見出し画像

【映画鑑賞】 #小野寺の弟・小野寺の姉


小野寺の弟と姉の関係性に

うちあたいするものがあった  


相手を幸せにする優しさは

相手を傷つけているのかもしれない


相手に幸せになってもらいたいから

優しさを注ぐ


その優しさで

自分の思う道に進めなかったり
嫌な記憶を思い出したり
自分が惨めに思えたり


相手を嫌いになったり

自分を嫌いになったり

それが本当の優しさなのか




自立したい

離れたい

そう思えば思うほど

私が隣にいることが
母にとって幸せなのではないか

私だけ思い通りの道を進み
育ててくれた母を突然ひとりにするのか



こんな心配をしても意味がないこと

わかってる

おせっかいだってわかってる


だけど、
これまで一緒に過ごした
時間、お金、労力を考えると
申し訳なさなんてものを抱えて

一緒にいることが償いであり
母の幸せなのだと思ってしまう

自分勝手だ


母がそのことを知ったとき

自分に捉われ
踏み出せない娘に傷つくだろう

今の自分の優しさは
優しさなのではない
ただの上京できない言い訳だ



踏み出したとき

期待に裏切られることもあるだろう

「やっぱり期待するんじゃなかった」と


そんなとき

自分を受け入れてくれる相手の優しさは

どれだけ嬉しいことか

どれだけ安心するだろうか


本当の優しさは
わかりにくいものなのかもしれない  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?