ロマサガ2Rの体験版の感想
こんにちは。K(kei)です。今回はタイトル通り先日体験版が配信開始されたロマンシング サガ2のリメイクであるロマサガ2Rの体験版の感想を書いていきます。
ロマンシング サガとは
RPGが好きな人の知名度は高いですが一般的なRPGとは言い難いサガシリーズの中のロマンシングシリーズです。通称ロマサガです。
サガシリーズと言えば尖ったシステムであることが特徴でありほどよく癖がありながら歯ごたえのある難易度のロマサガシリーズが特に人気です。
ロマサガシリーズで特に人気の高いロマサガ2の中でも後のシリーズにも大きく影響を与えた"閃き"も大きな特徴ですが本作独自のシステムとしては"皇位継承"があります。
皇位継承とは
シナリオでも重要な要素となるためシステム的な話に留めますが簡単に言うと主人公が世代交代して長い歴史をプレイするシステムです。これがフリーシナリオや閃きと噛み合っておりロマサガ2の面白さに直結しています。
その他、魅力的な敵である七英雄など語りだすと体験版の感想を言わずに終わってしまいそうなためこのあたりで割愛します。
ロマサガ2R体験版をプレイ
ここからは製品版に引き継ぎ可能な体験版をプレイした感想を書きます。あくまで私がプレイした感想のため人によって感じ方が違う点があることはご了承ください。
1.フルリメイクに恥じない一新具合
グラフィック自体は今年、同社から発売されたFF7リバースほど豪華ではありませんがよく言えば上手くファンタジー的に落とされていると思います。同じマップでもレイアウトから一新されているため既プレイ者でも新鮮な気持ちで探索することができる気がします。
私の手元にオリジナル版をプレイする環境が無いため下の比較画像はリマスター版との比較になりますがリメイク版ではこのような変化があります。
多くのリメイク作品は基本的にオリジナル作品をプレイしなくても楽しめるように設計されていますがリメイクしかプレイしていないと「ふ～ん」で済んでしまうところもオリジナル版を知っていると「このように変わったのか」と変化を120%楽しむことができるためリメイク後でもオリジナル作品をプレイすることをお勧めします。
2.様々な仕様が現代風にリファイン
オリジナル版のロマサガ2は1993年に発売されたため今年で発売から31年も経過しています。面白いゲームですが今の感覚だと不親切な要素も多いのは正直なところです。そんなロマサガ2ですが必要なところは現代風にリファインされているように感じます。
よく言えばスッキリしていますが悪く言えば全体の情報がほとんど見えず1度ターンが開始するとターン終了後までHPやLPが見えず最初はこれになかなか慣れませんでした。
続いてリメイク版ですがパーティ全体のHPやBP(WPとJPが統合)が見えるようになり敵のHPバーや弱点、タイムラインが可視化され行動管理がしやすくなりました。閃きの可能性がある行動の可視化も大きな要素ですね。
ただひとつ欠点としてはパーティ全体が映ることがなかなか無いため陣形を感じにくくなってしまったのは少し残念です。
3.豊富なオプション機能
先ほどのリファイン要素も含めかなり現代風になり遊びやすくなりました。敵の弱点も一度は突く必要がありますが可視化(オクトラ形式)され、HPバーやタイムライン可視化により火力を集中して倒すタイミングが計りやすくなったりと可視化だけでも相対的に難易度の変動があると思います。
リメイクと言えどなるべくオリジナルに近い環境で遊びたいと思う人もいると思いますがそんな配慮もされているところはポイントが高いです。
先ほどの可視化部分はオプションでOFFにすることができるためオリジナルに近いいつ倒せるか分からないハラハラ感を持ちながらプレイすることも考慮されています。その他、BGMもオリジナル版に変更できたりと古参プレイヤーにとって嬉しい要素もあったりします。
4.迷わずプレイできるフリーシナリオ
ロマサガと言えばフリーシナリオですが初めてプレイするとこれがなかなか詰み要素に絡んでしまう要素にもなりがちです。オリジナル版やリマスター版ではフリーシナリオのイベントを起こすトリガーが分からずウロウロしているうちに戦闘回数が増えてしまうこともありました。
リメイク版では戦闘回数で敵の強さが変化しないと言われているため戦闘回数を重ねても問題なくなりましたが最近はワールドマップを徘徊したりどこに行くのか明確に分かりにくいゲームが減っているためこれらのゲームに慣れてしまった人にも安心な機能だと思います。
私もあまりやらないイベントなどは忘れている部分もあるためこの機能はどちらかと言えば嬉しいです。もちろんこの機能もオプションでOFFにできるよう配慮されていました。
5.よりドラマチックになったストーリー
体験版をプレイしたところ細かい変更点はあるもののストーリーの大筋は変更ありませんでした。しかし同じシーンでもボイスやカメラワークの違いでかなりドラマチックに感じました。
