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ゆたぽん論争

うーん、世間を賑わせていますね。
私自身、不登校の子供や保健室登校の相手をしたこともあるし、「学生時代勉強が嫌いだった」→「やっぱり勉強したい」の社会人の家庭教師も(個人で)引き受けたこともあるので、学校否定派に対しても、比較的寛容な方だとは思うのですが……。

1つ気になるのが、
この子、学校を否定するのは構わないけれど、生きていくのに最低限必要な学力を、どこで身につけるんでしょうね?
別に、「東大目指せ」とか、「旧帝大に入る学力を」とは言いません。
でも、大人になって会社を起こすとか、何かしらの事業を起こすにしても。
最低限の社会常識や学力は身についていないと、絶対に困るんですよ。

例えば、簿記1つにしても。(会社を起こして帳簿をつけるのに、絶対に知識が必要です)
使う計算レベルは、四則演算です。

ただ、会計の計算で、「利益」とか「純資産」の分類とか。
B/SシートとP/Lシートの違いとか。

小学校……というか、最低限、中学校レベルくらいまでの文章読解の能力や、計算の仕組みを理解していないと、世間からは相手にすらしてもらえないのではないでしょうか。

ゆたぽんのYou Tubeも、概要だけちょっと見ましたが、学力面のカバーの形跡が見られないのが、非常に気になるんですよね。

別に各社の宣伝するわけではないですが、通信教材なり何なりで、「学校とは別に、最低限の勉強はしていますよ」というのを、世間に証明したほうが良い気がします。

某大学の御大先生もね~。
心情的には分かるのですが、多分、ご自身で「中学生レベルどころか、小学生の知識もままならない」学生を指導した経験は、ないのでは?
ひょっとしたら、大人の事情で賛成意見を言わされているのかもしれませんが(苦笑)。

・割合の考え方がわからない
・通分の必要性がわからない(分数の計算ができない)
・まとまった量の文章が読めない

……というのは、「勉強が嫌いな人・苦手な人あるある」ですが、この人達とじっくり向き合うのは、教える方も結構努力と辛抱強さが求められます。

中には、「特定の領域が苦手な障害」を持った人もいるので、一概には語れないのですが、ゆたぽんの場合、「勉強から逃げているだけ」のような印象を受けるんですよね。

今のうちは、まだ小学生だから周りの大人が心配してくれるけれど(あ、中学生になったばかりでしたね)、このまま「学校全否定」の道を進んだら、「ただの痛い人」まっしぐらで、当人にとってもデメリットしかないと思います。

後は、個人的には彼の姿勢を支持する人も。
一度「真の努力嫌い、勉強嫌い」の人と接してみると、それがどれだけコワイことなのか良く分かります。

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何だか「親が~」という論争が目立ちますが、多少ダメ親でも「鳶が鷹を生む」例もありますし、その逆もまた然り。
やっぱり、まずは最低限の勉強をしていることを証明するのが、世間に認めてもらう一番の近道なのではないでしょうか。

追記:「大人になってからも学べる」という人もいますが、ある意味では正解。ただし、20歳をピークに記憶力などは低下していくと言われていて、ある程度基礎が積み上がっていないと非常にキツイです。

→某学校を受験する社会人に対して、中学校の因数分解を教えるのに非常に苦労しました。
その人を責めるつもりはないけれど、小学校までの学力すら怪しいのは致命傷です。

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