チャンスをつかむ人、逃す人
「検討します」
Music Planzを始め多くの状況にて、より良い対応策、情報を教えたときに、即行動、実践に移さず「まずは様子を見てみる」といった一歩引いてしまうタイプの人達に共通の返事がこれです。
そして、この返事をする人の殆どがチャンスを逃し、実利を得られず、損ばかりをしています。
「検討」することができるのは情報を完全に理解できる実力、情報網、仲間を持っているときのみ
です。
すなわち、そのステージにいない人が「検討します」という言葉を発するのは、単純に
後回しにします
と言い訳をしているに過ぎません。これが、悪徳商法の臭がする、マルチ商法ではないか、宗教勧誘ではないかというようなシチュエーションならばともかく、信頼関係を確認している上での有用情報であると伝達されているのに、それで後回しにする意味は何もありません。
「どうして今やらないのか?」
この問にはだいたい
1. 自分に役に立つかわからない→やって無駄だったら腹が立つ
2. まだ誰も有用だと認めていない→みんなが「良いよ」といったらやる
という心理が働いています。1. についてはこの記事にてお話しました。とても問題なのが2.です。
「みんなが良いと言っていないから手を出さない」
「革新」はそれまでの常識・あたりまえを否定するところから始まります。2.の態度の人は乗り遅れるタイプです。みずからの思考を停止させてしまう最も危ない態度で、このタイプの人間ばかりの集団になると力を持った悪人のいいなりにされてしまいます。そして、この思考回路の人の選択と行動はほとんど報われることがありません。残念ながら音楽制作を志す中では、全て言われるがままに以下の行動を取るこのタイプの人がかなり占めているように見えています。
・作家デビューが最善最短だとコンペに挑戦する。
・コンペに有効だとコライトに乗る。
・サウンドがしょぼいとダメだと言われ口コミの音源を買い込む。
・みんなが理論は後でいいよと言うから勉強しない
・楽譜は必要ない
書けばキリがありません。すべては簡単に入手できる「うわべの浅い情報」に踊らされてしまっているといえます。こう書くと「コンペを否定しているのか!」と
国語を理解できない勘違い
する人が続出するのもこのタイプの人の特徴です。上記の文言をよく見てもらえれば「コンペシステム」を1つも否定していないのですね。実際に現状のコンペシステムにて生計を立てている作家が存在しているのは紛れもない事実です。
もう少し噛み砕いて言えば
誰もが参加、実行、入手できる事柄にはすでにチャンスがほぼ無い
ということです。コンペにしても、すでにクリエーターが飽和状態で、ほぼ凄腕のクリエーター達だけが案件をかっさらっていく環境で新参者が頭角をあらわす難易度。誰もが同じ音源で作られるサウンドでのオリジナリティの獲得難易度。「理論必要ない」と考えてしまっている「低きに流れている」クリエーターのクラスタから抜け出せる難易度。もろもろ、少し考えれば誰でも理解できるだろうに、すべて2.に起因する思考停止気質から事実を見抜くことができない状態でもがき苦しみ、抜け出せない負領域のスパイラルに落ちてしまっている人が大量にいます。残念ながらその救済は
違うマインドを持つ人間が多数を占める人間関係、環境に身を置く。そのために人間関係を整理する。
しかありません。しかし、もっとも難しくさせているのは
それさえも無自覚
ということです。もし、この文章を読んで、少しでも思い当たるフシがあり、怒りを少しでも覚えることがあれば抜け出せる可能性があります。
最も手遅れなのは、こういった
「リアルな指摘」からの拒絶
です。
拒絶している限り、どうやったってチャンスを掴むことはできません。なにしろチャンスそのものを見ない努力をしているので気付くこと自体ありえないからです。
何気なく発している
検討します
という言葉は非常に恐ろしい側面をもっています。
チャンスに気付きものにしていく人たちは検討する前に実行に移し、その結果を「検討」しています。
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