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vol.33 写真の構図 主題と副題

こんにちは。
さて、今回は前回に引き続き構図のお話。

写真を撮る際には、何を撮るか決めてから撮るかと思います。ただ目で見た風景をそのまま撮るとそれは誰でも撮れる普通の写真になってしまいます。
絶景な写真として残すには、写すものを明確にして表現する必要があります。

特に広角レンズでは、ほぼ全てが写ってしまい、何を表現したいのか散漫になってしまいます。
そこで必要な知識が「主題」と「副題」です。
たったこれだけを意識して撮影するだけで表現の幅がグッと広がります。是非試してみてください。
では、作例といきましょう。

さて、この写真では主題、副題が分かるでしょうか?

主題は夕日、副題は波です。
撮影の際の背景としては、夕日を撮りに海に行きました。メインで撮りたいものは夕日ですが、普通にとっても面白くないので、前景として海の波が欲しいと思いました。この日は風が強く波も高かったため、迫力ある波が撮れると思い撮影をしています。
自分が立っている岩場も画角に入れることで、より臨場感と迫力を出す目的があります。 

さてこの写真はどうでしょうか。

主題は天の川、副題は灯台になります。
天の川だけを撮ってもそれは田舎ならどこでも撮れる写真です。前景として、その場所特有のものを写し、より臨場感、世界観を作り上げる目的があります。 

この写真では、主題は滝。副題は岩場を流れる川ですね。

さて、3枚の作例で共通してあるものが分かりますでしょうか?

それは主題、副題として写したもの以外を出来るだけ写さないということです。

写真は消去法

写真は"消去法"とも呼ばれます。いかに写したいものだけを写し、他はいかにして写さないか。それを徹底します。

1枚目では少し左に画角を振ると展望デッキがあります。それが写ってしまうと主題副題のバランスを崩す要因になってしまいます。
2枚目では、自分が立っている展望台が映らないよう、カメラを展望台の端に立て、画角に入らないように撮っています。
3枚目では、縦構図にすることで周りの岩場を映さず、滝から流れてくる水を撮るようにしています。

このように、主題と副題を明確にして撮影することが、風景写真を撮る上で必要な知識になってきます。
もちろん風景写真に限らず、スナップ撮影、人物撮影にも十分に使える知識になります。
何を表現したいかを明確にして、他の要素は全て除去する。これだけを徹底して撮影すれば表現の力はグッと大きくなります。

さて今回は写真を撮る上での構図の知識、主題、副題についてお話しました。
次回も構図のお話、遠近法の話でもをしようかと思っていますのでお楽しみに。

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