ある種、プレイしていない人でも知っている人がいる有名な序盤のシーンですがドット絵とムービーでは大幅に情報量が違いますね。製品版では今後のイベントシーンの違いを見るのが楽しみです。
体験版のボリューム
ソーモンにいるクジンシー戦が終わるまでのプレイが可能です。難易度オリジナルでいろいろ隅々まで見ながらプレイしましたが2時間もかかりませんでした。
序盤の区切りとしてはここかジェラールの退位までが妥当なためそんなものでしょう。ジェラールの退位までとなるとフリーシナリオの性質上かなりやれてしまうため着地点としては納得です。
難易度：オリジナル
難易度オリジナルでプレイしましたが今のところオリジナル版よりやや簡単な印象を受けました。オリジナル版もここまでの雑魚戦ではそうそうやられませんがミミックはかなり難しいです。
リメイク版はBPを使って殴ることで結構あっさり倒せました。HPは多いもののオリジナル版では碌に当たりもしないミミックですがリメイク版は殴り合う戦いに変更されていました。
クジンシー戦はしっかり回復管理さえできていれば勝つことができます。オリジナル版はここまで来るまでに普通に戦っていればある程度適当にやっても勝てるためリメイク版はボスらしく戦えるようになっていると感じました。
ここまではオリジナル版でもそれほど難しくない部分のため単純な難易度比較は難しいですがボス前にBP回復が用意されているため今後のボス攻略は違った印象を受けると思います。
個人的にはBP回復がある分、オリジナル版の道中で消耗しながら挑むボス戦より難しくなるような気もします。難易度変更ができるためそれはそれで不評には繋がらないと思いますし。
製品版での気になる点
公式のトレーラーで明らかになりましたがオリジナル版にはない七英雄のストーリーも含まれているようです。個人的にロマサガ2のストーリーが深堀りされるのは嬉しいのですがそれがどこに入るのかが気になります。
個人的に嬉しいのはロマサガ2本編と別に七英雄編を分けて収録されているパターンです。ロマサガ2はフリーシナリオで違った進め方で皇位継承を行っていきたいため一方その頃で七英雄編が同時進行していくと1周のプレイ時間が長くなってしまいます。
そのため個人的には2本のストーリーを別々に楽しめる方が嬉しいです。
体験版をプレイして
分かりやすいところは上で書いたつもりですが基本的には期待していますし体験版をプレイした時点では好感触です。
ひとつだけ気になるところはオリジナル版の持つ癖が良くも悪くも少なくなっているところです。良く言えば親切で親しみやすくなったのですが悪く言えば普通のRPGに近くなったと感じました。それ以外は基本的に変更点も良いと思える部分ばかりで新旧のプレイヤーに配慮したいいアレンジだと思います。
私はゲームクリエイターではないので細かいところは分かりませんがリメイク制作におけるこの新旧を納得させる着地点が難しいのは想像に難くないです。
キャラクターデザイン
リメイク版のキャラクターデザインは時代の変化により変更されることが多いです。有名どころではFF7ではティファの露出が減り、最近ではドラクエ3の戦士にインナーが追加されることが判明しガッカリした人がいるとか。
ロマサガ2リメイクに登場する女性キャラクターはポリコレなんてクソくらえと言いたいばりに最近のガッカリ傾向を無視しています。キャット(画面中央のキャラ)なんかはオリジナル版をプレイしているとここまで若い印象を持たない会話をしているくらいです。
その他のキャラもロマサガRSでイラスト化されたキャラが多かったりと概ねドットから違う印象を受けることはあまり無いです。
女性キャラクターの露出が多ければいいということではありませんがしょうもない理由での変更は旧プレイヤーからはガッカリされる傾向にあります。
私も変にインナーを追加するくらいならデザインを根本から変更した方が良いのでは？と思っています。
色んな事情があることは分かるのですが私がプロデューサーやディレクターだったら「リメイクなんだから当時のデザインで行く」と押し通します。
そういう意味で今回のリメイクにおけるデザインの据え置きは賛成です。
まとめ
体験版と関係のないことまで結構書いてしまいましたがせっかくなので発売までの思いとして残しておきます。細かい部分は書ききれませんでしたがこれまでに公開された情報は概ねチェックしています。
オリジナル版では最低3つもあれば他はいらなかった陣形にテコ入れが入ることなども含め変更点込みで本作は期待しています。
一部はオリジナル版プレイ者にしか分からない部分もありながらも極力ネタバレしないように未プレイ者にもなるべく伝わるように書いたつもりです。
気になる方は体験版だけでもプレイしてみてはいかがでしょうか。
以前も別の記事で書きましたがゲームはプレイするのが一番です。
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