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ダンスホール

"藍にいな"さんのイラストに惹かれ、ジャケ買い第五弾。『「バイアス社会」を生き延びる』中野信子著 を購入。またまた読みかけのヨハン・ノルベリの書籍は保留して、こちらを読み始めています。著者の本は初。テレビでの印象が・・・なので、買って読もう!という気になれなかったのですが、このシリーズに登場ということで、読んでみることにしました。まだ前半ですが、普段から思っていることがすらすらと文書に書かれていたので、一部ピックします。


最近は、社会全体にマーケティング(商品やサービスが売れる仕組みをつくること)を重視する傾向が強くなり、多くの人に商品を伝えるために、さまざまな情報を出すことも少なくありません。特にお金を払わずに読める情報は、何らかの狙いがあって出されていると考える方がよいでしょう。もちろん無料であっても善意の情報はありますし、有料の情報がすべて正しいとは限りません。
(中略)
それにしても、世の中には魅力的な広告が多いですよね。当然、熟練のプロの手によって作られているので、広告や販売店促進のための記事に魅力的なイメージを感じて多くの人は巻き込まれていきます。その魅力的なイメージだって、私たちのバイアスをいわば利用したものです。
私たちには、広告の魅力的なイメージを信じたいという気持ちも、信じたときの気持ちよさもありますから、もちろんそうしたものを味わってもいいと思いますが、「あ、今、私は踊らされているんだな」という自覚とともに味わうのが、情報との適切な付き合い方ではないでしょうか。

NPでは、ユーザー(原点回帰で"ピッカー"と改めたのかな?)にわかりやすく、スポンサー記事にはその旨が表記されているので、わかりやすいですね〜。

「踊らされている」と自覚しなかったから、ジョージ・オーウェル著『1984年』のウィンストン・スミスは、目の前に飛び込んで来た情報に何の疑いも持たず、あのような結末を招いたのかもしれないな、・・と、ふと思いました。


参考書籍:


BGM:


[2023.04.29投稿]


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