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Mリーガーになれなかった男が今後のМリーガーに望むもの

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風林火山オーデイションは敗退でした。ブロマガやYouTubelive、Twitterやアンケートで応援してくださった皆様、「木原」の名前を目にするたびに本当に励みになりました。この場を借りて心から感謝を申し上げます。ありがとうございました!

これにて私のMリーガーチャレンジは終了です。これからはMリーガーとは別の道で「麻雀プロ」として多くの人に認められるよう、活動を続けていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。


日本プロ麻雀協会 木原浩一




Mリーグは面白かった

Mリーグが発足してから3年が経ちました。最初はうまくいくかどうか半信半疑だったのですが、1人の視聴者として、1人の麻雀ファンとして、Mリーグを純粋に楽しむことができました。全く麻雀に興味がなかった我が家の同居人ですら、毎週毎週推しの選手や、推しのチームを熱心に応援し、結果に一喜一憂しています。もはや僕よりもMリーグを視聴している時間が長いくらいです。私自身も1年目のころから比べると、Mリーグに対する考え方も大きく変わってきたように思います。


従来の麻雀放送対局とMリーグの大きな違い

麻雀対局がネット配信されるようになって10年くらい経つでしょうか。プロ団体主催のタイトル戦やリーグ戦などは「まず麻雀対局ありき」の放映スタンスだったと思います。Mリーグは「観戦者を集めることを目的とした催事」ですので、主たる目的が従来の麻雀放送対局とMリーグでは大きく違うところでしょう。


プロモーションの偉大さ

Vtuberの麻雀大会が、同時視聴10万人を超えるほどの人気コンテンツであることをご存じでしょうか? これだけ視聴者を集めるのは、Vtuber達が日々の配信活動を通じて、ファン獲得のために弛まぬ努力を続けているからでしょう。

参照記事・天鳳位がにじさんじ麻雀杯を見て感動した話

Mリーグには理念と活動目的があります。ゆえに相応の麻雀スキルも求められますが、麻雀配信というコンテンツで視聴者を多く獲得するためには、麻雀の内容よりもプロモーションのほうが大事ということは間違いありません。

Mリーグのプロモーションを手掛けているのは、主に一般社団法人Mリーグ機構であり、各チームスポンサーの方々でしょう。言い方は少々悪いですが、Mリーガーは現状それらに乗っかっているだけの駒に過ぎないと思います。

Mリーガー以外の競技麻雀プロは、少しばかりタイトル歴があったって、少しばかり名が売れているつもりでも、Mリーグから麻雀配信を見始めた視聴者層には、ほとんど名前すら知られていないです。Mリーガーに選ばれるだけでプロモーションの恩恵を受け、自然と知名度は爆上がりしますし、人気だってそれなりに出るでしょう。Mリーガーの最低年俸は400万円らしいですが、これだけ知名度が爆上がりするのならば、逆に400万円支払ってもMリーガーになる価値があるのではないでしょうか?


Mリーグは競技麻雀プロリーグの延長上にあるものではない

純粋に競技麻雀の世界に興味があって競技麻雀プロ団体に入会した人。麻雀のスキルを鍛えたくて、同じ志を持つ仲間と切磋琢磨したくて競技麻雀プロ団体に入会したという人もいるでしょう。麻雀プロ団体に会費を支払って参加している分には「別に注目されたくて麻雀プロになったわけではないや――」 というスタンスでも何ら問題はありません。ただ、年棒をいただいてMリーグに参戦するからには、むしろ世間に注目されるよう努めてふるまうのが大事な仕事ではないかと思うのです。

ただ麻雀だけを打って
ただ麻雀の練習だけをして
ただチームのイベントだけに参加して 

それだけの活動しかしないMリーガーならば、それはもう自団体のリーグ戦だけで麻雀プロをやってくれよ!とも思います。Mリーガーに選ばれたからには1000人、いや何なら100人だけでも構わいません。「〇〇さんの影響でMリーグを見始めたよ~」という人を少しでも増やすための努力をしてほしい。

最初のころは私も、長く競技麻雀プロ業界で頑張ってきた人にMリーガーに選ばれて欲しいという気持ちがありました。しかし今は、これからのMリーグを盛り上げるために、プロモーション活動を意欲的にやってくれそうな人にこそMリーガーになってほしいと思っています。

そして、これからMリーガーを目指そう!と思う人にはこう言いたい。


Mリーガーはゴールではなく、全く別の世界のスタート

だからMリーガーを目指すのではなく、Mリーガーとしての活動を通じてMリーグに貢献できるような人材になることを目指してほしい。もちろんそれは、Mリーガーに選ばれた後からでも構わない。麻雀だけではなく、そういった志の強い人に今後Mリーガーになってもらいたいのです。

5年後、10年後もMリーグがずっと続けていられるように―― 1人のMリーグファンとして、心からそう願っています。

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