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受難の年

国公立大学二次試験、前期日程が終了しましたね。
今年度は、受験生にとっても本当に受難の年だったと思います。私も一浪して試験制度が変わった経験を持っているけれど、それだけでなく某流行病の影響が長期に及んだこと、そして2.13の福島沖地震と、受験生がこれだけ立て続けにいろいろな事件に振り回された年も、珍しいのではないでしょうか。

宇都宮大学は共通テストの結果のみの選抜を決めましたし。。。
もっとも、周辺の大人が危惧したほど共通テストの結果も悪くならなかったので、結果的に、しっかり勉強した人はいつの時代でも強いのでしょう。

総論としては、今年の受験生は、これから先社会に出ていった時に、精神的に非常に強いと思います。


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ところで、「国公立大学入試の中止」の前例があったのは、いつだったのでしょうか。

調べてみたところ、1969年の東大安田講堂事件や、東京教育大学の入試中止以来なんですね。

半世紀前の話ですから、私だって生まれていない時代です^^;

当時の学生はもう70歳になっている計算ですが、今回の大学入試の一連の騒ぎをどう見ているのでしょうか。

「限られたエリート」だけが進学できる時代から、誰でも(お金さえあれば)進学できる時代へ。

要は、「お客様の要望に答える」(需要)に答える形で多くの大学や高校が誕生したわけですが、かえって教育格差を広げてしまっただけのような気もしますが……。

少なくとも、今年の受験生は「何となく大学へ」の人は、制度改革の壁の前に入試を諦め、進路変更をした人も多いと思います。それにくじけずに残った受験生は、絶対に精神的にタフな人が多いはず。
そういう次世代の人材に、私は大いに期待したいところです。


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まずは、前期日程。お疲れ様でした!












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