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ESの「書き方」を間違えるな!

ESの書き方を間違えている人は多いです。
採用責任者時代は特にこれを痛感する日々でした。

また、就活相談で添削するESのほとんどが、書き方を「間違って」います。
んな偉そうなこと言うなら何が正しい書き方なのか紹介せいってなことで、言語化してみました。

中途採用とか、昇進の際の上申にも使えると思いますのでぜひ最後までどぞ!

例題

例えば、「学生時代にがんばったことを教えてください」「あなたの強みを教えてください」「あなたを一言であらわすとなんですか」みたいな質問があるとします。
このとき、「ぼく/わたしが書きたいことだけを書いている」人が多すぎます。

テニス全国一位とか、数学オリンピック出てるとかならそれだけでも良いかもしれませんが笑

言いたいのはあなたが伝えたいこと≠応募先が求めていることということです。

自分の書きたいことが、必ずしも応募先の企業が求めていることとは限りません。また、自分がわかるからといって専門用語を多用してわかりにくいESに仕上がっているケースも散見されます。

ESで落ちて、面接すらしてもらえない。会わずに落とされてしまうなんてとってももったいないです。

ESは少なからず、自分の言葉をある程度、「相手が求めている言葉」「相手に通じる言葉」に翻訳できているかを見る場でもあるでしょう。
要は気が遣えるかですね。

それができる奴かどうかで、高学歴ボンボン関わらず落ちる人は落ちます。

NG事例紹介

例として、「学生時代に頑張ったことは?」という質問を使います。
あるあるの例とそれがダメだと思う個人的見解を紹介します。

「バイトリーダーを任され、売上に貢献しました。学業と両立させながら、バイトリーダーを任され、シフトの管理から仕入れ・売上責任を任されました。大変でしたが、店を支える立場としてメンバーをまとめあげました。課題も分析し、みんなで話し合い売上改善に貢献しました。やり抜いたおかげで、社長賞も受賞しました。」

サークル代表、サークル幹部、シフトリーダーのバージョンも入れると、500回くらいこのES見ました。もしかしたらテンプレが存在するのかもしれません。

サークルやバイトを頑張った人なんて、ありふれています。「そうか、がんばったんやな」くらいの感想しか持たれないESは当たり前ですが読んでて響きません。

大手企業を受ける読者の皆様におかれましては、数十~数百の倍率を通過する必要がります。そんな厳しい選考で、こんな文章を書いちゃダメなのは言うまでもないでしょう。

先ず、どんな経験でも尊いものです。無駄なことなどありません。エピソードなんて別になんでもいいのです!

重要なのは「具体的」で「相手に伝わり」「価値あるじゃん」と思われるかです。

改善方法

改善策の一つに、具体的にすると言うことを前述しました。
では、先ほどの内容に具体性を持たせてみましょう。

「学業と両立させながら、居酒屋のバイトリーダーを任され、15人のシフト管理から仕入れと売上責任を任されました。大変でしたが、店を支える立場としてメンバーをまとめあげました。粗利ベースで売上課題を分析し、みんなで話し合い前年比3倍への改善に成功しました。成果が認められ、社長賞も受賞しました。」

何が具体的になったかお判りでしょうか。
・「15人程度のマネジメントができる」
・「前年比3倍」

→数字を入れるだけで印象が変わります。何人か、何倍なのか、場合によっては幾らなのか記載しましょう。

・「粗利ベースで考えることができる」
→こうした読み手に「お!」と思われるポイントを忍ばせておくといいです。
「差別化ポイント」を挟みましょう。

…これだけでもかなり印象は良くなると思いますが、皆様が受ける企業によってはまだ足りない場合も多いです。

よって、以下デジメンタル(うろ覚え)を使い完全体へ進化させます。

完全体進化

「当初は学費のためであったが、単位に余裕ができ、お世話になったバイト先の居酒屋に恩返しがしたかった。売上の改善でお返ししようと思い至り、授業で習ったマーケティングを実証すべく、①SNSを通じた宣伝②物価高騰対策のための粗利と仕入れ見直しを行った。リーダー的なポジションであったため、賄いの時間などでメンバーとも意識共有を行い、ゲーム感覚で数値目標を達成し喜び合った。結果、自然と前年比3倍の売上が達成でき、店長も喜び恩返しができた。この話が社長にも伝わり賞を頂けた。この経験を活かし、会社の数値を動かすマーケターとして貴社で成果を残したい。」

文字が多くなったことには目を瞑ってください。
分解しながらどの辺がポイントか解説します。

・「当初は学費のためであったが、単位に余裕ができ恩返しがしたかったことから、バイト先の居酒屋に恩返しがしたかった。」
→自分の価値観、コミット姿勢、利他的思考のアピール(組織では超大事)

・「授業で習ったマーケティングを実証すべく」
→習ったことを実証する前向き姿勢、実行力

・「①SNSを通じた宣伝②物価高騰対策のための粗利と仕入れ見直し」
→なんか文章まとめるのがうまそうな書き方(用法注意)

・「賄いの時間などでメンバーとも意識共有を行い」
→組織で動けそう、ランチMTGとか抵抗なさそう、周りを巻き込む力

・ゲーム感覚で数値目標を達成し喜び合った
→「ゲーム感覚」はともあれ数字意識、達成の喜びを知る感覚、チーム意識

・会社の数値を動かすマーケターとして貴社で成果を残したい
→役割意識、志望動機

こんなところでしょうかね。
それぞれの文章に意味が込められていながら、企業が求めるような内容になっています。

こういうアピールをしてください、ESでは。
読み手から見て、書いた人の人柄と熱意がわかる文章がよきです。

結び

改めて見返すと、だいぶ最初と内容が変わった気がしませんか?
ここまで昇華させてこそ「大手のES」という感じです。

ちなみに賞を取ったとか取らないとかは新卒の場合、別に書かなくてもどっちでもいいです(中途だと書いたほうがいいです)。

大手のESはみんなこのくらい書いてきます。
頑張りましょう。

今後も就活Tips載せていきますのでぜひぜひ参考にしてください!

ちなみにここまで読んで、こんな文章書いてまで会社に入りたくない!と思ったそこのあなたはぜひ起業or独立しましょう!絶対そのほうが幸せだし、成功する素養があると思います。

皆様の未来に幸あれ〜。
私も頑張ります!

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