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トレーニング

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ただただトレーニングの話し
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#コンディショニング

[オープンラボ#1]足首の不安定性がある方へのエクササイズ指導前後における筋活動と足圧の変化について(8人分の全データ公開)

3月26日から約1ヶ月半ほどかけて、個人的に実験を行いました。実験をしようと思った経緯は、妻の足の動きが気になったことへの興味からです。妻の足の状態としては、 その日も何気ない会話からそんな話しをしていましたが、たまたま表面筋電計と足圧計が手元にあったので足のデータを取らせてもらいました。歩行とつま先立ちとの関係性や長腓骨筋や長母趾屈筋との活動との関係から長腓骨筋に筋電計をつけて。 足圧計から見ていくと、右と左の荷重バランスは平均で4:6になっています。左足で蹴れないから

¥3,800

ベンチプレスのフォームが安定しない時はフロアプレスから始めてみては

ベンチプレスの理想は、横から見たときにバーベルの真下に肘がある状態でプレスをすること。前腕は床から垂直にバーベルに向かっているポジションが力のロスなく持ち上げられます。 ところが、どう指導をしても腕が開きすぎてしまったり脇を絞りすぎてしまってバーベルと肘との位置関係があまり理想的にならないこともあります。 ●胸椎の伸展が甘くて胸が立たない ●力の入れどころがつかめていない ●上肢のアライメント異常 などが原因として挙げられますが、そうなってくるとどれだけ意識しろと言った

肘を90°に曲げたサイドレイズでは棘下筋にも刺激が入る

テコの作用をトレーニングに応用すると、どのような変化を感じることができるか。トレーニングはまさに物理そのものなので、闇雲にやるよりも力のかかり方を考えておくと格段に効果が上がります。 シーソーの形をしたテコよりも、片方が壁に固定された棒をイメージした方が回転作用はわかりやすいでしょう。 今回はサイドレイズについて。 サイドレイズは三角筋の中部線維を鍛えるためのトレーニングで、肘は伸ばし切るよりも軽く曲げた方が肘にかかるストレスを減らすことができます。関節を伸ばすとロック

結局テコってどんな場面で使われているの?トレーニングへの活用に向けて

本日はこれから基礎から学ぶバイオメカニクス講座。1時間という短い時間で全てをお伝えするのは難しいので、ギュッとコンパクトにしてお伝えしていきます。 準備しすぎず、かといって不足なく。こういう時に何を削ろうかというのは本当に迷うところ。 今回はパーソナルトレーナーの方が多いようなので、いかに筋トレ指導に結びつけることができるか。そう考えると、重心、安定、テコといったところから話しを膨らませていくのが良さそうな気がします。 これだったらあまり難しい言葉を使う必要もなさそうで

腓骨筋群のトレーニングの際に気をつけていること

先週からカーフレイズ中の足圧変化と長腓骨筋の活動状況を調べる実験をスタートしました。 歩行動作とカーフレイズにおける長腓骨筋の活動状況が似ているということから、例えば捻挫グセがあって歩くことに不安がある方や高齢者で転倒予防のために歩行を安定させたいという方にもアプローチがしやすくなるのかなという意図があります。 ただ、これは前々からセッションをしている中で思っていたことですが、そもそも拇趾球荷重でカーフレイズができる人が思いのほか少ないということ。壁に手をつけずに自立での

カーフレイズ中の足圧変化と長腓骨筋の活動状況を調べるための実験プロトコル(試案)

先日、カーフレイズ中の足圧変化と長腓骨筋の活動状況について記事にあげて、被験者を募集してみたところ1日で7名の方から応募があり、すぐに募集をストップしました。 たくさんの応募ありがとうございます!3名ほどでやろうかなと思っていたので7名も集まってホッとしています。 ということで、これから細かいプロトコルを作成していくところです。先に決めておけというところではありますよね。もちろん大まかには決めてあります。 測定中に余計な時間をロスしないように、再測定がないように。そして

インナーマッスルが関節を安定させる理由について

筋肉には外側についているアウターマッスルと関節に近い位置についているインナーマッスルがあるのはご存知の通りだと思います。 インナーマッスル(深層筋)はアウターマッスル(表層筋)を補助し、決して大きな力を発揮するための筋肉ではありませんが、関節の安定・姿勢の維持・内臓を支える役割を果たす重要な筋肉です。(https://www.sakaimed.co.jp/contact-us/topics/faq/ems8/) 関節を安定することができるからこそ姿勢を維持することができる