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服部まゆみ著 『罪深き緑の夏』読了

服部まゆみ著 『罪深き緑の夏(ISBN:9784309416274)』を読みました。

画家の一家(異母兄弟)と、ある洋館の主一族とのドロっとした話。これだけ聞いてツボる人はきっと好き。

ゴシックミステリとカバーで謳われていますが、まさにそのとおりで爽やかさを求めてはいけない。鬱蒼とした、ジメッとした感じがつづきます。何事にもベールがかかって、つかめない感じがある。

なんというか、ちょうど、季節の変わり目の今に読めて良かったです。

バッサリ言うと、主人公の妄想癖が凄くて、私たまにドン引きして「落ち着いて!現実戻ってきて!」と突っ込んでました。タラレバがすごい。そして、それがウソかマコトかフラグ回収してないものがある。
パキパキ物事すすめたいひと怒っちゃうだろうな〜と感じてました。

ちなみに私は嫌いではないけど好きってわけでもない。しかし、憧れます。絶対に自分には出会うことのない環境だから。

いたって普通な感想を書いておきながら2、3時間くらいで中断もせずに読めたので、自分が思っているよりも面白かったんだと思います。

普段接点のない世界を、少し覗いてみたかったら、ぜひ。

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