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ポッケ村に帰りたい

2007年〜2008年ごろ、モンスターハンターとして生活していた。

その頃から、PlayStationやPlayStation Portableでのモンスターハンターのプレイ総プレイ時間を喧伝するようになっていたのだが、確か2000時間は軽く行っていたと思う。そこからは恐ろしくて数えるのをやめたので、シリーズ総計で少なくとも倍は達しているんじゃないかと思う。

もっとプレイ時間が長い人もいるので、まだかわいい方だが、ここだけの話、その頃勤めていた職場で、夜勤中に暇だったのでずっとモンハンだった。何というダメ社員。

当時はサポートエンジニアだったのだが、問い合わせが来るまで暇で暇で、延々リオレウスたちを狩りまくる生活だった。

もっとも、モンハンが発売される前は真面目に夜勤中に検証環境で技術知識を深めることに精を出していたのだが、ある程度製品のことをマスターしてしまってからは、ずっとハンターだった。

新米ハンターだった当時、一番苦労したモンスターはガノトトス。

海に入ってしまったガノトトスをハンマーを担いで追っかけてはこずき、追っかけてはこずきを繰り返し、残り40秒でギリギリクリアした時には「よっしゃー!!」と小声でガッツポーズをしたものだ。

リオレウスにも散々苦労した。何度焼き払われたことか知らない。挑んでは燃やされ焼かれ、尻尾で殴られ、毒爪で引っ掻かれの末100回以上はクエスト失敗してたと思う。あまりプレイヤースキルが高い方ではない。

それから、最大金冠、最小金冠まであと一息ぐらいのところまでプレイしたが、リオレウスは多分、僕のPSPの中では絶滅危惧種になってしまったんじゃなかろうかというほど狩猟させて頂いた。

武器も全武器まんべんなく活用し、全属性の最強武器を全武器種で揃え、様々な狩猟スタイルを磨いた。闘技場やチャレンジクエストは全クリし、自己ベストタイムを更新するまでしつこくプレイしたものだ。

最も長くプレイしたのがこの当時発売された、Monster Hunter Portable 2ndと、2nd G。

プレイデータを引き継いで、2nd Gは続きからプレイできるというのが当時は大変うれしくて、それまでの実績が無にならないシステムが良かった。

おかげでMHP2、MHP2Gの拠点「ポッケ村」には、長く住むことになった。

何度も農場に足を運んでは掘ったり網を投げたり。
武器屋のおっちゃんには何時間も武器や防具を強化してもらった。

おばあちゃんこだったからか、ポッケ村の小さなおばあちゃん村長が可愛くて、2nd Gで追加された村上位クエが村長から受注できるようになったのは嬉しかった。

マルチプレイは当時インターネット経由でX-Link Kai というシステムを使って参戦していた。

USBのミニ無線アダプタとPSPを接続し、PCをルータにX-Link Kai上のサーバールームで出会った野良ハンターの皆様と狩猟に赴いた。このシステムが散々不調が多く、設定も割と複雑で難儀であったが、それでも数百時間はマルチで遊んだ。

最近のオンライン対応ゲームの手軽さとは当時は大違いだった。

数多くのモンスターを狩猟して、疲れたと帰ってくるところはいつも「ポッケ村」。ポッケ村のBGMを聴きながら寝落ちすることも数知れず。

雪山の中、ティガレックスやウカムルバスの脅威にも負けなかった静かな村で永遠にも等しい時間を過ごした。

時が経ち、2017年。あれか約10年の時が経ち、Monster Hunter XX(ダブルクロス)が発売になると、久々にポッケ村に降り立った。

この作品、過去作とクロスリンクするような要素があるというタイトルで、過去のハンター拠点に移動しつつ狩りを楽しむことができる。

久々に降り立ったポッケ村は少し様変わりしていて、寂しくもありつつも、懐かしいBGMには、心安らげる場所に帰ってきたようで、ほんのり涙が出た。

また、時が経ち、Monster Hunter Riseが発売されると、DLCでポッケ村のBGMが発売された。ダウンロードし、早速集会所の音楽に設定するとこれまた、いい感じ。

あの頃、狩猟に情熱を燃やした若かりしハンター時代の自分を思い出しつつ、おそらくその多くが自分より実年齢が若いハンター達とともに、いつ終わりを迎えるか知らない狩猟の旅へ出かけるのだ。

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