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新しい言葉と心が折れかけた話

**こちら松村の個人ブログです**
ドラクエ愛全開の前回ノートが好評だったのですが、今回は普通に語ります
前半に区役所で出会った言葉たち、後半に心が折れかけた話です

【区役所で出会った言葉たち】

異文化を感じる言葉の数々(松村の理解ですので違ってたらご指摘ください)

「領域」:大まかな行政分野を指します
世田谷区では、支所系、政策系、管理系、文化経済清掃系、福祉系、子供系、保健系、都市整備系、教育委員会と別れており、それぞれに担当の副区長がおります
松村は、例外的に政策系の中のDX推進を担当しております

「筆頭」:時代劇でしか聞かなそうな言葉ですが、横並びの中の一番上という意味だそうです
例えば、領域は複数の部で構成されてますが、組織図上、最初に表示される部は「筆頭部」
部の下にある複数の課のうち最初の表示が「筆頭課」です
条例で書かれている順番なのだそうです
「筆頭係」があるかどうかは知りません。
筆頭のみが参加できる会議があったり、同じ領域内の他の部課に連絡したり、予算等とりまとめなども筆頭の仕事だそうです

「依命通達」:区長の指示により副区長名で出す強めの業務命令みたいなもの

「二元代表制」:区長と議会との関係、ともに民意(選挙)による区の代表という意味(多分)
決裁権限で見ると、予算や条例の決定など議会の方が上のように見えます

「出張命令」:自分の職場(建物)から外にでる場合に必要な業務命令
上司からこれをもらわないと外出できない
もちろん、普通の出張でも使うし、区民会館や他の区役所の施設に行く場合も必要
労災認定・交通費精算のために必要と説明を受けましたが。。。。
上司が常に捕まるわけではなく、ケースワーカーさんなどアウトリーチ(区民の皆さんを訪問)している人たちはどうしてるんでしょう
職員の待ちの姿勢の遠因かもしれません

「要式行為」:書面作成や、届出など法令通りに行わなければ不成立又は無効とされる法律行為
なので法令の理解は大事だし、法令が時代にそぐわなくても従わざるを得ない

「到達主義」:意思表示の効力が、意思が相手方に到達したときに発生すること
異動辞令の交付など、相手に届いたことが大事、メールやグループウェアで通知しても読まれないときどう判断される?

「立会人」:時代劇で、決闘の立会人みたいな使い方しか思いつきません
これは要式行為など、実際に行われたことを確認・承認する人
そういえば、区長から副区長の辞令を交付された際も、他の副区長や教育長、管理系の部長の皆様が勢ぞろいいただきました
また、N副区長からの引継ぎ式(引継ぎ書面に双方が署名捺印)にも立会人がいて、確か署名捺印されてたような記憶が

「レク」:ピラミッドの下から上への説明(前回ノート参照)
いかがでしょう、
言葉だけでもオルハリコン並みの強固なピラミッドがイメージできるのではないでしょうか
まさに異文化ですが、違いを楽しんでおります

【心が折れかけた話】

心が折れたといえば、ドラクエ5でのパパスイベントを思い出します
いかんいかん、ドラクエは今回封印でした

それは、6月副区長に着任して、2週目の夕方でした
自分には役所DXはムリゲーかも!?
と無力感と脱力感に襲われ、さっさと帰宅し、風呂にどっぷりつかりました(ちょっと心の汗を流したかも)

年間の議会日程や目的、年度予算の立て方、庁内ルールなど役所の基本的な知識のレクチャーを受けて、それらをまとめて見れるようになってきたところ、上記の状態に陥りました

振り返ってみると、
①区役所の組織がとてつもなく強固に作られており自分にはDXなんて無理だと感じたこと、
②他の二人の副区長と同じことをしなくてはいけないと無意識に思い込んでいたこと、
で一気に心にきたのだと思います

前者については、官僚組織が明治から連綿と続く中、縦割りで、規則で各組織のやることが決まり、予算策定と実施、議会準備・対応など忙しく仕事していたら1年が経過する仕組みになっていること。そして、毎年同じ仕事を繰り返し続けるという構造だと感じたから

道理で、世田谷区役所は区内に10か所近く(除、少人数拠点)人員が分散している一方で、グループウェアがないのに、済々と業務がこなされているはずだ(弊害については別途触れる予定)

どうやらお風呂が「回復の泉」だったらしく、その日、眠りにつきつつ、
「他の副区長と同じことなんてできないのは当然。自分のできること・やりたいことを楽しんでやるだけだ」
と開き直りました
確か、その翌週に、区長にもそう宣言したと思います

~おまけ

お堅いだけの役所かと思いきや、今度、庁内向けDX広報紙を出すことになり、その表紙がこちら
こういうの見ると、なぜかホッとします
(注)ポーズは松村が言い出したわけではない
まだまだ、世田谷区役所も進化する余地があるぞ~


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