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誰がコーチを評価するのか? 街クラブが陥っている経営の盲点。 【コーチの評価01/僕の仮説14】

このWEBマガジンを始めた目的は「子どもが育つ環境を作る」ことだ。

そのために、コーチが子どもにどう関わったらいいのか。そのことをクラブ経営、サッカー指導という二つの観点から可視化している。1月から3カ月かけて「クラブ哲学をどう考えるのか」「哲学からどんなサッカースタイルを作るのか」を書き進めつつ、「子どもの発育発達」という普遍性を紐付けしながら言葉に落とし込んできた。

そして、4月からは「年齢に応じたサッカー指導」を具現化していくつもりだった。

だが、3月下旬に原稿を書き終える頃、ある疑問が浮かんだ。いつも自分がコーチ目線で記事に向き合っているつもりだったが、実は「もう一つ上から俯瞰してジュニアの指導を眺めてるな」と感じたことだった。わかりやすくいうと、クラブの代表者とか、コーディネーターとか、そういう目線で「コーチの指導をどう向上させたらいいのか」を考えていることに気づいた。

そのキッカケになったのが"評価"だった。

これはカテゴリーに関係なく、コーチには欠かせない仕事である。コーチでいる限り、永遠につきまとうテーマとも言える。きっと何かを指導する立場であれば、すべての人に当てはまるのは間違いない。多かれ少なかれ人を管理する側には、評価を含めたマネジメント能力が求められる。

そこで思ったのが「誰が誰を評価しているのか」だった。たとえば、私がクラブを経営していたら「各立場の人をどう評価し、それに対してどんな報酬を支払い、その上でどう人材育成すればいいのか」を試行錯誤する。

【誰が誰を評価するか】
代表者だったら…コーチ/選手
コーチだったら…選手
選手 だったら…自分

あらためて街クラブを見つめ直して盲点だったのは、ここが機能不全を起こしていたことだった。

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「僕の仮説を公開します」は2020年1月より有料になります。もし有益だと感じていただけたらサポートいただけますと幸いです。取材活動費をはじめ、企画実施費など大切に使わせていただきます。本当にありがとうございます。