弱いからこその、支え合い。

二人で苦手な歯医者へ行ってきました。
怖いと言える相手がいるって、嬉しいものです。
私はつい強がってしまって、怖いけど平気だよと周りに言いつつも心はチワワのように怯えて震えていたりするので。
そうして取り繕わなくていい相手に巡り会えた事に、感謝です。

夏、masaは苦手な暑さの年だったようで、たくさん救急外来のお世話になりました。
私も夏は苦手で、外に出るのも辛いんだけど、何だかmasaの方が目立つ弱り方をしていた感じがします。

それは、年齢的なものもあるでしょう。
ちょうどmasaくらいの年から、ガクンと体力落ちて、びっくりしますから。

私は昔から虚弱だったので、ある程度体力が落ちても仕方ないというか、対処方法が分かってたりします。

「無茶をしない」
これに限ります。
「動けるかもしれない」
だとしても、動いたあと、ちゃんと家まで帰れるかどうか。
それを考えた場合にNOが出たら、なるべく動かない方法を考えたり。

自分に甘いのかもしれません。
逆に、自分をよく分かっているからこそなのかもしれません。

もっと頑張れる。頑張ってる人はいる。
それは、私にとっていつも「隣の芝生は青く見える」だったんですよね。

その人は動けるかもしれない。
だからといって、私も動けるとは限らない。
動けなくなった場合、どうするの?

いつも外出する時の課題はそこでした。

実家にいる時は、誰かしらが車を出してくれたので、何とかなりました。
でも、masaと共に住むここでは、そんな甘い事は言ってられません。
公共機関を使う。もしくは、タクシーに頼る。

それもなかなか難しい事があります。
公共機関を使うために乗り継ぎを調べて、上手く繋がらずに待ち時間が出来てしまい、気候がよければ気持ちよく過ごせるでしょうけれど、暑かったり寒かったら体力や気力が削られます。
それは、体力気力の余力があまりない私達にはキツかったり。

立っている事すらしんどい時もあります。
二人とも、ぎっくり腰経験者ですし、身体のあちこちを痛めていますから。

それでも、出掛けなくてはいけないところはあります。
病院や銀行、買い出しなどですね。

そこでネット通販を駆使したり、ネットパンキングの出番だったりします。あれは本当に助かる。
動く事が困難な人に、もっと使われるようになるといいなと思います。
もちろん、ある程度のネット知識が必要なので、セキュリティは万全にしておかないといけませんが。

何か書類の手続きも、郵送や電話、メールで済む事ならば、それで。

楽をしているように見えるかもしれません。
でも、そのくらい「動かない」選択を取らないと、私達の日常生活は上手く回らないのです。

疲弊して、ご飯すら入らない時もあります。
それでも、食べなくては動けなくなってしまうので、どちらかが何とかしたり。

前までは喧嘩ばかりしていた私達。
今は、お互いをかなりよく知っているので、労り合って生活出来ているのではないかと思います。

弱いからこそ、支え合う。
masaに出会う前の私は、完全に私の事を介護してくれるような人でないと嫌だと言っていました。
周りは動けるから。私より強いから。

場所は違えど、弱いところをたくさん持っている私達だからこそ、それが辛い事で、でも頑張りたいと思うからこそ。

支え合う事がようやく出来ているのではないかと思います。

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