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vol.32 写真の構図 分割構図

こんにちは☺️
前回までは現像の基礎をお話していました。とりあえず現像は基礎だけお話しましたので、今回からは構図について書いていけたらな、と思います。(前に軽く書いたんですが…)
写真の構図はカメラの種類に関係なく、スマホを使用した写真にも使える知識なのでぜひ覚えてもらえたらなと思います。

写真の完成度を決めるのは構図が8割を決めると言っても過言ではないくらい、とても重要な知識です。
ぜひしっかり意識して撮影をしてみてください。

今回は分割構図と題して説明をしていきます。

分割構図とは

そもそも分割構図とはなんなのか。書いてある通り、写真を分割する構図なのですが、作例を見てみましょう。 
 

この写真は二分割構図を使用した作品です。

二分割構図

二分割構図とは、その名の通り、写真を2つに分割できる構図になります。風景写真では、主に二分割は地平線を使うことが多いですね。
二分割構図は、最も簡単に撮れる構図ですが、その分奥が深く、難しい構図でもあります。
二分割の線引きは、その写真で何を写したいかによって、線を引く位置を変える必要があります。

この写真では、夕暮れのグラデーションと、走っている人の要素が欲しかったため、線引きは空のグラデーションが映るように、真ん中より少し下に線が引かれます。 

この写真では、波も重要な要素ですが、前景の岩を写したいという気持ちがありました。また、太陽も入れたいので、線引きは上の方になり、岩を入れつつ、太陽が見えるような写し方になります。 

そしてこの作品では、主題は橋になります。そのためには、二分割の線引きを下に持っていき、橋を大きく写すことが必要になります。
二分割構図では、二分割の線引きをどこに引くかによって何を写したいかを明確にし、主題をはっきりさせる特徴があります。

三分割構図

そしてさらに、分割構図で知っておいて欲しい構図がもう一つあります。
それは、三分割構図です。
これは写真の全体的なバランスを整える構図で、空間を表現する構図になりますが、とりあえず作例を見てみましょう。 

一輪の花を写す際、どう写すか難しいと思います。
この写真では、三分割構図を使って空間を表現しています。 

このように分割することができます。分割線の重なる所にに花を置き、右側に空間を作ります。
三分割構図では、構図線に物体を置くことで全体的な、見た時のバランスが整えられる印象があります。
またこの写真では、右側に空間を作ることで花が成長していくような雰囲気を作ることができます。
分割構図では、物体を意識するよりも空間を意識して撮った方がいいかもしれません。

この写真では、路地のカーブを構図線の重なる部分に持っていくことで、全体的なバランスを整えつつ、構図線に重ねた部分の場所にピントを合わせることで路地の奥行き感を表現しています。
また、左側の構図線に花たちを収めることで、右側の奥行き感をあまり邪魔しないように撮影しています。

この分割構図は、写真の構図の基本となる構図です。
写真を撮る際、何を"主題"にするのか、また、主題とは別に、"空間"を意識しつつ撮影してみると、また違った作品ができると思います。
ぜひ分割構図を使って写真を楽しんでみてください☺️
次回は構図の話の続きをしていきます。

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