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僕の仮説「ジュニアサッカークラブの作り方」

地域に根づいた経営ができる街クラブを増やしたい。これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。「コーチ育成」を目的とする記事と「地域との関係づくりによる街クラブ経営…
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#発育発達による指導の必要性

ジュニアサッカークラブの作り方=「僕の仮説」WEBマガジンの目次録を公開!

地域に根づいた経営ができる「街クラブ」を増やしたい。 これがジュニアサッカー専門のWEBマガジンを始めた理由です。 日本の街クラブは代表のワンマン、また各年代の担当コーチによるスタンドプレーによって成り立っていることが多く、それによってコーチングスタッフの力関係にあまりに差が出てしまい、「本音が言い合えない」非常に風通しの悪い内情になっています。 何より感じるのは、コーチングスタッフが一丸となって「哲学」「指導方針」「ゲームモデル」「6年間の大まかなプランニング」「各年

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試合直前に16個のマス目を使った守備トレーニングをした意図は? 【発育発達編08/僕の仮説12】

2018年9月、私は4試合限定で4年生の秋季リーグの監督を務めた。 2戦を終え、1勝1敗の戦績は当時の4年生にとって予想もできないポジティブの結果だった。しかも、2戦目は選手たちの力でつかんだ勝利。それは「一人1試合、必ず半分以上は出場する」という条件で、出場メンバーもポジションも全部を自分たちで決めた試合だったからだ。 いくら事前にスカウティングし、「十分に勝てる」相手だと踏んだ試合とはいえ、一人ひとりがきちんと力をつけていなかったら、チームとしても個人としても機能する

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4年生になると試合の決定権をすべて選手に任せてもきちんと勝てる。 【発育発達編07/僕の仮説11】

2018年9月末から開催された4年生の秋季リーグの指揮をしたことがある。 4試合限定だが、監督として「子どもたちの持つ潜在能力」を街クラブのコーチスタッフ、またお母さんお父さんに見せるため、20年ぶりに公式戦のベンチに座った。目的は「選手全員に自信をつけさせるため」である。 秋季リーグは全8試合が行われ、1日2試合の日程で組まれていた。アドバイザーを務める街クラブの4年生は、当時16名以下だったため、私の中では「一人1試合半分以上の出場」は義務であり、1試合目に後半から出

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ある街クラブの小学校4年生に試した「視覚」と「聴覚」を使った指導。 【発育発達編06/僕の仮説10】

昨年、ある街クラブの小学校4年生を対象に約半年間、月1〜2回のペースで会話を重視した指導を実験した。私が確かめたかったのは、子どもの発育発達に欠かせない「視覚」と「聴覚」を活用したサッカー指導だ。ヨーロッパや南米では当たり前に行われていることなので新しいことではないが、日本のジュニアではそれが効果的に取り入れられていない。 視覚=ピッチ上の情報を正しく認識する 聴覚=言葉を介して戦術を理解、共有する 最初の3か月は会話能力を高めるために問答を繰り返し、まずは子どもの「聞く

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小学校3・4年生までに「質問する→答える」価値観を身につける。 【発育発達編05/僕の仮説09】

出版界で働き、一番の収穫は「質問する→答える」価値観を植えつけられたことだ。 特に20代と若い頃に雑誌制作にたずさわり、このことを鍛えられたことがその後の人生を決めた。タイトルをつける。本文を書く。写真を置く。ページに関わるすべてに「なぜそうしたのか?」と呪文のように問わ続ける。一つでも答えられなければ「紙クズを作っているのか」と言われ、CAPの字数に至る細部にまで常に理由を求められた。いま振り返ると、この「質問→答え」の千本ノックを逃げることなく、真正面から受け止めたこと

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子どもの発育発達に重要な視覚と聴覚を鍛えたサッカー指導の重要性。  【発育発達編04/僕の仮説08】

ジュニアサッカーの指導は、子どもの発育発達に応じた成長と切り離すことはできない。 日本では、よく考えることが大切だと主張される。ならば、現場のコーチもそういった世界的な共通認識を持っているのなら思考力、もう少し突っ込むと「脳にどれだけたくさんの多様な刺激を与えるか」というアプローチが小さい頃から重要になることを深く理解すべきだ。 「脳への刺激」をテーマにすると、どんなアプローチがあるだろうか? 単純に五感で仕分けするとイメージしやすい。視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚。プレ

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小学校3・4年生を境に脳疲労が高まるトレーニングが増えるはずでは?  【発育発達編03/僕の仮説07】

教育界では「9歳の壁」、「10歳の壁」という言葉がある。 そのくらいの年齢から他者をすごく意識し始めるため、チャレンジして失敗することを恥ずかしがる気持ちが強く出始める。だからこそ9歳、10歳までの好奇心旺盛な、まだ恥ずかしい気持ちをさほど持たない無邪気な間に「どんな価値観を養うか」が大事だ。 熱中することの楽しさ。 試行錯誤する喜び。 言葉を通じたつながり。 表現で得られる満足感…etc. おそらく小学校3・4年生までにこのような価値観、人間力の土台を築くようなものを

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小学校3・4年生を境に指導のやり方は変える必要がある。  【発育発達編02/僕の仮説06】

日本に合った"ジュニアの年代別指導とは何か?"を問い始めて5年以上が経つ。 以前から漠然と「グループ戦術はいつから教えたらいいのか」「個人戦術と個人技術をどう仕分け、どのタイミングで指導すべきか」等々、ずっと考えていたが、今の自分から見ると「サッカーしか目に入っていなかったな。視野がせまかったな」と思う。まぁ、すべてを把握できているかと聞かれたら違うが、あの頃に比べたら深く掘り下げられているという実感はある。 2016年に企画編集者として「サッカー年代別トレーニングの教科

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子どもの頃は「サッカー選手」として必要な能力をまんべんなく高める。  【発育発達編01/僕の仮説05】

私がサッカー指導で重視しているのは「人との関係性」とそこに伴う「心理的な影響」である。ここはサッカーがチームスポーツである以上、分断することはできない。特にジュニアサッカーに関わるコーチは、人との関係性を無意識に分断している傾向にある。だから「人のいない」、もしくは「人を意識させない」練習メニューを考案しがちなのだ。 この「僕の仮説」で立てた「サッカー指導に必要不可欠な要素」は、私がアドバイザーを務める街クラブを参考にして作ったものだ。「誰一人見捨てない」というクラブ哲学か

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