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行ってみないと分からないことってあるよね。キプロスのラルナカでまったり【前田家の世界一周】

ギリシャでは、テッサロニキ→メテオラ→テッサロニキ→アテネ→ザキントス島→アテネ→ミコノス島→サントリーニ島と、17日間をかけて旅してきました。ギリシャは見尽くした気がします。楽しかったー!

バックパックは大体こんな感じでパンパンです

楽しみ尽くしたギリシャを去り、次はキプロス共和国へ向かいます。


キプロス共和国とは

キプロス共和国は、地中海東部に位置する島国です。首都はニコシア、公用語はギリシャ語とトルコ語と言われています。1960年にイギリスから独立し、キプロス共和国が設立されました。

国旗の色味がとても好き

1974年にトルコ軍が北キプロスに侵攻し、現在も国の北部は事実上、トルコによる統治が続いています。このため、国は南北に分断されており、国際的には北キプロス・トルコ共和国は認められていません。複雑だ。

首都の「ニコシア」は国の中心部に位置しています。国が分断されているため、キプロスの首都も世界で唯一の分断された首都と言われているようです。

私たちが滞在したのは、キプロス共和国の南東部に位置する「ラルナカ」と呼ばれる都市です。キプロス内にある1番大きな国際空港があるのも、ラルナカです。


ラルナカ空港から市内へ

ギリシャ・アテネからキプロスへは飛行機で向かいます。キプロス・エアウェイズで、1時間半ほどのフライト。近い!

ラルナカの空港は、一言で「めちゃめちゃきれい」でした。そこまで大きい国でも、メジャーな国でも無いので、正直なところ空港に大きな期待はしていませんでした。

しかし、行ってみると、空港の天井は広く、ロビーも広い。外に出てみると、暖かい風が吹いてきました。なんとなくですが、アメリカのオーランド空港に着いた時のような、バカンス的な風です。あれ、なんか、めっちゃ雰囲気良いな。

ラルナカの空港からはバスで市内へ向かいます。空港から出てすぐのところにバス停があり、いくつかのバスで市内へ出ることができました。417か429番だと1番早く着くので、それらのラインがおすすめです。

空港から市内はとても近く、6キロくらいの距離。バスはどれも1人片道2.4ユーロで、バスに乗ってから現金で支払います。

Google Mapでもルート検索ができましたが、バス会社が運営するアプリ「Pame Mobile App」も使いやすく、バス番号ごとにルート全体を確認することができたので、便利でした。

バスに乗っていると、現地の人の会話が聞こえてきます。使われている言語は英語でした。公用語はギリシャ語、トルコ語と聞いていたので、あれ?英語話すんだ。と驚きながら座っていると、外にあるショップの看板もギリシャ語と英語で書いてあります。そういえばバスの運転手さんも英語で対応してくれました。

この後の滞在でも、至る所で英語が聞こえてきました。ラルナカはキプロスの中でもヨーロッパ寄りです。このような言語的な特徴も、分断された国ならではなのかもしれません。ギリシャ語もトルコ語も話せないので、ありがたい限りです。


ラルナカの滞在先

空港から40分ほどバスに乗り、滞在していたAirbnb近くへ到着しました。すると、近くのホテル前で暴動とも見える集団が騒いでいました。

キプロスの複雑な過去は知っていたので、大変なことでも起こっている!?と不安になりながら近づくと、暴動というよりは、皆で楽しんでいるような雰囲気。近くにいたお兄さんに何が起こっているのか聞いてみたら、このホテルにキプロスのサッカーチームが滞在していて、数時間後に控えている試合に向けて送り出すために集まっているとのこと。

煙が焚かれているわ、ドラムは叩かれるわ、旗が振られているわ、でパーティータイム全開でした。横を通る車もクラクションを鳴らして応援している。私たちはもちろんサッカーチームのことは知りませんが、とりあえず腕を振り上げて応援してみました。楽しい。


このホテルの向かいに、私たちのAirbnbがありました。

Airbnbリスティングのページ

アパートは中心部より少し離れた場所にありましたが、便利な場所にありました。 徒歩圏内にカフェ、野菜/果物市場、Lidlがあったので、1週間ほどのステイには最適。 バス425に乗れば、空港からバス1本で来れる点も楽でした。Wi-Fiは、たまに不安定になったものの、大きな問題はありませんでした。

一方で、ホストがAirbnbを会社として運営していたので、コミュニケーションを双方で取ることに苦労しました。これは、会社運営のAirbnbホストあるあるだと最近学んでいます。

チェックインの情報も間違っていて、しばらく入れなかった

今回は、運が悪かったのかもしれません。大きな声でおすすめはできないですが、便利は便利でした!


