見出し画像

本格的なカメラを始めたいけれども、「ミラーレスカメラ」が何だかわからない方へ

最近は、芸術的な作品としての写真を撮りたいという人だけではなく、多くの人が日常的にスマホで写真を撮ることはとても多くなっているのではないかかと思います。
子供やペットの写真、おいしい料理の写真、旅行先のきれいな景色の写真など、いろいろなものが撮影されているかと思います。

前置きはこれくらいにして、本格的なカメラでの写真撮影を趣味として始めてみたい、とお考えの方もいらっしゃるのではないかと思います。
本格的なカメラとざっくり書いてしまいましたが、ここでは、レンズの交換ができるタイプのカメラというのを本格的なカメラとして話を進めようと思います。

昔(数十年前とか)は、レンズ交換ができるできないにかかわらず、多くのカメラが銀塩カメラ(フィルムカメラ)でした。
今では、使っている人はわずかになりましたが、今でもフィルムカメラは存在して、使っている人もいらっしゃいます。
ただ、現在は、デジタルカメラが主流、というか、ほぼ、カメラといえばデジタルカメラという時代になっています。

本格的なデジタルカメラには、主なものとして、「一眼レフカメラ」と「ミラーレスカメラ(ミラーレス一眼)」があります。
「一眼レフ」というのは、フィルムカメラの時代からあって、本格的なカメラは「一眼レフ」と呼ばれる、ということは何となくわかります、くらいのイメージを持っている方はいらっしゃるかと思います。

これに対して、「ミラーレス」や「ミラーレスカメラ」とは何?という方は、結構いらっしゃるのではないかと思います。
私も、「ミラーレスカメラ」を手にして半年くらいになりますが、購入する前に、購入するためにいろいろ調べるまで、「ミラーレス」というのが何を意味しているのかわかりませんでした。

コンパクトデジカメはだいぶ前からそれなりに使ってはいましたが、5年くらい前に、あるところで、ちょっとした初心者向けのカメラ教室の案内を見かけました。
参加してみたいなと思ったのですが、そこには、条件として、「一眼レフカメラ」または「ミラーレスカメラ」をお持ちの方と書かれていました。
そのときに、コンパクトデジカメは持っていて、それが一眼レフでないことはわかっていましたが、「ミラーレス」というキーワードに頭の中は「???」状態でした。
直訳すると「鏡のないカメラ」ということになりますが、自分の持っているコンパクトデジカメには果たして鏡が入っているのか、それとも入っていないのか?入っていないと何が違うのか?と考えましたが、答えは出ませんでした。
受けてみたい気持ちはありましたが、条件を満たしているか判断できなかったため、カメラ教室の受講は見送りました。

私と同じく、「鏡のないカメラ」と言われても、たぶん何のことかわからないという方もいらっしゃるのではないかと思います。
そもそも、それ以前に「鏡のあるカメラ」って何?ということになってしまうからです。

この記事では、十分な知識がない中で説明を試みようとしているのでもし間違いがあったら申し訳ないのですが、いろいろ調べた範囲の情報を元に頑張って説明してみたいと思います。

まず、一眼レフの「レフ」は、鏡に写る、というような意味のようです。
一眼レフカメラの中には、通常の状態で、斜め上を向いた状態になっている四角い鏡が入っています。
レンズから入ってきた光は、その斜めの鏡に反射して上部にある「ペンタプリズム」という五角形をしたガラス部品に届きます。
ペンタプリズムでは2回光が反射する構造になっていて、上向きに反射された光が、2回反射されて、最終的に水平に反射され、それがファインダーに投射されて、めでたく、レンズから入った景色をファインダーで見ることができます。
これが一眼レフの構造です。

この、斜めになっている鏡と、ペンタプリズムが「ない」のがミラーレスカメラです。
そのため、「ミラーレス」と呼ばれるようです。
昔からあるカメラに鏡が入っているということを知らないと、鏡がない、と言われても何のことかわかりませんね。

では、ミラーレスカメラでどうやってファインダーに光を届けているかというと、ミラーレスカメラでは、まず、レンズから入ってきた光を、デジタルデータとして取り込むイメージセンサーという部品で受けます。
そして、それを、光学的な反射を使わずに、デジタルデータとして回路を通して電子的にファインダーに投射します。
一眼レフでは、レンズから入った光が、鏡とペンタプリズムにより、光学的に反射されてそのままファインダーで見えますが、ミラーレスカメラでは、デジタルデータとして光を取り込み、電子回路を通してそれがファインダーで見えるようにしています。
ミラーレスカメラのファインダーから見えているものは何かというと、ファインダーの中に設置されている液晶画面なのです。

一眼レフカメラは生産が減らされていく方向にあるようです。
鏡やペンタプリズムがあることにより、カメラ自体の大きさや重さが増えるというのがあり、ミラーレスカメラの方が小型化、軽量化できるというのが理由の1つのようです。
回路や液晶画面の性能向上も理由としてあるかもしれません。

一眼レフとミラーレスのどちらがいいのかは一長一短があり、一眼レフは、レンズから入った光が、まさに光の速さでファインダーに届きます。
なので、ファインダーから見える景色(特に動きの速いものの場合)に遅れは発生しません。
これに対して、ミラーレスカメラでは、電子回路を通して液晶画面に表示するので、どうしても表示までの反応はある程度は鈍くなります。
しかし、電子回路を通すことにより、シャッタースピードや絞りや、その他の設定をしたときに、実際にどのくらいの明るさで写るのかをファインダーの液晶画面に反映することができ、確認することができるというメリットもあります。
一眼レフは、入ってきた光そのままなので、特にシャッタースピードのように、シャッターを切ってみないとどのくらいの明るさになるかわからないものは事前に見て確認することができません。

一眼レフの生産を終了するというカメラメーカーも出てきたので、今後はミラーレスが主流になると思われます。
そうなると、今後は、ミラーレスとは何か、という疑問も持つ必要すらなくなる時代もすぐそこまできているのかもしれませんが、ミラーレスという名前はこれからも残るかもしれません。
そのときに、ミラーレスという名前が、どういった由来によるものなのか、もしこの記事で知っていただくことができたらいいな、と、そんなことを考えてこの記事を作ってみました。

よかったら、参考にしてみてください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?