確認しましょう。

たとえば、こういう問題

ある池の周りを太郎君と次郎君は時計回りに走っています。1周するのにかかる時間は太郎君が9分、次郎君が12分です。また三郎君は反時計回りに走り、太郎君とは4分ごとにすれ違います。
(1)三郎君は1周するのに何分何秒かかりますか。
(2)次郎君と三郎君は何分何秒ごとにすれ違いますか。

答えは(1)7分12秒 (2)4分30秒 です。解説動画はこちら

2.時計算
・時計の針の角速度を出す方法を理解しているか
・「ぴったり●●時」をスタート地点として考えられているか
の2点をしっかりと確認しましょう。

4時と5時の間で、時計の両針が作る角について考えます。
(1)4時と5時の間で両針が作る角が初めて10度になるのは4時何分ですか。
(2)4時と5時の間で両針が作る角が90度になるのは4時何分ですか。全て求めなさい。
(3)4時と5時の間で両針がぴったり重なるのは4時何分ですか。

答えは(1)4時20分 (2)5と5/11分 (3)38と2/11分です。解説動画はこちら

第11回の他の問題が掲載されたプリント・解説・動画のリンクなどは以下のページからご覧いただけます。

第12回 流水算・通過算

1.流水算
・上り・下り・静水時・流れのそれぞれの速さの関係を理解できているか
・4種類の速さを表や線分図で整理しているか
の2点をしっかりと確認しましょう。

ある川の上流にA地点、下流にB地点があります。A地点からB地点まで船で下ると48分、逆にB地点からA地点まで船で上ると64分かかります。
(1)このときの上りと下りの速さの比を求めなさい。
(2)A地点から船のエンジンを止めたまま川の流れに流されてB地点まで行くには何分かかりますか。

答えは(1)3:4 (2)384分 です。解説動画はこちら

2.通過算
・列車の進行の様子を図に書けているか
・2つの条件を比べて答えを出すことができているか
・(応用)2つの列車の出会いや追いこしをイメージできているか
の3点をしっかりと確認しましょう。

ある列車が長さ300mのトンネルを通過するのに35秒かかり、長さ840mの鉄橋を通過するのに1分20秒かかりました。
(1) この列車の速さは時速何kmですか。
(2) この列車の長さは何mですか。

(1)時速43.2km (2)120m です。解説動画はこちら

通過算はもう1問、問題を紹介します。

次の各問に答えなさい。
(1) 秒速15m、長さ180mの列車Aと、秒速25m、長さ100mの列車Bが向かい合って進むとき、出会ってからすれ違い終えるまでに何秒かかりますか。
(2) 秒速20m、長さ120mの列車Aと、秒速16m、長さ160mの列車Bが同じ方向に進むとき、列車Aが列車Bに追いついてから完全に追いこすまでに何分何秒かかりますか。

(1)7秒 (2)1分10秒 です。解説動画はこちら

第12回の他の問題が掲載されたプリント・解説・動画のリンクなどは以下のページからご覧いただけます。

第13回 仕事算

・全体の仕事量、登場人物それぞれの仕事量を比で表せているか
・ニュートン算の2種類の仕事量を整理できているか
の2点をしっかりと確認しましょう。
(解説動画ではニュートン算を、普段の仕事算と同じように解く方法について紹介しています)

ある仕事をするのに太郎君1人だと20日、次郎君1人だと60日、三郎君1人だと30日かかります。この仕事を3人で始めましたが、途中で太郎君が4日、次郎君が6日休みました。
(1)太郎君、次郎君、三郎君の1日の仕事量の比を求めなさい。
(2)この仕事が終わるまでに全部で何日かかりますか。

(1)3:1:2 (2)13日 です。解説動画はこちら

もう1問はニュートン算の典型的な問題です。

ある牧場で、牛を12頭放牧すると9日で牧草を食べつくします。16頭放牧すると6日で牧草を食べつくします。この牧場に牛を10頭放牧すると何日で食べつくしますか。

答えは 12日 です。解説動画はこちら

第13回の他の問題が掲載されたプリント・解説・動画のリンクなどは以下のページからご覧いただけます。

第14回 容器と水量(2)

1.容器におもりを入れる問題
・正面から見た図に条件を整理できているか
・どことどこが同じ体積を表しているか理解できているか
の2点をしっかり確認しましょう。

図1のような直方体の水そうに、水面の高さが6cmのところまで水を入れました。
(1)(図2)の直方体をAの面が真上を向いた状態で水そうの底につくまで入れました。このとき、水面の高さは何cmになりますか。
(2)(図2)の直方体をBの面が真上を向いた状態で水そうの底につくまで入れました。このとき、水面の高さは何cmになりますか。

画像1

答えは(1)8.4cm (2)7.5cm です。解説動画はこちら

※本質的には違いは無いのですが、おもりが全て沈む場合とおもりが全部は沈まない場合で、考え方を区別して解いています。

2.容器を傾ける問題
・正面から見た図に条件を整理できているか
・体積(図で書いた面積)が等しいことを利用できているか
の2点をしっかり確認しましょう。

図1のように一辺が12cmの立方体の形をした水そうに5cmの深さまで水が入っています。この水そうを、底面の1つの辺を床につけたまま水がこぼれないように傾けたところ、図2のようになりました。
(1)図2の χ の長さは何cmですか。
(2)さらに水そうを傾けていくと、180cm3の水が水そうからこぼれて、図3のようになりました。図3のyの長さは何cmですか。

画像2

答えは(1)10cm (2)7.5cm です。解説動画はこちら

第14回の他の問題が掲載されたプリント・解説・動画のリンクなどは以下のページからご覧いただけます。


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