ラルナカで街歩き

ラルナカの中心地である観光エリアは小さく、主に、ビーチ横にあるボードウォークを歩いて楽しみました。

ラルナカでは、この後に続くビッグイベントのヨルダン旅行に向け、ゆっくりすることを目的としていました。やることもなく、ぼーっとするにはちょうど良い街で、良い意味で、見るものは特にありません。

海の風は強め。海辺で写真を撮るカップルと話をしました。チリから遊びに来ているとのこと。日本で仕事をしたいが、どんな仕事があるか、と聞かれました。日本語が話せないと、一般的な仕事は難しいかもしれないけど、英語の先生とか…?と伝えましたが、実際はどうなんだろう。

他の国にいても感じますが、大体の国で「日本に行ってみたい」とか、「日本人は良い人だ」などコメントしてくれます。そう思ってもらえる国で生まれて、誇らしく感じますし、嬉しいですね。

ボードウォーク横にはカフェやレストランが多く並んでいます。ラルナカで外食をするなら、とりあえずココに来れば良いです。


海から数ブロック歩くと、聖ラザロ教会があります。この教会、とても好みでした。キリストの奇跡で生き返った聖ラザロが、主教をつとめたという教会です。しかも、入場が無料。

この教会は、西暦 9世紀に建てられたと考えられているそうで、オスマン帝国が島を征服した後は、20年間ほどモスクになったようです。今は教会に戻っています。

寺院の内部は巨大な柱に支えられ、中世の雰囲気が漂っています。小さい教会です。石の外壁が、その雰囲気を一層引き立たせていました。教会の地下には、ラザロを埋葬した墓所もあります。

中に入るには、男女関わらず、足をカバーする服装を着ている必要があります。入り口には巻きスカートの貸し出しがあるので、準備をして行く必要はありません。

ラルナカ全体で言えることですが、まったりとしたビーチタウンといった感じで、観光客慣れもしています。安心しながら街歩きができる街でした。旅中に休憩するにはぴったり。


行きつけの作業カフェができると嬉しいよね

Airbnbの向かいにあり、1週間の滞在中に何度も通ったカフェです。

Coffee IslandGoogle Map

ここのカフェの良かったところは、なんといっても、その居心地の良さでした。コーヒーはとっても普通なのですが、気ままに永遠と居ても罪悪感を感じない雰囲気がありました。そしてWi-Fiも強い。店員さんの気遣いも、これに貢献していると思います。

キーボードカバーが汚くて引いている

スタバのように、PCを開いている人が多いカフェも、作業はしやすいですし、写真映えもします。でも、結局、映えとか、他の作業者がいるとかよりも、スタッフの方の親切心だったり、良きWi-Fiと、まあまあ美味しいコーヒー、とかの方が心惹かれますね。

ところで、ちょっと前のゴールデンウィーク中に、東京の中目黒にあるスタバが5時間待ち!みたいなニュースを見ました。世界一周前に都内に住んでいたものとしては、これを聞いて愕然としました。そして思いました。都内に帰りたくねえな、と。

都内の繁華街ではスタバを中心に、大体のカフェは混んでいますし、並ばないと入れないことがほとんどです。海外に来てからというもの、カフェで並んだことはありません。気の赴くままに入店し、飲みたい時にアイスコーヒーが飲めます。

東京最悪!スタバ最悪!海外最高!と言いたいわけではありません。全然、都内は好きです。

今、海外にいる最中、カフェは入りたい時に入れる身近な存在です。多分、私は都内に帰るので、そこに帰ったら、身構えて入る存在になるんだろうなと思うと、少し残念な気持ちになる。

行きつけの作業カフェ、なんて、贅沢な存在なのかもしれません。


スーツケースぶっ壊れ事件

世界一周を始めて10ヶ月目、スーツケースが壊れました。

前から怪しかったのですが、スーツケースを囲むジッパーの、下の部分の縫い目がほつれ、ジッパーと布が分離してしまいました。スーパーグルーで繋ぎ止めましたが、糊のせいで、ジッパーが補強した部分より先に回らなくなりました。

幸いなことに、ジッパーは左右に2個付いているので、スーツケースは閉まります。が、スーツケースを持ち歩くと、ジッパーが地面に擦れてしまいます。困った。

しかし、ここは愛する(高かった…)リモワちゃんを手放すわけには行きません。どうにか、世界一周を一緒に完遂せねば。

リモワだったら、修理してくれるのでは?

そう思い、リモワのフラッグシップを探してみると、1番近いところで、近日中に行く場所は、パリ。パリのショップに、ダメもとでメールをしてみました。

まとめると、「パリに来たら、なる早で店舗にスーツケースを持ってきてや〜」ってことでした。直せるか分からないけど、兆しが見えました。

パリは、次に行くヨルダンの後に向かいます。あと1週間くらいもってくれ。


行って見て分かること、その経験の価値

ラルナカは、合計7日間滞在していました。何もない土地こそ、長く居てしまう。それが、我々の旅のスタイルです。というか、何もないところこそ、やっぱり宿代が安いんですよね。長居がしやすい。当たり前ですが!

キプロス全体のことは分かりませんが、少なくともラルナカは、ゆーっくりと何もしない時間を過ごすには最高の場所でした。そして、英語が日常的な言語として使われていた点を含め、生活がし易かったです。

ここに来なかったら、一生、地図の上にある1つの島国だったと思います。国が分裂している事実だけ知っていたら、危険!近づくな!すら思っていたかもしれません。でも、行ってみると全然違う。

世界にある色んな場所の、生の姿を見ることで、調べられる情報だけではなく、自分による、自分のための情報ができたことは、一生の価値だなと思いました。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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