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夏の思い出

通勤路が金木犀の香りに包まれてて あ、もう秋か そう気づいた今日の朝。 思わず職場で隣を歩いてた子に ねぇ、金木犀の香りしない? そう声をかけた。 そして2人でマスクをとって深呼吸をした 金木犀の少し甘くて優しい香りが身体中に広がり、優しい秋を感じた 顔を合わせてもう秋ですねってそう微笑んだ あんなに暑かった夏も いつの間にか通り過ぎていた 今年の夏は人生で一番濃い夏だった いろんな人との出会いがあり、人の温かさを改めて感じた たくさん悩んで、友だち

    • 初めての気持ち

      はじめてだった 何も気を遣わずに話せる人 自分の飾らない姿をみせれる人 趣味や価値観が似てて、一緒にいて安らげる人 一緒にいる時間が楽しかった この人だと思った 初めて自分からいろいろ行動した あ、私にもこんな行動力があるんだな 人からどう見られているのか怖くて動けなかった私はもういないんだ 人に合わせて疲れちゃう私はもういないんだって その人を通して自分が変わっていくのが感じれた だから私は出逢わなきゃ良かったなんて思わない 縁を切ろうなんて思わない

      • たった一つの宝物

        長雨が続き久しぶりに晴れた8月15日 大好きな祖父がこの世を去った 祖父は私の友人であり、良き理解者であった 幼い頃、私の両親は共働きで、あまり家にいなかった。夜遅く帰ってくることが多かった。私は1人で眠れず、祖父が眠る布団に潜り込み 父ちゃんも母ちゃんも遅かね、くみにはじいちゃんのおるけん大丈夫、大丈夫そう言って、頭を撫でてくれると安心して寝れた。 小学校に上がると祖母の家で預けられることはなくなり、学校が終わるとランドセルを玄関に置き、祖父がいそうな田んぼや畑に走

        • 選ばなかった道

          大学生の頃、図書館司書免許取得の授業があった。受講者数2名という、とてもアットホームな授業。 そこで出会った男の子と仲良くなり、大好きだと人生初めての告白を受けた。 私はその気持ちを受け止めきれなくて、ありがとう。と言った。 「友だちとしての好き」と「異性としての好き」の違いがわからなかった。 それから好きだと言ってくれる度に私より美人な友だちおるやん、なんでそんなに好いてくれてると?しかも年上だし… くみさんのことを外見で好きだとかそんなことじゃない。年齢も関係な

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