選手を評価するポイントの可視化と共有。これが街クラブで行う一貫指導の魔法のかけ方。 【コーチの評価03/僕の仮説16】
これはアドバイザーを務める街クラブで「私たちコーチが共有しているもの」である。
クラブが選手を査定する上での"評価基準"だ。この内容は資料として可視化し、保護者にも渡している。うちはコーチスタッフが「何を持って選手を評価しているのか」を保護者に明確に示し、去年から具体的な一貫指導に取り組み始めた。
その結果、何が起こったか? 保護者からの不平不満が7割強は減った。もちろん私もすべてを把握しているわけではないが、この点については“経営”という意味で大きな効果があった。ここについてはまた違う機会に触れたい。
私は月2回クラブの指導現場に足を運び、これをもとに練習内容についてフィードバックを行ったりしながら指導力向上のキッカケづくりを行っている。こんなやりとりが可能になったのも去年の後半くらいからだが、確実にコーチの成長を感じるし、コーチスタッフみんなが同じ視点で指導することの重要性を実感中だ。
まさに現在進行形である。
この5項目「心/体/社会性/技術/戦術」に関しては、日本的に大きく3つに分けられるとも言える。当然、各項目はそれぞれ重なり合った領域を持つので、厳密に分けられないことを前提に話す。たとえば、日本でいう“心技体”としてサッカーに置き換えて解釈すると、次のような感じだろうか。
写真提供=佐藤博之
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