ねむりの呼吸壱ノ型「起きてもzoom」無限zoom編

 オンラインサロンPLANETSCLUB参加し、オンラインミーティングアプリzoomと出会って、いつの間にか2年が経過していた。使い方もろくに把握してない状態でzoomに飛び込み、カメラもマイクもオン状態でのデビューだった。
 単純に顔を出さないのは失礼だなと、勝手に思い込み、最初からフルオープンでのzoomだったが、後にオフでも失礼に当たらないと知った。
 それに気づいた時には、既にかなりの回数のzoomをこなしており、フルオープンでの自身を晒すスタイルが、当たり前になっていた。このスタイルは自分の勘違いが招いた事なのだが、結果としてこれが、クラブ内のzoomの常連というイメージを植えつけた、要因の一つになっている気はしている。

 今ではカメラもマイクもオフでの参加にもスッカリ慣れたが、デビューがフルオープンスタイルだった為に、初期はむしろ違和感があり、オフスタイルに暫く馴染めなかった。 いや、それもあるが実はもうひとつある。
 zoomしかり、あらゆるアプリにはチャットやコメント機能があるのは説明不要だろう。カメラ、マイク両方オフでも、チャット機能でコミュニケーション可能な訳だが、実はこの機能を最初は使うことができなかったのだ。できなっかたとはどういう事かというと、今までこういう機能を使わないライフスタイルで、生きていたのだ。

 2018年9月にオンラインサロンに参加したが、4月まではスマホも持たずに生活していたため、LINEを筆頭にSNSはほぼ使った事がなかったうえに、オンラインでの交流も初めて、ニコニコ動画などコンテンツへの課金もやった事はなかった。
 そんな状態でやり始めたら、zoom内でのチャット欄でのやり取りが早過ぎて、ついていけなかったのである。このままではカメラもマイクもオフで居留守になってしまうではないかとビビって、これは緊急回避する必要がある。そこで出した答えが、フルオープンアピールだったのだ。表情だけでも楽しんでる事を伝え、チャットについていけない事をごまかすのである。
 そんな事をしても、自身への慰めにしかならないのだが、そのようにごまかすことにより、自分は参加していますよという、アピールをしていたのだ。
 それ以前に己の思考がついていけてないだけだろうと、ツッコミが入るのであるが……。

 では、なぜそこまでしてアピールしたかったのか。それはそのチャットでのディスカッションの建設的なカオス感に魅了されてしまったからだ。
 今だからこそ、それがどういう状態であったか整理できているが、その状況をくらった時はただ、興奮状態だった。
 それぞれが、リアルタイムに動画を視聴しながら、考察を次々とチャットに打ち込んでくる。書記的にキーワードをピックアップし続けながらも、レスポンスする人もいれば、自分の意見だけでなく、それぞれの意見に対しての反応も同時並行的に流れ続けて、あっという間に2時間が過ぎていったのだ。
 結論として残った意見は、今日の事を踏まえた上で、具体的な実装レベルの話が少なかったんで、そこを改めて詳しく聞いてみたいという、新たな問いの設定を生み出してるようだった。
 議論とはそういうものですよねと、言われればその通りなのだが、自分にとっては新鮮な体験だった。
 このような企画が終了したあとは、興奮が冷めやらない。本当にこのクラブは面白いと感じる瞬間だし、こういう瞬間をzoomで味わうと、自然と参加へのリピート率も上がることはいうまでもないだろう。

 そんなクラブメンバーのスペックに打ちのめされた事に加えて、もう一つzoomに参加するにあたり、そうしなければと考えていたことがある。
 初めて、参加するzoom企画は、かなりのドキドキもんである。とりあえず飛び込んで、いっぱい恥もかいた。それでもzoomで地方メンバーのことも考えられた、オンライン企画を開いてくれてることへの感謝の方が、なんとなく先にあり、懲りずに何回も参加してしまっていた。
 もちろん全部のzoom企画が良かったと言っているのではない。当然そんな回ばかりな訳がない。ならば良いとこ取りすればいいのではないかと思われるかもしれないが、自分はそれはしない。良いものばかりでは本当の良さが分からなくなると考えるからだ。
 もちろん何かに取り組むときは、当然良いものにしようと考えてやるものだ。でも、誰だってやらかすことがあるではないか。そこも合わせて味合わなくては、本当の良さにはありつけないと考えているのだ。

 そんなわけで自分もzoomで、たくさんやらかしてきている。そんな中から本日はzoom参加、初期の頃からのやらかしで、もはや常習性をおびている事を、この場を借りてお披露目することにした。

 それこそが、「寝落ち」だ。

 今でも初めての「寝落ち」は印象深く自身に刻まれている。zoomにはゆるい交流会的なzoomもあって、結構勝手にグビグビとシングルモルトをやりながら参加していた。その日も気分良く交流していたはずが、気付いた時にはzoomが終わっていたのである。正直なんて失礼な事をしてしまったんだと、心底後悔したはずなのに、今では常習の域に達している。

 zoomを使い始めて気付いたら、2年が経過していた。
 通信環境をアップデートし、クラブ内のあらゆるzoomに出まくって、むりくり使用スキルなど身に付けた。実は今でもそんなに使いこなせてはいないが、出まくってたせいでzoomの事ならと話も振られる様になり、zoomに住んでるなんて言われ出す始末。今では「zoomの妖精」と呼ばれる様にもなってしまった。

 さらに、最近拝命した新たな呼称がどうやら

 「寝柱」

 「柱」を拝命した以上は『全集中・常習』で応えなければならないはず。
 そして、ここに日頃の感謝を込めて、自分が2年かかってやっと体得した「ねむりの呼吸」を記すことにした。

 ねむりの呼吸壱ノ型「起きてもzoom」

 zoom中に寝落ちしてしまうことにより、ホスト権限を勝手に移譲され、その他の参加メンバーは退出し、一人でその部屋に残され、せつない目覚めを体験し、それを誰とも共有できないという、もどかしさを堪能できる、「ねむりの呼吸」だ。
 ちなみにここまでたどり着くには、それ相応の寝落ちをzoomで、日常的に提供しなければならない事は付け加えておこう。

 この型によって、自分は一人でも、無限にzoomをループし続けることができるのだ。

 そんな感じでこのnoteを書いている今晩は、12/24のクリスマスイブ。久しぶりにzoomの予定が入ってない。もはやこの感覚が懐かしく感じてしまうというか、東京から2年ぶりに地元に帰ってきたような気持ちになっている。
 その上明日12/25もzoomの予定が入ってない!
 頼む!誰も予定を入れないでくれー
 久しぶりの連休を味合わせてくださいよー

 翌日12/25、願いは虚しく当日のzoomイベントが立ち上がった。なんとそのイベントが、「PLANETSschool課題 もくもく執筆会」今まさに自分が取り組んでいる、このnoteだ。
 おいおい、久しぶりの連休だったのに、もう勘弁してくれよー、と絶望感を抱えつつ、「全集中・常習」で『参加予定』ボタンを押したのは、もはやいうまでもないであろう。

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