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ジェンダー論とコミュニケーション

フォロワー様の記事に、ちょっと興味深い記事がありました。
(引用ダメだったら、お申し出下さいね。後でリライトします)

これ、女性でも内心は「そうそう、本当はそうなのに同性同士だと口に出しにくいのよ~」と思った人も、かなり多いと思われます 。

多分ですけれど、「男性の考えるコミュニケーション」と「女性の考えるコミュニケーション」って、定義が全く異なる気がします。

女性の考える「コミュニケーション能力の高さ」って、「いかに共感できるか」を重視する人が多いかもしれません。
だから、おばちゃん達の井戸端会議は「主婦あるある」で、何時間も盛り上がれるのですよ。
意見は求めてません。どれだけ「共感して聞いてもらえるか」が重要なのです。

それに対して、「男性の考えるコミュニケーション」は

ロジカルな対話の中で、解決策を共に求める

ことに重きを置く。

だからポテサラ事件の件についても、声をかけた男性は「いかにポテサラを作るのかが大変かを知っていなかった」ことが過ちだったのではないのです。もちろん、説教はアウト。多分、解決策の提示も女性の癇に障る。
だって、既に市販のお惣菜を使うことに後ろめたさを感じていたはずので、解決策を提示してもますます彼女は追い詰められる可能性が高い。

つまり、「頑張っている女性の気持ちに共感できなかったことがアウト」だったわけです。黙っているか、どうしても一言言いたいのなら、
「お母さんも忙しくて大変だね」(内心皮肉だったとしても、できるだけそれを悟らせない)と言い換えて、そこで留める辺りが、正解だったかな?

…ちなみに、ポテサラは確かに真面目に作ると、案外手間がかかります(苦笑)。

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まあ、女性特有の「共感性の高すぎるコミュニティー」もそれはそれで、結構大変なのですよ。
これは私が実際に体験した例だけれど。

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同じ班の中で、職場の近所にある美味しいラーメン屋さんの話題で盛り上がっていたんです。
で、私はそれを黙って聞いていたんですよ。別に、特別ラーメンが食べたい気分ではなかっただけで。

それからしばらくして、班の人達みんなでそこにランチに行っていたらしいけれど、私はお弁当持参が日課だったし、声も掛けられなかったから別に気に留めていなかったんです。

…それだけで、「コミュニケーションの取れない問題児扱い」になっていました^^;
まあ、「あそこのラーメン屋が美味しい」盛り上がりに、一緒に乗れていないことが悪だったわけです(苦笑)。

ここから先は想像ですけれど。
これが男性同士だったら、どうなるか?

「おい、〇〇。今日、あそこのラーメン屋が美味いって評判だから、行ってみないか?」
「すみません、今日はカミさんの弁当があるので」
「おお、そうか。じゃあ、また今度な」

…で、終わるんじゃないですかね?
多分、それで「コミュニケーションが取れない」と批判されることは少ないと思います。

あまり何度も続くと、さすがにマズいかもしれませんが。

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まあ、変にジェンダー論をかざして「女性に優しく」を声高に叫びすぎると、勘違いする人が出てくるというのは、私も同意見です。

レディーファースト理論も、女性に優しいと言えば優しいけれど騎士道精神の名残で発達した考え方ですから、「女性はか弱いから守るべきもの」というのが現代の全ての場面でも必ず通用するかどうかは…ちょっと疑問。
だって、ワタシ自身が「か弱い女性」からは遠いタイプだし(苦笑)。
もちろん奥様などの本当に守るべき女性は守って欲しいと思いますが、ステレオタイプに「女性=守るべき存在」という考え方も、何だかなーと感じてしまいます。


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女性特有の事情があるのは否定しないけれど、それは男性だって同じで、男性ならではの悩みもあるじゃないですか。
「愚痴をこぼさないのが男の美学」とか、「メンツがあるから奥さんの前でもこぼせない愚痴が本当はある」とか。
(的外れだったらゴメンナサイ)

それさえマナジリを上げた女性の前で呟けないのは、さすがに気の毒すぎます。
職場で、そのような男性陣の本音を何度聞いたことか…。

やっぱり、セクシャリティ論なしに本音を言えるのが理想ですよね。まあ、結論はそういうこと。


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私もジェンダー論については色々思うところはあるけれど、「女性の敵は女性」と「女性の味方は女性」は、常に表裏一体の関係にあるので、なかなかそういう本音を吐き出せない女性もいることを、ちょっとだけつぶやいてみました(笑)。

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