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タバコが買いにくい世の中

コンビニのレジで支払いをしていると、隣のレジにタバコを買いに来た男性がいた。

その男性が名指ししたのは聞いたこともない銘柄で、バイトらしい店員さんも聞いたことがないようだった。

レジ奥のタバコ陳列棚を指さして、「その下にあります」と、男性客が一生懸命伝えているのだけど、

店員「(下ってことは棚の一番下の列かな?)これですか?」
男性「いや違くてその下です」
店員「その下??」
男性「その戸棚の中からいつも取ってもらってるんです」
店員「ここすか?」
男性「そうです。あっそれですそれ。」

男性はレジに設置してある、ビニールカーテンの奥に腕を伸ばして指さすのだけど、ようやく伝わったようで、1分以上そのやりとりをされていた。

大変だわ。タバコ買うの。

2021年の10月から、タバコは四十円ほど値上げになるそうである。580円くらいになるらしい。もっとも非喫煙者の僕には影響ないのだけど、愛煙家の皆さんは苦労されるんだろうなぁと思う。

タバコは数ある嗜好品の中でもかなりデメリットの多い種類だ。特に他者への影響が大きい。

コンビニの駐車場付近の喫煙所横を子供を連れて通るたびに、うちの子が「くさっ!!」とか叫ぶんだけれど、思いっきり喫煙されている人に聞こえていて、親としてはちょっと気まずくなる。

かといって、「そんなこと言ってはいけません」と嗜めるのもなんだか違う気がする。だって臭いんだもの。僕だって臭い。

そのセリフを言われた本人はムカつくのか傷つくのか、それなりに精神にダメージを受けているものと思う。気にされていない人もいると思うが、子供の正直な感想であるから、事実、タバコの臭い問題は最も他者への影響が大きい。

衣服に臭いがついてしまうのも厳しくて、電車内でそう言った人が近くにいると「うわっ・・・」と思ってしまう。特に逃げられない満員電車ではかなり辛い。

口臭の原因にもなるし、タバコを吸って得る満足感以上に、他者にマイナスイメージを与えているような気がして、自分の価値を下げてしまっているような本末転倒さがあるように思える。

IQOSなんかだとまだ臭いがひどくないとも聞いたので、思い切って切り替えてみるのが吉なのだろうけれど、依存症の方々は軽々しくは出来ないのだろうなぁ。

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