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駐妻の本帰国後 -本帰国前の気持ち-

駐在中は「異国で生活している」だけで
自分はじゅうぶん努力している気がしていた

語学学校に通ったり
多くの駐妻が一度は通る道と言われるその地域で有名なお稽古事に挑戦したり
新しい趣味を始めたり
海外ならではのトラブルに巻き込まれたり

キラキラしていて刺激的で。

夫の会社に守られて外国で暮らす“贅沢な暮らし”は多くの人に羨ましがられた

駐在が3年にもなると、
なんとなく中国語で会話ができて
お稽古事には飽き
トラブルには「またか」と呆れながらも適応する力が付き

日本で生活するのと変わらない“普通”な
暮らしになる

(本帰国してみると全然普通ではないんだけど。)

本帰国が見えてきた頃から心配になるのは
「日本に帰ったら私は空っぽの人間になってしまうのではないか」
ということ

日本での仕事は辞めてきているし
こどもも産まれていてすぐに働ける状況ではない
何か特別なスキルがある訳でもない

新しい家や家具家電を探さなきゃいけないし
こどもの教育はどうするのかとか
いろいろと考えることはあるけども、
それが落ち着いた後は?

私に何ができる?

それでも変な自信だけはあった
自分は海外暮らしを経験して強くなったと感じていたから

本帰国後の現実はとても辛かった


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