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手帳派、ノート派

学生時代にルーズリーフを使うと怒られたものですが、私は割と昔からルーズリーフ派です。
否定派の根拠としては

・なくしやすいので、管理に向かない
・ノート提出課題には向かない

といったところではないでしょうか。
要は、「きちんと管理するには向かない」ということなんですよね。
逆にこの点をクリア出来る人にとっては、非常に使い勝手がいいと思います。

そんなわけで、ルーズリーフを愛用してきた私は、特にB5サイズ(学生のノートの定番)ルーズリーフバインダーも何度か購入してきました。
割と昔から好みは決まっていて、大量に挟めるタイプ(最低100枚は挟めるモノ)を何冊も持つ……ということを繰り返してきたのです。

ただ、ルーズリーフのリング部分だけというのはあまり売っていないことが多く、一時は100均でも扱っていたものの、いつの間にか製造中止に。

最近、巷では無印の「組み換えができるファイル」が登場したようですが、できれば長く販売してほしいものです。

ところで今回私が制作したのは、「手帳」でしょうか、それとも「ルーズリーフ用ノート」でしょうか。

自分としてはそれほどこだわりがないのですが、そもそも手帳とノートの使用目的が異なっている……ということが、リフィルの互換性のなさや、多くのビジネスマンや学生を悩ませる理由にもなっている気がします。

1.使用目的

そもそも、使用目的が手帳とノートでは違うというのが、リフィル規格の違いにもつながっていると思うのです。


まず手帳ですが、「持ち歩く」というのが前提になってます。これは、サイズやメーカーに関わらず、どこでも一緒。
それが、あの「手帳用金具」の「6穴」という設計につながっているのではないでしょうか。

ここからは私の推測ですけれど、金具のリングが多いほうが保存して閲覧するには適しているのですが、重量がかさむので、持ち歩くには適しません。

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ちなみに、こちらの画像は「日本ファイル・バインダー協会」さんのHPから拝借したものですが、手帳としてよく使われるのがB6-Sサイズ(バイブルサイズ)ですね。
A5サイズは手帳としては最も大型の部類ですが、後述するルーズリーフの規格とは異なるので、注意しなければなりません。

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一方、ルーズリーフ。
こちらもJIS規格か1/3ピッチ規格かというところで悩ましいところではあるのですが、ひとまず今回はJIS規格で。
ルーズリーフの発祥ですが、恐らく元々は「帳票」→「ノートとしても活用できるのでは?」という発想だったのではないでしょうか。
だから、持ち運びよりも、保存に適しているかどうかを重視した設計なのです。

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「保存」を重視した場合、重量はあまり気にしないので、リング部分の数も多くなります。
(2つ穴リングにルーズリーフを挟んだ場合、ガタガタして落ち着かないですよね😅)

ただ、

1枚ずつ持ち運べる
差し替え自由に、フレキシブルに利用できる

というルーズリーフの特性が、学習シーンなどでは非常に使いやすいと感じるのではないでしょうか。

発祥が「帳票の保管」だったのでリング数は多いものの、その形状から「持ち運びにも適している」。
なので、近年よく見かける「リング部分」をプラスチックにした軽量なタイプが、学生などに好まれるのでしょう。

ついでに言うと、「リング部分が書く際に手に当たるから使いにくい」という不満も、「折返し」ができるルーズリーフバインダー(ただし、挟める枚数は少ないです)の登場で解消されつつあります。
こちらは上の無印良品の他、多分「リヒトラブ」さんの「ツイストノート」シリーズがメジャー。

ただし、1/3ピッチという規格を採用しているので、一般に出回っているJIS規格のルーズリーフとの互換性が無いのが欠点ですね。
専用リフィルを買わなければならないので、私にはそれがネックです。
あとは、「書く際にリングが手に当たる」問題を解決するという点では、こちらも注目かもしれません。

キングジムさんの製品も、ビジネスシーンではおなじみなのですが(パイプファイルやテプラで目にしたことのある人は多いハズ)、こちらのノートもなかなか良さげです。
ルーズリーフでノートを取る人が持ち運ぶには、便利そう。

2.リフィルをどうするか

恐らく私が市販の手帳に手が伸びにくいのは、システム手帳にすると、専用リフィルも用意しなければならないからだと思います。
レザークラフト用に販売している金具でもそうですが、手帳用の金具はほぼ6穴ですよね。
先の図からも分かるように、穴のピッチが手帳用の金具とルーズリーフ用では全く違うので、互換性がないのです。

もっとも、手帳用のリフィルは紙自体の厚みが薄いので、この点も手帳の軽量化に一役買っていることになります。

一方、市販のルーズリーフは「保存」を前提にしているので、紙にある程度厚みがあります。
これはオフィスで使うコピー用紙なども同じでしょう。
だから、会社の資料などを手帳用の穴あけパンチを買って手帳に挟めるようにしたとしても、手帳用のリフィルと比較して枚数自体はそれほど挟めないでしょうね。

※そう言えば、市販の手帳リフィルって、利用した後はみなさんどうされているのでしょうか?
保存?処分?
この辺りの使い方次第でも、選択肢が変わってくるかもしれません。

3.サイズ感

今回私が作ったのは「A5」サイズですが、ちょうど「ノート」と「手帳」の境目くらいのサイズなのではないでしょうか。
私もガッツリと勉強するシーンなどにはB5サイズ以上が望ましいと思うし、ちょっとしたメモを取るだけなら、もう少しコンパクトなほうがいいでしょうね。
ただ、このサイズまでならルーズリーフのリフィルもそこそこ充実しているので、たっぷり書きたいならば、同じ「A5サイズ」でも手帳より「ルーズリーフ」のほうが、使いやすいのではないかと思います。

ちなみに、カレンダーやウィークリーのスケジュール表などは、ネットで出回っているのをコピーして利用するか、マルマンさんのものを利用するしかないかも……。

後は、別途スケジュールのみの薄型のタイプのノートを一緒に挟んで利用するか。

4.おまけ


ルーズリーフの「保管」ですが、2穴タイプのファイルと比較すると選択できるファイルが少ないですよね。
100枚挟めるタイプまではあっても、それ以上のものはなかなか見つからない。
私がかつて資格試験の勉強などで愛用していたのは、やはりマルマンさんの商品。

もっとも、司法試験などの勉強では「これでも足りない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そのような方に向けた商品も、いつの間にか販売されていました。

500枚収納って、凄くないですか(笑)?
でも、確かにガッツリ勉強するならばこれくらいでも良い気がします。
ちなみに、こちらの会社の「テキストバインダー」はA5サイズもあるので、よく出回っている「B5」「A4」の規格では不自由さを感じる人にも便利かもしれません。

5.まとめ

そんなわけで、

手軽に情報を持ち歩き・記録したい→手帳
大量の情報を保管したい(ただし一部持ち歩きも可)→ルーズリーフバインダー

というように、使い分けをするのが今のところベターかもしれませんね。
「いや、どっちも必要なんですが」という方は……デジタル機器の活用で(苦笑)。

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