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ジュニアサッカーにおけるチームの分析、個人の分析はプロチームとは違う!【ジュニアの分析01/僕の仮説38】

SNSが日常化し、世の中にサッカー情報が溢れるようになった。

その情報の海には、とびきりうまい魚もいれば、毒を持つ魚もいる。見た目が華やかな魚からグロテスクな魚までさまざまな魚が泳いでいる。たとえば、あるサッカーサイトが豊洲市場だとすると、そこで世界中の魚が集まる博覧会が毎日開催されているようなものだ。

今の時代は「目利き」が重要になる。

自分にとっての正解か不正解か、メリットかデメリットかだと大きくブレる。きっとサッカーにおいては独自路線、少数派へと傾いていくだろう。大切なのは「一度サッカーとして的を射ているのか」と大局的な判断基準を通して、自らの道へと進む必要がある。

たとえ、毒をもった魚=情報だったとしても安全に捌くスキルがあれば自分にとっておいしくいただくことができる。その多様な受け取り方を身につけてこそ、ネット上の情報に溺れることなく、うまく活用できると個人的には感じている。

つまり、自らの経験だけで情報処理できるほど今のネット社会は甘くない。ある程度の処理能力と解釈能力がなければ、ネット情報に振り回されるのがオチである。結果、情報も「自分」というフィルターを通してしか知恵にはならないし、スキルにもならない。

ここが人間の成長の普遍性である。

サッカー界を見渡しても、SNSをのぞくとさまざまな人がいろいろな情報を流している。それは個人的な意見なのか、一般論として話しているのかで受け取り方は大きく変えなければならない。さらにその情報元となる人がどんな背景のある人物なのかもポイントになる。

頭でっかちの独自理論なのか、経験を通した意見なのか、学問としての土台があった上での経験なし意見なのか、研究職に近い人による現場体験に基づいたものなのか…。最悪なのは、受け取り手が鵜呑みにすることである。ここは、昔ならそれでも仕方ないですまされる時代だったが、今は自己責任を負わなければならない時代になった。

要は、自分の中で精査して判断することが当たり前になり、それをやらずして失敗してしまっても文句を言えないのだ。

そういう意味で発信元となる個人の力が増したということになる。堀江貴文さん、西野亮廣さん、前田裕二さんなどはその代表例だろう。彼らは圧倒的な行動と失敗を繰り返しながら前に進んでいるから多くの人が支持しているのだ。

サッカー界にも圧倒的な行動の中で成功を掴んでいく人たちが増えると、もっとおもしろく活性化される。

少なくとも、私は口だけの人を信頼しないように心掛けている。そこは正解か不正解かだけでなく、正しいか正しくないかだけでなく、その人の覚悟と行動の問題でもある。だから、私はSNSでも顔と名前を公表して自分の意見を毎日つぶやいているし、個人でオンラインイベントを開催するなど行動に移している。

ちなみに10月下旬には、自身が10年近く国内外のサッカークラブのコーチや試合を取材した知識と経験から私なりの取材方法としてまとめている「ジュニアサッカーにおける『試合の分析法(見方)』」を題材にセミナーを開いた。

自分の意見は形にして伝えることが大切だし、きちんと理由を述べることが礼節だと、個人的には思っている。

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