台湾旅行記【名も無き屋台】中山区 焼き芋量り売り #14
感動の蒸し饅頭屋を出てすぐ、あまり見かけない屋台を見つけた。
1人の老人がさつまいもを売っている。
売れているのか全く分からないが、さすがに調べても出てこない情報の匂いがする。
勇気を出して尋ねてみた。
焼く前のさつまいもたち。
「小さいものはいくらか?」
と聞くと、窯の中からそこそこ大きなさつまいもが取り出された。
恐らく、大きなものは窯へ、小さなものは外の籠の中へ入れてあるのだろう。
籠から取り出された小さめなさつまいもは2つ。
1個売りはしないとのこと。
この2つで70元と言われたので、買ってみた。
ちなみに、コンビニの焼き芋は小さな物で1つ25元(¥111)ほど。
さつまいも 300g 70元(¥311)【★★☆☆☆】
日本のものと比較して、ほぼ甘さは無い。
台湾のスーパーで購入したものは、もう少し甘かった。
スイーツというよりは、立派な朝食のように感じる。
柔らかくもなく、縦になんとか裂けるレベルでほっくり。
息子が喜んでぱくぱく食べてくれたので、ヨシ。
もう少しぼられるかとも思ったが、勉強代と考えれば無くはない値段。
日本のさつまいもはとにかく品種改良が進み、別物になっていると改めて感じた。
台湾のさつまいもは素朴で、本来の栄養や繊維が感じられる懐かしい味。
こちらの方が体には良いと思う。
海外の屋台は値切る前提、観光客はぼったくられるとよく聞く。
台湾はどうだろうか。
道端の屋台はそんな雰囲気もなく、真面目な値段設定だと私は思う。
ただし、観光地の露店はしっかりぼったくっているとも感じた。
自分で決めて判断して、行動する。
全てが大切な経験となり、生きるための材料となる。
自己責任で大量の経験値を手に入れるこの行為が、本当に楽しい。
どんな食べ物であっても、大切にいただくことを忘れない。
ごちそうさまでした。
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