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【映画レビュー】ハケンアニメ!

吉岡里帆さん主演の映画「ハケンアニメ!」観てきました。

上映時間は128分とあるのですが、一瞬でした。

退屈するシーンがない上に、観終わった後の爽快感ったらないです。

今や1クールに50本。数多あるアニメの覇権を取るために、吉岡里帆さん扮する新人監督が挑むというストーリー。

上映スケジュールは縮小している頃なので、まだの方はぜひ劇場で。ポストカードが貰えました。

帰りに原作小説も買いました。

二子玉川の109 シネマズで観てきたのですが、なんと劇中着用の衣装が展示されていました。奇遇で驚きました。

劇中には、2作品のアニメはクール内の覇権を争うのですが、製作されたアニメーションが実際に放送されたらいいのにと思うほどの面白さ。「楽しい」という感覚がそうさせたのだろうと思います。

メカデザインなども本格的で、交響詩篇エウレカセブンの柳瀬敬之さんが担当されていたりと本気度がすごい。

テーマとしてキャッチコピーに使われている「好きをつらぬけ」。

過去に見た「刺さるアニメ」が、他の誰かに刺さる作品を作りたいという情熱を産み、そのアニメ監督と対決に至るという話。「好き」を、こだわりを、脳内のイメージの具現化をとことんつらぬき通した作品で勝負に出るという胸熱の展開は、日々の生活や仕事に停滞感があるならぜひ見てほしいです。

クオリティを追求するため頑張っている斎藤瞳監督の姿には勇気をもらえます。

中村倫也さん扮する天才監督・王子千春は、ゼロか有を産み出す苦しみを表現。一般大衆とアニメ好きのオタクの差別などを痛烈に批判したかと思えば、泥臭く机に向かう様子には、自分の意思を通したいなら、当然のように自分も頑張らないと、と思わせられました。

原作も楽しんで読みたいと思います。

そして、観賞後の爽快感を演出しているのは、ジェニーハイの主題歌「エクレール」。川谷絵音の楽曲も素晴らしいし、映画にも登場する群野葵役の河野麻里佳さんがゲストボーカル。中村イッキュウのボーカルに華やかな色を添えてくれていて、観賞後から鬼リピであります。



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