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仕事視点から見た効率的な教育制度

教育制度をよりよくするには何が必要なのでしょうか?
教育となると仕事とは別物として議論されることが多いですよね。
普段はまったく教育に関心ない私ですが、仕事の視点から教育制度について考えてみました。

教育改善として考えたキーワードは次の3つです。

  • 教育の効率化

  • 教育内容の多様性

  • ゴールの多様性

今回は「教育の効率化」について見ていきます。

教育の効率化

小学校の高学年から中学生を対象に考えてみます。
ひとクラス30人に対して、教師が一人必要です。
1日5時間の授業をするとして、週25時間です。

まずこの25時間を、いかに効率のよい仕事に割り振るようにするかを考えていきます。

授業は動画講義にして廃止

まずは教師が新しいことに取り組める時間を確保しないといけません。

授業は全部動画講座にしましょう。
動画講座は学校で受けてもらう必要はありません。
生徒が自分の家で受けてもらえば大丈夫です。

これで教師が作業する時間を週25時間確保できました。

教師の役割は教育でなく管理業務

教師の役割は勉強を教えることではありません。
管理業務とわりきってもらいます。

管理業務と聞くと違和感を覚える人が多いと思います。
ではあなたの会社で30人を束ねている人の役職は何でしょうか?
おそらく部長などかなり高い役職の人でしょう。

30人を束ねる人の役割は、会社では教育よりも進捗管理ですよね?
進捗管理をするとして、週1回 1人に対して30分かかるとします。
30人×0.5時間 = 15時間

中間管理職を置こう!

個人面談に毎週15時間かけるのはかなり大変です。

30人を1人で見るって、あなたの会社では普通でしょうか?
中間管理職の人がいるはずです。
生徒6人のグループを作ってグループ長を中間管理職として置きましょう。教師はグループ長の管理と教育をするのです。

グループ長面談:5グループ × 0.5時間 = 2.5時間
個人面談   :30人 × 0.25時間 = 7.5時間

これで週10時間になりました。1日2時間なので現実的な数字です。

一つ問題になるのがグループ長を誰にするかです。
それにはいい方法があります。
上の学年のグループを割り当てるのです。

教師は自分生徒には、下の学年の管理方法を教育方法について指導します。

  • 何を何時間勉強したかといったような報告をもらう

  • 勉強でつまずいた点をサポートする

  • 今後の学習計画のサポートをする

  • 問題や課題を教師にあげてもらう

これは教育役のグループの教育にもなるので一石二鳥です。

グループ学習

学校は勉強だけでなくて、コミュニケーションを学ぶ場でもあります。
グループ学習として次を考えます。

  • 30人のクラス学習。体育、音楽、美術、道徳、行事準備といった学習

  • 6人のグループ学習。討論など考えを発表する技術。進捗管理

会社生活を考えると討論、プレゼンのスキル、管理スキルを身につけることは大切なので、それを学習として追加しています。

教師が週に使う時間を考えると次のようになります。
 1クラス(30人)× 週10回× 0.5時間 = 5時間 
 5グループ(6人)× 週5回× 0.5時間 = 12.5時間

6人グループの学習に12.5時間は配分としては少し多いですね。
なんとか改善しないといけません。
2グループを1回の授業で一緒にやるように頑張ってもらいます。
すると 6人グループの学習に当てる時間は週6.25時間になります。

これで教師視点から見ると合計週21.25時間です。
適度な時間構成になりました。

生徒視点からの時間

次に生徒から見た視点で、どのように変わるか検証していきます。

1時間目:個人面談 週1回
2時間目:クラス学習(体育、音楽など)
3時間目:クラス学習(体育、音楽など)
4時間目:グループ学習
      週2回:討論やプレゼン
      週1回:進捗報告
      週2回:下級生の進捗管理

午後に各自で動画学習

生徒から見ても違和感ないスケジュールになりました。

まとめ

今回は、教育改善にむけて時間効率の面からみていきました。
学校に対して会社の考え方をあてはめただけですが、それでも改善できそうな点は多いです。

ポイントは次の2つです。

  • リソースは限られているので、教師の力が必要な部分と必要ない部分のメリハリをはっきりつける

  • また生徒たち自身の労働力を活かす。
    下級生の勉強を見てサポートできる体制は難しいですが、成功したら効果が大きい内容です。

この案の前提は、動画学習で個人で勉強してもらうという点です。
そもそもこの前提ができないのではないかと思った人も多いはずです。
次回はこの点について考えてみます。


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